出来ちゃった結婚とは
概要
結婚する意思がなかったにもかかわらず、妊娠を理由に半ば強引に結婚すること。
「デキ婚」「出来ちゃった婚」と呼ばれることも多い。
英語圏ではshotgun weddingまたはshotgun marriage、すなわち散弾銃結婚式という物騒な名前で呼ばれる。
これは娘に「出来ちゃった…」と言われた父親が、娘を妊娠させた男性に「もちろん責任取って結婚するんだろうな?」と散弾銃を突きつけて結婚を迫ったという故事からこう呼ばれている。
※アメリカでは散弾銃は非常に入手しやすいポピュラーな銃というステレオタイプイメージがあり、映画『フルメタル・ジャケット』にも「パパの散弾銃」という言葉が出てくる。
これは息子の父親だが、大体こんな感じである。
問題点
性交渉の低年齢化や、婚前交渉をする男女の増加、十分な避妊教育の不足により、年々増加傾向にあるが、一般的には「順序が逆」だと敬遠されがちである。
出来ちゃった結婚が増えている昨今でも「非常識だ」「無計画」「避妊をきちんとしていない、だらしない男女」など批判的な声は多く、軽蔑や好奇の目で見られがちである。
学生時代に妊娠してしまった場合、学校を中退する、もしくは学校側の圧力によって強制的に自主退学を迫られるなどのケースが多いため、父母の教育水準に大きく影響を及ぼす事から問題視されている。また、それが生徒の間に広まっていじめの原因に繋がることも少なくない。
成人同士のカップルであっても、予期しない妊娠のため人生設計が狂ったり、出産や新生活のための資金が貯まっておらず経済的に困窮したり、急に退職や産休を申請することになり周囲に迷惑をかけたりなど、不都合が生じる場合が多い。
また、出来ちゃった結婚は離婚率が高いという通説がある。
これは親になる覚悟が足りないまま結婚していきなり子育てに追われる事が大きなストレスとなるからだと言われる。
ウェディング業界では、そういったマイナスイメージを払拭しようとする活動により授かり婚・ダブルハッピー・マママリッジ・おめでた婚などという名称が考案されている。
こうした欺瞞的な言い換えを嫌う層からは「ズッコンバッ婚」「中出し婚」、「おめでた婚」を茶化した「オメ婚」「頭がおめでた婚」などとも言われる。
実はかつての日本の上流階級では妊娠してからの結婚が一般的だった。
ただし最初から許嫁同士であり、そもそも「子供(跡継ぎ)を産めない嫁は要らない(妊娠しなければ婚約破棄)」と言う理由なので、出来ちゃった婚とは別物と言える。
当然現代では女性蔑視行為とみなされるので(表立って)そういう事はされない。
いずれにせよ、子育てというのは想像以上に大変なイベントである。
くれぐれも子作りは計画的に。
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別名・表記揺れ
できちゃった結婚 出来婚 / でき婚 / デキ婚 おめでた婚 授かり婚 婚前妊娠
関連タグ
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