CV:横島亘(TVアニメ)/浜亘(ゲーム『無印〜4』)
人物
基本的に「ゲームのチュートリアル用のやられ役検事」として第1話に登場する。
第1話は探偵パートが無いため、基本的に法廷でしか彼と出会う場面はない。
容姿
グレーのスーツに後退ぎみの生え際とメガネ、という非常に地味でパッとしない見た目で、貫禄がない。
『3』にて語られる「成歩堂龍一が弁護士になる前の話」では、緑のスーツにリーゼントとだいぶ気合の入った格好で登場するが、裁判での屈辱的な敗北によるショックから現在の髪型へ落ち着いていく模様。
『3』から7年後の『逆転裁判4』ではまるで落ち武者のような髪型&黄色いスーツ姿になって登場する。
能力
検事としてはベテランなのだが、名前を忘れられることも度々あり、検事であることすら知られていなかったりもする。
検事としての能力も、押しが弱いせいで簡単に状況をひっくり返されがちなうえに、“異議あり!”の声もやけに甲高く、どこか頼りない。
推理も粗が多く、お世辞にも実力があるとは言えない(こればかりはチュートリアル担当であることの都合もあるだろうが)。
ただし、証拠や証言の捏造などの不正を行っている描写はないので、何気に逆転裁判では癖も無ければ悪辣な手段も取らないまともな検事であると言える。
検事になってから7年間は無敗だったらしく、『3』第1話の頃は「新人潰し」の異名を持ち、今と違って大きな態度を取っていた。
家族・血筋
妻帯者らしいが、奥さんは会った人がみんな首を傾げてしまうような人物らしい。
『5』では本人の代わりに弟の亜内文武が登場する。
活躍
『無印』では成歩堂龍一の初法廷、『2』では記憶喪失の成歩堂龍一の法廷、『3』では綾里千尋の2回目の法廷、『4』では王泥喜法介の初法廷にて事件の担当検事として登場するが、どの審理でも敗北を喫することとなる。
『無印』ではエンディングクレジットのインタビューにも登場している。成歩堂のデビュー戦で対峙したこともあってか、「彼は私が育てたようなもの」と自虐を交えながらもどこか誇らしげに語っている。一応ここでの経験が後の裁判に役立ってくるので間違ってはいないのかもしれないが。
『3』では第2話と第3話にも登場するが、作中では赤スーツのヒラヒラ検事、復讐に燃えるムチムチ検事、謎の仮面をつけたコーヒーごぶごぶ検事、ロックミュージシャンのジャラジャラ検事‥‥と、主人公の前に立ちはだかる彼らの活躍によって、彼の存在は基本的にそのカゲに隠れがちとなっている。
『無印』にて、彼らしきモブキャラ「ケンジ」が上級検事執務室前の廊下の端にて登場する他、『2』では検事局長のお供として登場し、事件の証拠品のテープレコーダーに彼の声が入り込むという形で少しだけ事件に関わることとなる。
余談
実は『1』の企画初期から存在していたキャラクターであり、当初は弁護士役であった。その頃からキャラクターデザインはほとんど完成していたようで、『1』でのグラフィックは既に描かれていたグラフィックを左右反転したものをほぼそのまま使用しているという。
またゲーム自体のストーリーも「あまりにも情けない弁護士(後の亜内)のかわりに主人公の探偵(後の成歩堂)が弁護を担当する」という筋書きだったらしく、当初は味方のキャラクターとして想定されていた事が窺える。
裏設定によれば『4』では散々煮え湯を飲まされた成歩堂が法曹界から消えてやや調子に乗っているらしく、着ているスーツの色は「黄金色にも枯葉色にも見える色」と設定されている(別ベクトルで「調子に乗った」様を表現した没案として、でっぷりと肥え太ったデザインも提案されていた)。
また、特徴的な髪型はスタッフが「丸坊主の亜内のイラストに髪を描き込んでいく」という形式のコンペを開いて決めたらしく、採用された案の横には「禿げたから伸ばした」と書かれている。
パチンコの『CR逆転裁判』では検事リーチというものがあり、他の検事達のなかで一番最後尾に立っており、彼が選ばれると大当たり確定の演出となる(パチスロの初代北斗の拳のアミバに近い)。
由来
名前の由来は制作者が通院している歯科医の名前から。現実世界には「亜内」と言う苗字は存在しないが、同じ読み方で「阿内」と言う苗字が実在している。同様にして「下阿内町」と言う地名が群馬県に存在する。
関連タグ
亜内文武:弟
亜内武土:先祖