機体スペック
分類:モビルファイター
形式番号:GF13-013NR
全高:17.3m
本体重量:8.9t
所属:ネオロシア
パイロット:アルゴ・ガルスキー
概要
無骨で重装甲なモビルファイター。無骨な配色と兵器を彷彿させる重厚なフォルムを持つデザインであるが、頭部はコサックを模しているなど、他の国同様国の特徴を現している部分もある。
ガンダム頭部のひげに当たる「へ」の部分は横線一本しかないという珍しいデザイン。
他のモビルファイターと比べると全長が高いが、これでも17.3mとアナハイム全盛期の宇宙世紀モビルスーツよりは小さい。
ネオロシアには通称ボルトガンダムの墓場と呼ばれる強制収容所があり、そこで非公式に捕獲した他国のモビルファイターが解体・研究されている。この機体はその収容所で得られた様々な国のモビルファイターの技術が多数流用されている。
その技術の中でも特筆すべきは各部に「ビクトルエンジン」と呼ばれる独立駆動機関を搭載していることで、これにより高いパワーと機動性の両立を実現している。その出力は胴体を分断されても行動が出来るほどで、一般的なモビルファイターの2倍を誇る。
武装はバルカンと左肩にマウントされたグラビトンハンマーのみと非常に少ないが、それだけ機体の持ち前の性能が信頼されているという証でもある。
そのパワーで全てを捻じ伏せる戦法を得意とする。パイロットのアルゴのパワーもあってシャイニングガンダムとの初戦では左腕を引きちぎった。
鈍重に思える見た目だが、ドラゴンガンダムと空中で打ち合ったり猛攻を尽く躱したり出来る程度には機敏(19話。サイ・サイシーが本調子でなかったとはいえ)。また、不意打ちではあるがマスターガンダムにタックルをぶち当てたり、ヘブンズソードの攻撃を軽快な動きで避けたりもしている。
地味にノーベルガンダムのバーサーカーモードの最初の被害者(48秒で敗北)。
名称の由来はおそらくネジのボルトだが、ロシアとの関連性は一切不明。過去にロシアで15億年前の金属ネジのボルトが見つかったというニュースがあったがそれはGガン放送から3年後の1997年なので全く関係ない。
『超級』だと新宿で大破した後に改修されシャイニングガンダムのスーパーモードを参考にしたパイレーツモードが実装された。形状も所々変わっている。
加えて決勝大会用にガンダムボルトクラッシュという後継機が登場している。
約20年を経て登場した後継機は名前の通りのモチーフを持つようになった。
外部作品にて
スパロボにおいては、リアルロボットに属するGガンダム勢の中で唯一重装甲のガンダムなため、「スーパーロボット大戦シリーズ」では、移動力、運動性が低く、リアルロボットの特性が活かせないことが多い。
ただし非常に装甲が高く、スーパーロボットよりも移動後に使用可能な攻撃が充実(特に一部を除いたグラビトンハンマー)していることもあり、カスタマイズ次第では動けるスーパーロボットとして扱える。特にMXでは硬い、避ける、グラビトンハンマー扱いやすいとかなり優遇されていた。
ただし合体技のために出撃させるだけだと他のシャッフル同盟のメンバーと移動力が合わないのが欠点。
武装
バルカン×4
ボルトガンダム唯一の射撃武装。威力は低くほぼ牽制用に使われる。
格闘
元海賊・囚人として実戦で鍛え上げたアルゴの我流殺法と、ボルトガンダムのパワーの組み合わせで対戦相手を力でねじ伏せる。
グラビトンハンマー×1
左肩のハードポイントにマウントされた鉄球。展開時は両腕アーマーに収納されている取っ手とビームワイヤーで繋がれ相手にぶつけて攻撃する。
純粋な質量兵器であるため、相手は攻撃を防げない(防御しても衝撃がもろに伝わるため内部を破壊される)という強みを持つ。ボルトガンダムの必殺武器であり、VSガンダムヘブンズソード戦でもハイパーモード時にはグラビトンハンマーの方が使われている。
必殺技
炸裂ガイア・クラッシャー
物語後半でアルゴが修行の末得た新技。地面にエネルギーを込めた拳を叩きこみ隆起した岩山で攻撃する。
見た目はまんま某セーラー戦士の必殺技やポケモンの某岩タイプ技。
VSゴッドガンダム戦では頭部を囮にゴッドフィンガーにゼロ距離から拳を叩きこむ事で右腕破損を狙ったが、脚部に負担がかかっていた所をドモンに見抜かれ咄嗟の機転で出されたゴッドフィールドダッシュで足元を崩され敗北した。ドラゴンガンダムの真・流星胡蝶剣がゴッドフィンガーを破ったことが印象深いが、実はこの技もゴッドフィンガー自体はほぼ潰している。
スーパーロボット大戦ではこのシーンを再現したものが零距離ガイアクラッシャーという名前で登場している。
その後の展開でもゴッドガンダムとドラゴンガンダムと共同技としてトリプルガイアクラッシャーが披露された。
フィニッシュブローとしての活躍があまりなかったり、最終決戦は宇宙に移行したため、技そのものが使えなくなるなど不遇さが目立つ。
しかしアルゴ的には便利ワザのようであり、相手を岩山に閉じ込めたり、分断することも可能なため、活用の幅は大変広い。