CV:南央美
概要
「Fate/GrandOrder」内のイベント、「水怪クライシス〜無垢なる者たちの浮島〜」に登場するぷにぷにした不思議な原生生物。
イベント内では、彼(?)らを集めて建設クエストを行なったり護ったりすることになる。
「コン」という名前は彼らを助けた徴姉妹が名付けたもので、ベトナムの言葉で「子供」というニュアンスとのこと。
特徴
薄い青緑色をした小さな身体を持つ。大きさは概念礼装から察するにバスケットボール程度。
増える時は通常の生物のように生殖ではなく、キノコのように地面から突然生えてくる。
知能はかなり高く、生まれた時からヒト語を理解している。見かけに寄らず一人称は「ワガハイ」で、結構ノリが良い。
その上人懐っこい性格で、初対面の相手でもすぐに懐く。モルガン達の見立てでも潜在的な危険性は無いようで、妖精種とも全く違う生き物らしい。
非力ながら案外手先は器用で、建築や簡単な武器を扱うことも可能。
島に突然現れた水怪たちに狙われており、基本的に食べられてしまうのがオチだが、コン達が水怪にとどめを刺すと、食べられたコン達が戻ってくるという不思議な性質を持っている。
しかし、当然ながら水怪の方が圧倒的に戦力が上のため、とどめを刺せるギリギリまで水怪を弱らせ、コン達に装備を与えるなどサポートしてあげる必要がある。
一体に教えればいつの間にか情報が共有されていたりするが、それぞれ個体ごとの自我も有ったりする様子。
水怪に捕食されそうになったところをラムダリリスに2度助けられた個体は、目印として彼女から貰ったリボンを首に着け始めた。
イラストレーターの竹氏によると、頭に生えているキノコのようなものは個体によって数や場所が違う事もあるらしく、身体の大きさにも多少の個体差がある模様。
公開された背面図によると、おしりはワンポイントとして緑色となっており、頭に生えているものとおしりの部分は暗所で仄かに発光するらしい。
イベント素材として
通常通りの金・銀・銅素材とは別に、3種類のコン「元気なコン」「陽気なコン」「健気なコン」が「建設クエスト」の解放や配布サーヴァントのサーヴァントコインへの交換に必要となる。
どのコンがドロップ数ボーナスされるかはクラスごとに決まっている。
余談
- ローディング画面がいつもはフォウ君のところが、特別仕様としてコンになっている。しかも、ストーリー進行に合わせて増えていく様子。
- 表示方法はフォウ君のように走るのではなくだるま落としのように積み重なり、エピローグまでストーリーを進めると6体まで増える。
- 彼らにしいたけ目の差分がある(メイン画右下)のだが、その目とファンシーな見た目が某菌糸類にしか見えないという声がちらほら上がっており、「でちゅね言葉を喋るのかと思ってた」だの「今回のイベントの配布サーヴァントは菌糸類じゃないか」などネタにされている。
関連項目
Fate/GrandOrder 水怪クライシス〜無垢なる者たちの浮島〜
関連キャラクター
※以下、シナリオの根幹に関わる重大なネタバレを含みます。
コンの正体、島の真実、凶つ神の降臨
水怪のリーダーと思われた屈強な半魚人を倒した一行だが、聖杯がどこにも出現せず事件がまだ終わっていないという不安感を感じていた。
その矢先、突如として巨大な波が発生し、島を飲み込まんとする。
これを食い止めるためにラムダがラスベガスでも使った切り札『大海嘯七罪悲歌』を発動するも波の勢いに追いつけずピンチに陥る。しかしそこにリボンをつけたコンが現れ「メルトエンヴィー」を強制発動させ自身を食べさせることでラムダの能力をブーストさせる。
何とか島が飲み込まれることは防いだが、勢い余って島全体の水を吸収、これにより島の全貌が明らかになった。
そこに現れたのは巨大な亀の体などではなく、無数の眼がついた歪な肉塊、『視肉』こと『太歳』だった。
そう、黒幕は島の正体を偽っていた亀の長老。
否、その姿を借りた歪神ダゴンだったのである。
本性を顕にしたダゴンは「コンが太歳の化身であること」「コンが自身の神性を望んだものにするための餌であったこと」を明かし、コンを吸収していく。
果敢にダゴンに立ち向かうカルデア一行であったが、ダゴンの神格は凄まじいものであり神性をより現した徴姉妹の力を持ってしても打倒には至らない。
そこにコンを愛でていたモルガンが現れる。
彼女は助っ人として駆けつけたマシュの盾を召喚サークルとして、第一陣でレイシフトした3人の髪の毛を触媒として、、最大の依り代として太歳の化身たるコンを集結させ召喚を敢行。
追加余談
コンの元ネタと考えられるものとして、埋まっている太歳の近くから掘り起こされる「肉霊芝」というのがあり、伝承では「いくら食べてもその分が元に戻る」や「手足がある肉塊が駿府城に現れた」などと言われているが、近年の研究では肉というよりはきのこに近いものではないかとされている。
つまり上記の「某菌糸類にしか見えない」という意見はある意味正解だったのである。
また、異聞帯の始皇帝が機械による延命を研究するきっかけになったのは、元々使っていた不老不死化の秘法を荊軻にヒドラ毒の匕首で台無しにされたという事情があるが、
その秘法のカラクリは「異形の肉塊」との融合。身体に巨大な「肉塊」を接続し、それより生命力を得続けていたという。
恐らくソレも特性や肉塊という要素から察するに、太歳だったと思われる。ただし『まずい方法』と異聞帯の始皇帝は語っている為、何らかのデメリットが発生する模様。
また、史実でも始皇帝は徐福に太歳を探しに行くように指示したと言い伝えられている。