「見せてやるぜ!!高橋涼介直伝の本物の公道最速理論を!!」
プロフィール
年齢 | 21→22 |
---|---|
身長/体重 | 182cm/63kg |
好きなもの | 愛車FD |
嫌いなもの | パーなコギャル、スカイラインGT-R、ランサーエボリューション |
得意技 | ABSドリフト |
搭乗車種 | マツダ・アンフィニRX-7 Type R(FD3S 1型) |
ボディカラー | コンペティションイエローマイカ |
主な外装パーツ | 『FDの仕様について』を参照 |
ナンバー | 群馬37 お 63-887/赤城33 は 8-301(新劇場版) |
CV | 関智一/中村悠一(新劇場版) |
群馬県の赤城山をホームコースとする走り屋チーム『赤城レッドサンズ』のナンバー2であり、原作第二部では『プロジェクトD』の上りのエース。
高橋涼介の弟で、ツンツンに逆立てた髪型が特徴。
従姉妹に緒美がいるが、啓介より涼介に懐いている。
経歴
「赤城の白い彗星」として名を馳せた高橋涼介の実弟で、高崎市内にある高橋病院院長の次男。
プロジェクトDを通して成長し、主人公・藤原拓海に勝った上でプロのレーシングドライバーとなることを目指している。
茶色に(アニメ版では金髪に近くなっている)染めてあるツンツンに逆立てた髪型が特徴。
兄同様かなりのイケメンであり、作中でも沢山の女性ファンの追っかけがおり、岩瀬恭子などのキャラクターにも惚れられている。
兄とは対照的に、己のセンスと集中力で勝負をする感覚派ドライバー。
その天性のドライビングセンスは兄を凌ぐとされ、頭脳面も決して悪いという訳ではなく、あくまで頭脳明晰な兄と比較した場合の話であって、涼介が不在の時は解説役を務めることもある。
終盤になる頃には、持ち前の感性に加えて涼介の理論も身体に染み込ませた天才ドライバーとして完成の域に達するようになる。
不良時代
啓介曰く「目標が無いことに毎日退屈してイライラしていた」ため喧嘩や反抗に明け暮れる日々を送っており、地元では暴走族からも一目置かれる存在となっていた(本編の涼介による発言や番外編などで語られている)。この頃は二輪一辺倒で、四輪のことは内心見下していた。しかし涼介は親が見放す状況下でも啓介に対して理解を示していたため、啓介も一定の信頼はおいていたようだ。
ある日涼介のFCに乗せられ、赤城の下りでの全開走行を助手席から見せられ、それまでバカにしていた四輪車の走りのすごさに目覚めたという(本人曰く「グレた弟を道連れに心中する気かと思った」)。
この一件以来暴走族からは距離をおき、涼介には絶対の信頼を置くようになった。
後に不良時代に築いた人脈がプロジェクトDの危機を防ぐこととなる。
赤城レッドサンズ時代
藤原拓海の初の対戦相手であり、秋名山で拓海と2度のバトルに敗れて以来、拓海に強いライバル心を抱いている。
2度目のバトルで吐いた 「クソッタレが セカンダリータービン止まってんじゃねーのか!!」 は作品を代表する名(迷)台詞の一つで、しばしネタに使われる。
一方で拓海がバトルに負けそうな噂を聞きつけた際は、たとえ相手が兄の涼介であっても「兄貴が負けるとは思えないが、あのハチロクにも負けて欲しくない」として拓海は自分が最初に負かすという野心も持っている。
そのため拓海が須藤京一に敗北した際には「いらない負けを増やしやがって」と憤慨し、池谷たちのガソリンスタンドにわざわざ出向いては「俺は認めてない、あんなのはバトルじゃない」「敵は必ず取ってやる」と拓海に伝言を残すほどであった。
この拓海に対するライバル心があってこそ、啓介は飛躍的に成長していき、後のプロジェクトDでの活躍に繋がっていく。
また最初走り屋としての自覚も情熱も無かった拓海も、啓介の熱い言葉と熱意に触発され、徐々に走り屋として目覚めていくことになる。
「クルマを走らせることが好きならそれだけで十分走り屋なんだよ!!走り屋なら自分が走り込んで身につけた技術にプライドを持てよな!!」
プロジェクトD結成
プロジェクトD結成後はヒルクライムを担当。ダウンヒル担当は拓海で二人でチームの「ダブルエース」を担っている。
なお啓介より強いとされる涼介がエースを張らないのは、啓介は拓海と並んで将来自分を超える逸材と見込んでいたためである。
「間違いなくお前は速くなる…天才的なヒラメキを感じる(涼介)」
啓介は涼介のコーチングの下、自分に今足りていないものを学び、あるときは特訓により体得しながら勝利を収め、確実に成長を遂げていった。
普段同じ家で過ごしているため兄弟間のコミュニケーションは豊富であり、バトル前のアドバイスは「禅問答みたい」と形容されるレベルで端的に告げられる事が多い。
レッドサンズ時代の中里毅戦からすでに片鱗を見せていたが、涼介特製の訓練メニューによってタイヤやタイムのマネージメントにおいて抜群のうまさを見せるようになり、終盤にはタイヤ勝負でプロドライバー相手にも勝てるようになっていった。
上りだけでなく下りも相当なレベルに達しており、かつて2連続で完勝を収めた拓海をして「啓介さんの本気の下りを見せられるのが怖い」と言わしめるほどである。
土坂峠でのバトルにて、プラクティスで相手チームに故意に道路にオイルをばら撒かれ、FDを壊してしまった際には、同じFD乗りの岩瀬恭子のFDを借りて勝利した。恭子のFDはシングルタービンなためピーキーであったが、以前やったバトルで後ろから見ただけで特性を理解し、見事に乗りこなした。
