北陸地方
ほくりくちほう
日本における地方の分類の一つ。
概要
北陸地方と言っても、県庁所在地の位置関係上、新潟県とそれ以外の3県とでは隔たりがある。
新潟県は上越新幹線によって東京との結びつきが強い。県都新潟市は北陸唯一の政令指定都市となっている。
富山県・石川県・福井県の3県は北陸3県と呼ばれ、金沢市がこの地域の中枢都市となっている。そして関西や中京圏との結びつきが強い。
特徴
降雪が多く、雪国として知られる。しかし北海道と違い夏は普通に暑い。ついでに春・秋は日照時間が短く年中天気が悪い。この環境の中では人々は一切皆苦を自然と認識してしまう。親鸞、蓮如、日蓮などを排出したのも当然かも知れない。住むには悪いが悟りを開くのには良い地である。そんな環境のためか来世での救いを唱える浄土真宗が非常に強いエリア。また浄土真宗は「お祈りで病気が治るなら病人や死人がいるわけないだろ(意訳)」という徹底した合理主義であり、北陸人の質実剛健なスタイルに影響を与えている。
一方、雪融け水のおかげで豊富な水量が賄えるので、日本屈指の稲作地帯でもある。主にコシヒカリが作られる。
製造業は強く、とりわけニッチ産業の宝庫である(例:新潟…山の手線などを走る鉄道車両の製作や燕三条の金属加工、富山…医薬品やファスナー、石川…ドキュメントスキャナや映像機器、福井…眼鏡のフレーム)。そのため、三大都市圏を除く地方の中では県民所得が高い方である。
北陸地方は1世帯あたりの家族の数が多く、人間関係が密な地域である。
実家住みが多い環境上、東京と比べて格段に女性の就業率が高く、「日本の北欧」と評する人もいる。また、一家に車2台、3台は当たり前であり、車無しでは生活は成り立たない。