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B'TXの編集履歴

2022-02-03 18:14:08 バージョン

B'TX

びーとえっくす

『月刊少年エース』(角川書店刊)で連載された車田正美の漫画作品。

概要

『B'T-X』とは1994年より2000年まで月刊少年エースで連載していた車田正美原作の漫画、また、それを原作としたアニメ作品である。

車田の作品の中では珍しく、打ち切りという形を取ることなく終了した作品。

掲載誌の違いも影響を及ぼしたとされている。

尚、タイトル及び本編中の台詞中では"T"の字は他の字より三回りほど小さくなっている。


B't(ビート)と呼ばれるロボットと人間のバディものという側面も持つSF風味バトル。

それと同時に、誰にも頼らずに自力で光り輝く約束を兄と共に誓った主人公・鉄兵がエックスや仲間ともに機械皇国の野望を打ち砕くという、友情と信頼を描く物語でもある。


ストーリー

21世紀初期の地球。北京での機械万国博の会議の最中、謎の組織『機械皇国』に天才博士・高宮鋼太郎が攫われた。彼を救い出すために、弟・高宮鉄兵が、機械戦士の「B'T」―エックスや四霊将と共に機械皇国と闘う。自ら光輝く男になるために、大切な者を守るために、鉄兵は兄を救出する事ができるのか。


登場キャラクター



※はOVAに登場


TVアニメ

1996年4月から9月までTBS系において放送された。

TVシリーズでは原作中盤までをアニメ化、部分的にオリジナルの展開を入れている。

車田アニメ作品としては珍しく東映アニメーションではなくキョクイチ東京ムービー制作である。

キャラクターデザインは井上栄作本橋秀之


主題歌

オープニングテーマ

「遥か〜SAILING FOR MY DREAM〜」

作詞 - 室井美樹 / 作曲 - 西村麻聡 / 編曲・歌 - FENCE OF DEFENSE


「HIGH PRESSURE」(台湾中国語バーション)

作詞 - 井上秋緒 / 作曲・編曲 - 浅倉大介 / 歌 - T.M. Revolution


エンディングテーマ「僕の生き方」

作詞 - 伊藤良太 / 作曲 - 青木慶則 / 編曲 - JOHNNIE FINGERS / 歌 - BLUE BOY


各話リスト

話数サブタイトル
第1話奇蹟! 復活のB'T-X(ビート・エックス)
第2話誕生! 太陽の戦士(バトラー)
第3話対決! 機械皇国の野望
第4話登場! 伝説の四霊将
第5話出発(たびだち)! 決死の救出作戦(バトルロード)
第6話恐怖! 砂漠のパイレーツ
第7話驚愕! 機械皇帝の謎
第8話華麗! 幻惑戦士カミーラ
第9話驚異! エビル・フラワー
第10話迫撃! メタルフェイスの逆襲
第11話無敵! 東の霊将ロン
第12話強敵! 猛将カオス
第13話相棒!(バディ)熱き心の絆
第14話悲劇! 墓場の少女マリア
第15話炸裂! 死神への一撃
第16話復活! 五色の燐光
第17話出現! 黒いエックス
第18話暗黒!アンダーヘルの恐怖
第19話決死! エックスの最後
第20話生命!(いのち)ブレイク・ハート
第21話新生! B'Tエックス誕生
第22話最凶! エリアの七魔将
第23話閃光! シャイニング・ナックル
第24話炎上! 太陽のかけら
第25話打倒! B'Tラファエロ

OVA

1997年に発売されたTVシリーズの続編。

当時は原作が完結していなかったため、オリジナルの結末を迎えている。

七魔将が7人のうち4人が登場していなかったり、一部のキャラ設定の変更、最終決戦地が機械帝国本陣(原作は機械皇帝がいる宇宙軌道上)など、原作との相違点も多い。

また、国内ではDVD-BOXが発売されていない(海外ではTVシリーズと共に発売)ため、配信こそされてはいるが視聴のハードルは少し高い。


主題歌

オープニングテーマ「A PIECE OF THE SUN」

作詞 - 前田耕一郎 / 作曲 - 山崎利明 / 編曲 - 須藤賢一 / 歌 - 遠藤正明

エンディングテーマ「永遠のその先 〜You are the best buddies〜」

作詞 - 前田耕一郎 / 作曲・編曲 - ホリエアキラ / 歌 - 遠藤正明

挿入歌「瞳は幾千の窓」(第14章)