遠征を通して様々なバトルをこなしていき、バトルでは兄のような冷静さと持ち前の「熱さ」を併せ持つ走り屋として成長した。
性格
短気で喧嘩っ早い言動が目立つものの、目上の者と接する際は礼儀正しい態度を見せる。
実は拓海以上にストイックな努力家であり、涼介の公道最速理論を最も近いところで学び、アクセルワークの技術を磨いていったことで著しい成長を遂げ、その一途なまでのひたむきさは兄を感服させるほど。
当初は頭に血が昇りやすく、単純なミスを繰り返す等まだまだ未熟な面があったが、物語終盤では冷静沈着さと繊細なテクニックも身に付け、拓海に「味方でよかった」と言わしめるほどの実力者となっている。
嫌いなものは「パーなコギャルと、GT-Rとランエボとデカいウィング」。
GT-Rが嫌いなのは、マシン任せでドライバーに腕と気合がある奴がいなすぎるからというのが理由である。プロジェクトDではマシンパワーが求められる上り担当なだけに4WD車、特にランエボを相手にすることも多く、史浩からも「群馬のランエボキラーを自称したらどうだ?」とおちょくられたほど(本人は「シャレになんねーよ」と嫌がった)。
なお「デカいウィング」に関しては人の事が言えず、中里毅から「その下品なデカいリアスポ」と貶されている。
一本気な性格で、何かを適当にやるということができない。そのためFDで峠デビューする際には彼女を自分からフッたり、遠くで見ているだけでいいと言った岩瀬恭子すら、プロジェクトDに集中するために「ダメだ」と突き放すほどであった。
ただ啓介自身も恭子のことが気になり始めていたのは事実なようで、史浩から「本当はあのコのこと気になってるんだろ?」と言われて赤面して黙り込んだり、「ちょっと惜しい気もする」とも認めていた。
プロジェクトDのドライバーとして拓海と過ごすことが増えたせいか、時折彼が見せる「天然ボケの被害者」となることもちらほらあった。(なお啓介も黙ってはおらず、神奈川遠征の際に拓海が取っておいたコンビニ弁当のおかずを奪い取ったり、バンガローの梯子から滑り落ちた際は大笑いしていた模様)。
FDの仕様について
兄の涼介のFC3S程では無いが、啓介のFD3Sも原作では何度も外装に変化がある。
1.原作初登場時
ボディカラーと同色にした純正リップスポイラー、マツダスピード製ホイール、KNIGHT SPORTS製マフラー、大型リアウイング
TVアニメ版第一期と新劇場版はこの仕様に準じているが新劇場版のみテールランプが4型以降の丸目タイプになっている。
また、アニメのSecond Stageでは第一期の仕様をベースにリアウイングのみマツダスピード製になる。
2.妙義山での交流戦から赤城山での渉との遭遇辺りまで
1の仕様をベースにマツダスピード製ホイール、マツダスピード製リアウイングに変更
OVAのBattle Stageでは作り直された第一期のバトルと新規収録の対清次戦に関しては時系列に関係なくこの仕様に準じている。
3.第一部終盤から土坂峠のランエボチームとのバトルまで
2で変更されたホイールとウイングのままマツダスピード製A-Specエアロ装着
映画Third Stageのみテールランプが4型以降の丸目タイプになっており、アニメFourth Stageではテールランプは元に戻っているが本来マツダスピードのエアロには無いアンフィニエンブレムがフロントに付いている。
余談になるが、原作者のしげの秀一先生はかつてこのA-Spec仕様のFD3Sを実際に所有しており(ボディカラーも啓介が乗っていたのと同じ)、何人かのオーナーを経て現在は群馬県の伊香保おもちゃと人形 自動車博物館にて保管・展示されている。
4.星野好造戦から
RE雨宮製エアロ、SPEED STAR WHEEL製ホイール
5.サイドワインダー戦から最後まで
4の仕様のままRE雨宮製AD HOOD 9 DUCT GARNE CARBON、4型以降丸型テールランプ装着
テールランプの変化はゲーム頭文字D_ARCADE_STAGEシリーズでは反映されていない。
MFゴースト
自動車のアフターパーツの販売や不動産業などを手がける商社「TKマッハコーポレーション」の代表取締役となっている。
カナタを褒めちぎる小柏を「褒めすぎ」と批判し、「露呈していないだけで、何か重大な欠点があるはず」と冷静に分析している。
MFGの出場選手のために公式サイトで公開されている模範(デモ)走行動画のドライバーも務めており、その参考タイムは時代遅れの黄色のFD3S型RX-7にも関わらず、ミハイルが更新するまで誰も破ることが出来なかったほどの一流のドライビングテクニックを持つ。
余談
- 原作第一巻に収録されている話の啓介が登場するコマにしげの先生手描きの台詞で啓介が「グンじゃねーぞ」と呟いているが、このグンというのは先生の頭文字D以前の代表作バリバリ伝説の主人公巨摩郡の事で、初期は特にグンと啓介の目つきが似ていたのでこのように書いたと思われる(同様に、中里の目も同作の聖秀吉と同じタイプである事から一部ファンにこの二人が似ているのを連想した人がいた様子)。
- 新劇場版で啓介を演じた中村氏はTVアニメ版ではシリーズ終盤のFifth Stageで重要人物の北条凛を演じていた。
- 実写版では尺の都合上なのか幸か不幸か未登場。その代わりに中里が啓介ポジションにおり涼介と親しい仲になっていた。