「花子さん、花子さん、いらっしゃいますか」
CV:鬼頭明里
概要
かもめ学園高等部1年A組のオカルト少女。
自分の願いを叶えるため花子くんを呼び出し、恋愛成就を願うものの身勝手な行動により、花子くんに止められた『人魚の鱗』を飲んでしまう。
人魚の鱗は、同じ人魚から取れた鱗を飲んだ者同士は恐ろしい呪いを受ける代わりに、非常な強力な縁で結ばれるとされている。その後、「恐ろしい呪い」を受けたため魚の姿になり、人魚との(仮)眷属となってしまいそうになるが、花子くんに助けられ、願いの代償として花子くんの「助手」となる。
花子くん曰く、「チョードほしかったんだよ人間の助手」との事。
一話の途中までは花子くんに触れる事が出来なかったが、願いが叶う際に花子くんが人魚の鱗を飲んだため『強力な縁』が結ばれた事により、触れる様になる。
人物
かなりの面食いで、好きなタイプは王子様(花子くんは無理との事)。花子くん曰く「すぐイケメンと怪異に引っかかる」。
夢見がちだが、相手を思いやる心優しい性格。「七不思議と縁を結んだ者」として、花子くんを始めとした様々な怪異に関わっていく。
容姿
大根足を気にして黒タイツを穿いている。前髪は眉うえで短く切り揃えられており、腰下まである大きく先がうねった白髪(毛先のみ、かもめ学園の男子制服と同じエメラルドグリーン)になっている。
短期連載時は長袖であったが現在ではふくらみのある半袖に変化している。何より特徴的なのが、勾玉の形をした髪飾りである。
他キャラとの関係
ネタバレあり。
助手として彼のお手伝いをしている。タイプとは程遠いがミサキ階段の解決時に頬に「おまじない」と称されてキスされた事から、少しずつではあるが意識している様子。
3巻にて花子くんの過去を見た事から、彼について知りたいという思いが加速していくものの、意識しすぎるあまり一時期は避けてしまっていた。恋愛感情かどうかはまだわからないが、彼の事は大切に思っているよう。
初めの頃は接点もあまりなかったが、次第に親密になり「友達」として接する様になる。共に花子くんの過去について探るため16時の書庫で本を探したり、花子くんのために一緒にドーナツを作ったりしている。
光は寧々に一目惚れしているが、一向に寧々は気付いていない。しかし光が七不思議一番のミライの力で一時的に大人の姿になった時は、輝そっくりのイケメンであったためときめいている。
想いを寄せていた相手。今は輝の弟の光繋がりで接点がある。恋愛感情はないものの憧れている。
一時は命を奪われる危険もあったが、今では噂を変えてあげたため仲良しに。
暴走したため依代を破壊した。よく噛まれている。
16時の書庫の管理人(七不思議の五番目)だったため、依代を破壊した。良き相談役でもあり、花子くんこと柚木普の担任でもあった。
お茶会に無理やり連れていかれたが、途中結束する。
図書室で落とした本を拾ってもらった相手。お茶会で再会する。
魚にされてお茶会に連れ去られた。その後、彼のせいで死にそうになったが花子くんが助けてくれた。
人魚
人魚の鱗をのんだため眷属になるところだった。まだ仮だが眷属。
クラスメートで、中等部からの親友。「葵」と呼ぶ。
自身は寧々が好きなオカルト系の怖い話を苦手としているが、寧々のために学園の怪異にまつわる噂話を教えている。そしてその噂は全て的中し、現実になっている。
山吹檸檬
クラスメート。1-A組出席番号24番。
クラスメート。1-A組出席番号1番。「茜くん」と呼んでいる。
関連タグ
花奏すず…同じ妖怪絡みの作品における、大根足を気にしてる繋がり。
竈門禰豆子...中の人繋がり。髪型がオールバックかつ、毛先が色付いている髪色も酷似している。(こちらは緑ではなくピンク)
ネタバレ
以下6巻以降の物語のネタバレがあります。ご注意下さい。
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寧々の秘密
寧々は後一年以内に死んでしまう運命であり、それは誰にも変える事は出来ないらしい。
その事は花子くんは最初に1話で会った時から、寧々を見て分かっていた様子。
この事を知っているのは怪異達と光のみである。
光は運命を変えようとしているが、他のキャラは知らないか、運命は変える事ができないため諦めている。
花子くん曰く、「あの世に近い人が俺を呼び出せる。もうすぐ死ぬ人や生まれつき霊力が高い人に限る」。
寧々の運命については「どうでもいい」と言っていたが…
信頼できない語り手?
モノローグの存在しない花子くんに代わって物語の語り手を務める寧々だが、実は彼女自身にも多くの謎がある
- 家族について
寧々の家族構成については作中で一切触れられておらず、両親が出てくる場面はおろか、彼女が両親について話す場面も皆無である。自宅にいるシーンはあるが家の中は自室しか映っていないため、家族どころか寧々が自宅でどのように生活しているかも不明。
自身の寿命を聞いた直後も、真っ先に思い浮かべそうな両親を想う描写は無い。
また4巻のカバー裏にはかもめ学園入学の時の記念写真が描かれていて、一緒に両親らしき人物も映っている。だがその顔は共に描かれている花子くんの弟のつかさや三葉惣助の母親同様、どちらも黒く塗り潰されている。
- 依代の破壊
作中で七不思議の依代を破壊できるのは現在判明してる限りでは寧々だけだが、なぜ彼女が依代の破壊ができるのか理由は明かされていない。花子くんと縁を結んだ事で得た力とも考えられるが、他の怪異と縁を結んだキャラと異なり、彼女が花子くんから力を分け与えられた描写は無く、そもそも二人の間を結んでいるのは人魚の鱗の呪いであり、七不思議との関連性はない。
更に、七不思議の首魁である花子くんにも高い霊力を持つ光にも依代を破壊する力は無いため、寧々自身の能力である可能性が高い。また土籠は彼女の事を、「カンナギの娘」と意味深な呼び方をしている。
- 名前の由来
『八尋寧々』という名前も意味深であり、『八尋』は社(神を奉る建物)、『寧』は安らかにという意味だが、その由来は神に心臓を奉げるという意味から来ている。更に『七』不思議に対して『八』という数字が名前に入っている事に関しては、日本では『八』は神話などで神様に関連する物などに付けられる事の多い数字でもあるなど、彼女自身が神様に関係しているようにも捉えられる。
また「七不思議に役目を与えたのはカミサマ」だと、花子くん含む七不思議達は発言している。
これらの事から読者の間では、作中もっとも謎の多い人物ともされている。