作詞・歌 - 畑亜貴 / 作曲・編曲 - 安西史孝


各話リスト

話数サブタイトル
第1章 霊将VS魔将
第2章 愛と憎しみの地!
第3章 紅蓮の炎
第4章 ブラッドの奇跡!
第5章 夢幻の恐怖!
第6章 一条の光!
第7章 メール リヒト!(もっと光を)
第8章 仮面の告白!
第9章 血の絆
第10章 悪魔の咆哮
第11章 失われた過去を求めて!
第12章 ONE FOR ALL!
第13章 未来の記憶!
第14章 A PIECE OF THE SUN


用語

B'T(ビート)

本作の戦士達の相棒的存在と成るロボット達のこと。

『B'T』とは、自らのBRAIN(頭脳)で考え、人間のBLOOD(血液)によって作動し、BRAVERY(勇気)をもった、史上類のない究極のBATTLER(戦士)、それらの特性をTOTAL(総称)したもの、の略である。


動物や昆虫、伝説上の生き物などの姿をしており、主人(ドナー)の血液提供を受け覚醒する。献血されて初起動した後、性別ができる。

人間の血液を動力源として覚醒し、最初の血液提供者「ドナー」にのみ絶対の忠誠を誓う。それはドナーが死んだ後も変わることは無い。

B'Tは、基本的に機械皇帝から設計とそれに必要な材料が送られ、それを機械皇国のエンジニアが製作し、完成するものである。そのため、門外不出の技術のはずだが、華蓮が独自で製作したシャドーエックスのみ例外で、皇国のマテリアルを用いることなく完成させている。

ガードシステム」というバリア機能を標準搭載しており、宇宙空間などあらゆる環境に対応できる。ただしダメージを受けすぎるとシステムに基調をきたし、最悪ドナーに危険を及ぼす可能性もあるため、基本的には防御用として用いられる(ガードシステムを攻撃に転用するB'Tもいるがごく僅か)。

人間ともコミュニケーションを普通に取れる知性と独立した思考能力をもっており、機体ごとに個性もあるが、複数機あるものや完全な量産型も存在する。


余談

  • アニメ版はテレビ版は不発に終わったが、OVAでキチンと独自の結末を迎えており同じ放送局で放送された「超獣機神ダンクーガ」が打ち切りの完結編が一本に対し、本作ではTVの1クール相当の14話が製作され、時代を実感する。
  • 前述の通り、日本のTVアニメ版は不発に終わったが、東南アジア地区では逆にヒットを飛ばし、国によってはOVAを抱合した全39話で放送していた国もあったという情報もある。
  • 玩具展開は聖闘士星矢放送時のスポンサーであったバンダイではなくライバルメーカーであるタカラが行った。かつての『デュアルモデル』同様の内部構造を再現した『ソリッドスキャンモデル』と組み立てキットと彩色済みアクションフィギュアを同梱した『ソリッドスキャンキット』が発売、『サンダーアーム』同様の音声ギミックを搭載した手甲『メサイヤフィスト』などのなりきり玩具も発売された。当時の売れ行きはいま一つだったが玩具関連のスケジュールはほぼ達成しており、放送終了月に発売したシャドーエックスまで続いている。TVでは発売予定されていた新生エックスのみ未発売に終わったがOVA発売の際に仕様を変更して発売、ほかの四霊将のB’Tなども新規造形で発売されている。

別名・表記ゆれ

B'T-X ビートエックス ビート・エックス ビートX


関連タグ

車田正美

鋼鉄聖闘士財団Bが勝手に作り押し付けられたキャラクターであったが、本作を作るのに多少なりとも影響を与えたに違いない。

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