「美々子ォ アイツゲロムカつかねェ?」
「吊るす? 菜々子」
「邪魔する奴は(菜々子)」
「吊るしてやる(美々子)」
概要
夏油一派の幹部である双子の少女。「ミミナナ」は読者による通称である。
本編では下の名前のみで呼ばれているが、苗字は「枷場(はさば)」であることがファンブックにて判明した。
常に2人一緒に行動しており、pixivでもセットで描かれたイラストが殆ど。
年齢は0巻の時点で15歳。セーラー服を着用しているが、学校に通っているのかは不明。集英社みらい文庫版の小説にて菜々子の服装を高校の制服と説明されている場面がある為、おそらく百鬼夜行時点で高校1年生だと思われる。
幼少の頃、故郷の村で呪術師であることを理由に村人から虐待を受けていたところを夏油傑によって救われ、それ以来彼に心酔している。
夏油の目的実現のためなら人を殺すことも厭わない凶悪な呪詛師であるが、竹下通りのクレープを食べたがるなど年相応な一面もある。
村人によれば両親も呪術師であったようだが、いつ頃からその村にミミナナ及び先祖が住んでいたのかは不明。虐待を受け、両親もあまりよく思われていなかったところを見ると外部からやってきたか時代が経つに連れて不気味な一族と思われ始めたのかもしれない。
渋谷事変では
※ネタバレ注意※
「夏油様の物語は終わった」として偽夏油から夏油の遺体を取り戻したい美々子と菜々子は、夏油の意志を優先し夏油の肉体の事は関知しない事にした仲間とは意見を違えて決裂。
彼の遺体を取り戻すべく、独自に偽夏油に協力して非術師(猿)を渋谷駅地下に落とす等の工作をしていたが、「返すわけがないだろう 君達の頭まで空っぽにした覚えはないんだがね。次に術師と約束する時は“縛り”であることを明確にするんだな」と偽夏油と取引した際に明確な“縛り”を決めておかなかったために彼の良いように使われるだけになってしまう。
「消えろ それともこの肉体に殺して欲しいか?」と脅しを受け、美々子と菜々子は「後悔するぞ」と言い残してその場を立ち去った。
その後、106話にて虎杖悠仁が脹相に敗れ、気絶している所に再び現れる。
虎杖に所有していた宿儺の指を食わせて宿儺を呼び出すことを画策するが、その直後に宿儺の気配に気付いた漏瑚が出現。指を何本食わせたかという返答を拒否したことで焼かれるが、菜々子の術式により事なきを得る。
その直後、11本の指を一気に取り込んだ事で一時的に虎杖の肉体の主導権を奪った宿儺が復活。
互いの一挙手一投足が全て死因になりうる圧倒的な恐怖を受け、息をするのがやっとの状態で土下座する(なお漏瑚は片膝付きだったことで放たれた斬撃を躱しきれずに頭を斬られた)。
宿儺が指一本分の話を聞いてやると言ったことで、二人は、「額に縫い目のある袈裟の男がいます そいつを殺してください 夏油様を解放してください」
「もう一本の指の在処を知っているので、偽夏油を殺したらそれを教える」
と条件を付け加えて平伏して願いを伝えると、宿儺から「面を上げろ」と言われて二人が面を上げた瞬間、美々子の頭が吹き飛んだ。
狂乱する菜々子を見下ろしながら「たかだか指の1、2本で 俺に指図できると思ったか?不愉快だ」と口にする宿儺に美々子を殺された怒りで復讐を試みた菜々子だが、“捌”を喰らい全身をサイコロステーキのように細切れにされて死亡した。
余談
- 名前の由来は、日本のホラー映画『着信アリ』に登場する殺人鬼・水沼美々子とその義妹・水沼菜々子からであると思われる。
- なお、禪院真希と禪院真依とは違い、どちらが姉で妹かは判明していない。また、一卵性双生児なのか二卵性双生児なのかも不明。
- アニメでの放送回ではトレンド1位を取った伝説の先輩と同じく「食べ物の区分」でトレンド入りを果たした。ただし、終始ネタ扱いされて死に際もギャグ的に見られている先輩とは異なり、菜々子の場合は自分達を育ててくれた夏油への想いや夏油を弄ぶ縫い目のあいつに対しての怒り、そして過去の掘り下げもあったことから嘆く声や同情の声がある。この辺りはネームドキャラとポッと出の名無しキャラとの差も大きいと言える。
- 二人は渋谷事変前に五条に偽夏油のことを伝えて夏油の遺体を取り戻す協力を頼んでいたら解決して二人の命も助かったのだろうが、それができなかったのは偽夏油が言うように二人があまり賢くはなかったからなのだろう。もしくは夏油とは複雑な関係である五条に頼るのは気が引けたからなのかもしれない。
- 二人の死亡後、菜々子のスマホは宿儺によって破壊されたが、美々子のぬいぐるみはどうなったかは不明(おそらく、漏瑚に焼かれた際に燃えてしまったと思われる)。