概要
1949年に運転開始した東京駅と大阪駅を結ぶ寝台急行列車で、両駅を始終発する列車としては最後の存在であった(現在両駅間を結ぶ定期列車はサンライズ出雲・瀬戸の上り列車のみで下りは停車しない)。
2008年のダイヤ改正で廃止されたが、この列車のダイヤグラムはサンライズ出雲の臨時列車に活かされている。
歴史
明治時代に東京-大阪間が開業して以来、同区間を走る夜行列車は多数存在したが、明治29年に運転開始した新橋-神戸間を走る急行列車が元祖と言える。明確に銀河の系譜となるのは戦前からの15・16列車となる。戦争で優等列車が一時ほぼ全廃となり、一時途絶えるが、1945年に11・12列車として東京-大阪間を走る列車として復活、この列車は1949年に「銀河」と命名された。
当初は1、2等車ばかりで、戦後の輸送事情もあって、乗車率は伸びずにすぐに3等車を連結している。1956年に初めて寝台車を連結、1961年に全車寝台編成となるが、1964年の東海道新幹線開業直後は再び座席車が連結されたり、変動が大きかったものの、1975年に東京-大阪を結ぶ寝台急行は銀河一往復となり、運行的にこれで末期まで固まったことになる。その後20系客車の導入などあったものの、1990年代末期以降は利用客が伸び悩み、2008年をもって廃止となった。
車両
特急用車両のお下がりが多かったが、20系を初めて使用した急行列車として先駆的存在であった。末期は24系や14系が使用され、他の寝台特急と変わらない(というか寝台特急が陳腐化しただけ)設備となったが、「銀河」としては最後まで個室寝台などは設けられなかった。また、JR化直後の一時期583系投入の話が持ち上がっており、専用の幕が準備されていた。