本稿では、漫画作品について解説する。
舞台となる学校の解説はこちらを参照⇒呪術高専東京校
概要
芥見下々の初の連載作品。
『ジャンプGIGA』2017年vol.1からvol.4まで連載されていた漫画作品。
『呪術廻戦』の前日譚である。
後に単行本化され『呪術廻戦 0巻 東京都立呪術高等専門学校』として刊行された。
略称は『呪術高専』。
作者によると、この作品の月刊連載を終えた時点では週刊連載を目指すつもりはなかったという。しかし内容が好評で、(大人の事情的に)同じ企画だと連載させてもらいやすく、単行本化した際に本誌連載の番外編として出版した方がたくさんの人に読んでもらえるという話を受け、登場人物や設定などの世界観を引き継ぎ『週刊少年ジャンプ』にて2018年から『呪術廻戦』の連載を開始した。
時系列は『呪術廻戦』本編の1年前。本編の2年生の活躍が描かれ、ファンなら作品世界を深く知るために必読な1冊となっている。
あらすじ
自身の死刑を望む高校生・乙骨憂太。彼は己に憑く怨霊・里香に苦しんでいた。そんな中、「呪い」を祓う為学ぶ学校「都立呪術高専」の教師・五条悟が、乙骨を高専へ転入させ...!?
登場人物
主要人物
- 乙骨憂太(おっこつ ゆうた)
本作の主人公。少し気弱な少年。暴走する怨霊・里香の被呪者。
自分が生きていい場所を作るため、呪術高専で里香の呪いを解くことを誓う。
- 祈本里香(おりもと りか)
交通事故で死んだ乙骨の幼馴染。死後怨霊と化して乙骨に取り憑き、彼を傷つける者を害し、結果彼を孤立させてしまう。
呪術高専
- 五条悟(ごじょう さとる)
都立呪術高専1年の担任。最強の呪術師。
乙骨を呪術高専に招き入れる。
- 禪院真希(ぜんいん まき)
都立呪術高専1年。呪いを祓える特別な武具「呪具」の使い手。
- 狗巻棘(いぬまき とげ)
都立呪術高専1年。呪言師。語彙がおにぎりの具しかない。
都立呪術高専1年。見た目はただのパンダだが、人語を話す謎多き存在。
- 夜蛾正道(やが まさみち)
都立呪術高専学長。
- 伊地知潔高(いじち きよたか)
高専所属の補助監督。呪術師の派遣手配や事後処理、作戦の連絡係、呪術師の活動を秘匿する帳(とばり)を下ろすなど縁の下の力持ち的存在。
夏油一派
- 夏油傑(げとう すぐる)
100人を超える一般人を呪殺して高専を追放された「最悪の呪詛師」。五条とは旧知の仲。
「呪術師の楽園実現」を標榜し、大規模呪霊テロ・新宿・京都百鬼夜行を画策する。
夏油の「家族」である双子の少女。
夏油の「家族」の一人。カタコトで話す黒人。
アニメ劇場版
2021年3月27日、TVアニメ『呪術廻戦』第24話にて『劇場版 呪術廻戦 0』のタイトルで映画化されることが発表された。TVアニメと同じく制作はMAPPA、配給は東宝。
偶然か必然か、公開予定日は2021年の12月24日に決定した。
主題歌・EDは、KingGnuの「一途」と「逆夢」。
原作との相違点としては、原作では描かれなかった京都での七海健人や東堂葵らの戦闘シーンや新宿での冥冥らの戦闘シーンの追加、夏油傑との戦闘シーンでパンダがゴリラモードに変化していたことなどが挙げれている。
また、レイティングや女性・黒人差別のための配慮なのか、セリフがいくつか変更・削除されている。(例としては、「りか、あかすきぃ」が「りか、きれいなものすきぃ」に変更、特級過呪怨霊・祈本里香完全顕現時の五条のセリフ「女は怖いねぇ」が「怖い怖い」に変更などなど。)
なお、事前特別番組が、公開(予定)日4日前の12月20日、バラエティ番組「霜降りミキXIT」(地域によっては「痛快!明石家電視台」などの別番組)の枠を借りる形で放送された。