発見と命名
1921年にカナダ・アルバータ州で発見された当初はゴルゴサウルスの一種とされたが、1970年になって新種と判明し、恐竜人間を提唱した古生物学者デール・ラッセルによって「ダスプレトサウルス・トロスス」と命名された。ダスプレトサウルスとは「恐るべき爬虫類」を意味し、種小名トロススは「たくましい」を意味する。
2017年には、モンタナ州で発見されていた化石が、D.トロススより進化した特徴が見られたことから、新種D.ホーネリとして記載された。こちらは「ティラノサウルス腐肉食説」などで有名な古生物学者ジャック・ホーナーにちなんでいる。
ティラノサウルス科の獣脚類で、カナダ・アルバータ州とアメリカ・モンタナ州で化石が見つかっている。目下、模式種のD.トロススとD.ホーネリの他、未命名の種がいくつか知られていおり、一部は新属新種の可能性が高い。かつてニューメキシコ産ダスプレトサウルスとされた化石は、最近ビスタヒエヴェルソルとして再記載された。
D.トロススの推定全長は9メートルほどとされているが、推定全長が10メートルを超えるのではないかと言われる個体(断片的な化石のみ)も知られている。なお、ティラノサウルス科の中ではかなり前肢が発達している(あくまでティラノサウルス科の中での話だが)。
ティラノサウルスとの関係
かつてはティラノサウルスの一種と考えられた時期もあったが、生息年代が数百万年も離れている事や、骨格の構造がティラノサウルス・レックスに比べて華奢な事などから、現在では否定されている。とはいえ、ティラノサウルスに極めて近縁であることは系統解析からも支持されており、ティラノサウルスの直系の祖先であった可能性はままある。
生態
白亜紀後期(7700~7400万年前)の北米大陸西部に棲息していた。同時期にはアルバートサウルスやゴルゴサウルスが棲息していたが、華奢なこの2種はパラサウロロフスなどの身軽なカモノハシ竜を餌とし、がっしりした体型で、頑丈な歯を持つダスプレトサウルスはセントロサウルス等の角竜やエウオプロケファルス等の鎧竜を餌食にしていたと言われることが多い。
モンタナ州では年齢の違うD.ホーネリの3個体の化石が一ヶ所からまとまって発見されたことから、群れを形成していた可能性が指摘されている。ただ、アルバータ州で見つかった頭骨には共食いらしき痕跡も確認されており、現生哺乳類に見られる「統率のとれた」群れであったかは不明である。
古代王者恐竜キング
2007第2紀から登場。強さが1800とやや高めで登場した。炎属性。発動すれば相手を一撃で倒してしまう超わざ「デスファイア」が同時に登場した事からか人気を博した。
バトルタイプは2007第2紀から2007第4紀+はそっこうタイプ激闘!ザンジャークではまもりタイプ。必殺わざはチョキ、キャッチコピーは「帝王の系譜」。
目覚めよ!新たなる力!!ではスーパー恐竜も登場した。
カードの説明文に「ティラノサウルスによく似た肉食恐竜」と書かれているためか、ティラノサウルスを相似縮小したようなグラフィックになっている。他のティラノサウルス科の多くの恐竜にも同じ事が言えるし、流石に色は変えてあるが…
その他のメディア等
群れで狩りをしていたという説から、海外の恐竜番組ではよく特集されている。また黒川みつひろの「トリケラトプス」シリーズでは「ダス」という敵キャラで登場し、主人公と戦ったり時に共闘したりしている。