概要
学名は「Megasoma elephas」。
エレファスという種小名はゾウを意味し、単に「ゾウカブト」という時はこの種を指す。
メキシコからコロンビアに分布する。世界一重いカブトムシとして知られており、体重は50gにもなる。雄の体長は120mm(飼育下では、130mm以上の記録アリ)ほどになる。
全身に茶色の毛がびっしり生えているのが特徴。なおこの体毛は擦れるとハゲてしまう。
性格は非常に大人しく、昆虫相撲で明らかに体格やパワーに劣る相手に対しても闘うことはなく、逃げてしまうことも珍しくはない。しかし、本気で怒らせた場合は凄まじい強さを発揮し、重戦車のような巨体で簡単に相手を蹴散らしてしまう。
パワーも相当なモノで、足場さえ確保すればあのヘラクレスでも投げ飛ばすのを諦めるという。実際、虫王でもいきなり顔面を挟んできた強豪タランドゥスオオツヤクワガタの攻めにもビクともせず、逆にそのまま持ち上げて吹っ飛ばしている。
現地では夜間に水銀灯の光に飛来し、水銀灯に衝突して割る事故が起こることがある。
ちなみに、有毛種のゾウカブトにはエレファスの他に、ギアスゾウカブトやアヌビスゾウカブトなどが存在する。
亜種
ホロタイプ標本(その種の基準となる個体の標本)が行方不明になっており、分類の混乱している
そのため現在では亜種が全て地域個体群とされている。
原名亜種(ssp.elephas)
メキシコ西部〜コスタリカの個体群が含まれる。
コスタリカ産はメキシコ産よりも体毛の色が濃く、体高が出るため、分類が見直された際にそれぞれが亜種分けされる可能性がある。
ただし現在日本でメキシコ産として流通している個体の殆どがシルバータイプと呼ばれる色の薄い個体の血を引いているとされる。
コスタリカでは本種の角が幸運のお守りとしてアクセサリーに加工されているため、密猟が問題となっている。
亜種オキシデンタリス(ssp.occidentalis)
メキシコ西部に(原名亜種よりも北側)に生息
亜種名は「西部の」という意味。
メキシコゾウカブトやキタゾウカブトとも呼ばれ、学者によっては別種とされることもある。
また、文献によってはオキシデンタレ(occidentale)と表記されていることもある。
原名亜種との違いは胸角が真横を向くこと。
亜種イイジマイ(ssp.iijimai)
亜種名は昆虫関連の書籍や雑誌を多数出版している会社、むし社の店長で甲虫王者ムシキングを監修したことで有名な飯島和彦氏に因む。
頭角が原名亜種よりも太く、強く上に湾曲する点と、胸角根本が膨らみ、内側に向かう点が特徴。
コスタリカ産と同様に地域個体群と見なされることもある。
甲虫王者ムシキングでのエレファスゾウカブト
初期シリーズより登場。肩書きは「ビロードの重戦車」。つよさ160(体格を考慮するとゲームバランスの関係から控えめに設定されている)、バランスタイプ。必殺技はグー。(体長は132㎜と養殖モノのようだ)
超必殺技は「ドラゴンアタック」。
強さ160以上のムシとしては珍しく、3億枚突破記念~2005セカンドプラスまでアダーコレクションが排出されていた。その後2006ファーストで排出停止、フォレストグリーンで究極必殺わざ「スーパードラゴンアタック」を引っさげ復活。また、最大・最強甲虫の集うアダー完結編第5弾では同属のアクティオンやマルスの代わりに参戦するなど、中型甲虫としては中々に待遇が良い。
※なおゲーム内での中型甲虫とは強さ160または140のムシのことであり、実際のエレファスは体格で言えば間違いなく大型甲虫である(これはネプチューンオオカブトやヘルクレスオキシデンタリス、アルケスツヤクワガタなどにも言えることである。)
新ムシキングでは2015年12月発売の「Vガジェ&カードセット」限定封入のEXカードとして先行登場、2016 3rdで正式に登場。階級はSR。
2016 3rdにおいては出現率が高めに調整されたピックアップステージが一つも用意されないという憂き目にあっており、入手難易度はやや高め。(その代わり、NPCの一人である君塚ユキヒコから確率で譲ってもらえるステージがある。)
激闘5弾でSSRに覚醒を果たす。覚醒後の肩書きは「ビロードの最終兵器」、必殺技は「スーパードラゴンアタック」……ではなく、新しい技「ドラゴニックブレイブ」。
新甲虫王者ムシキング激闘6弾より「メキシコゾウカブト」(メキシコに生息する亜種で、キタゾウカブト・オキシデンタリスゾウカブトとも呼ばれる)が参戦。
階級はSR、肩書きは「メキシカン・チャリオット」、必殺技はグー、「エレファンテ・アレルタ」。
関連タグ
アクティオンゾウカブト、マルスゾウカブト:毛が生えていない、黒いタイプのゾウカブト。
オオクワガタ…変更前の超必殺技が同じ