『悪いな萩原…どうやらおまえとの約束は…』
『あんたのこと、割と好きだったぜ』
CV:神奈延年
概要
警視庁刑事部捜査一課強行犯三係に所属していた刑事。 殉職当時の階級は巡査部長。
命日は、萩原研二と同じ11月07日(アニメでは01月06日)、享年26歳。
3年前に警視庁捜査一課に配属されてきた孤高の刑事で、佐藤美和子は年下だが刑事としては自分が先輩だという理由で彼女からは「くん」付けで呼ばれた。
手先が器用で携帯電話(ガラケー)でメールを打つのが早かった(ただし、映画『ハロウィンの花嫁』では、公開当時、既にガラケーではなくスマートフォンの使用・普及が一般的になっていたこともあり、彼もガラケーではなくスマホを操作している)。
強行犯係に来る前は警備部機動隊の爆発物処理班に所属していたが、爆弾事件で親友の萩原研二を亡くしたため、爆弾事件を担当する特殊犯係に転属を希望するも、頭を冷やすようにと強行犯係に回された。その荒っぽい態度や周囲の言うことに我関せずの態度は佐藤をはじめ周囲の刑事たちから反感を買う。
そんな中でも1人で必死に爆弾魔を追い続け、転属されてわずか1週間後に、爆弾魔が仕掛けた爆発物の場所を突き止める。
だが「爆発寸前の3秒前でなければ別に仕掛けられた爆弾の場所が表示されず、多数の被害者が出る」という外道な罠を前に、人々を守るためあえて犠牲になる事を選び、親友の無念を晴らすことなく殉職する。
彼の死は佐藤の心に長く傷を残すことになり、3年後に仇である爆弾犯の男が逮捕されるまで引きずっていくこととなる。
その後は主に佐藤の回想のみの登場と思われたが、劇場版『純黒の悪夢』でとある人物の回想で台詞はないものの再登場を果たし、これにより年齢や警察学校時代の同期であったことなどが判明した(しかし、地上波初放送時では尺の都合でこのシーンがカットされ、各所で反発を招いた)。
後に警察学校編がついにアニメ化。TVシリーズ本編には親友の萩原共々およそ20年ぶりとなる台詞付きでの登場となった。更に劇場版『ハロウィンの花嫁』にて死の前日が語られ、再び銀幕に登場している。
見た目と苗字のモチーフは松田優作、下の名前は70年代に伝説的なヒットを記録した刑事ドラマ「太陽にほえろ!」にて、彼が若手刑事・柴田純役で出演した際の劇中でのあだ名(ジーパン)から。萩原同様、同番組でも特に有名な殉職シーンを持つ登場人物の一名のため、こうした名を与えられた時点で松田陣平の運命も決まっていたと言える。
物語開始時には既に死亡していて、出番は回想のみでありながら根強い人気があるようで公式人気投票では佐藤、歩美、小五郎と言ったレギュラーキャラを抑えて13位にランクインしている。
アニメ化の際に作者から「すごいイケメンに描いて欲しい」とのリクエストがあるなど、かなりのイケメンだったらしい。
過去
幼少期に、プロボクサーの父・松田丈太郎を、殺人事件の犯人として誤認逮捕された過去を持つ。
22歳で警察学校に入校。降谷零・諸伏景光・萩原研二・伊達航は、同じ鬼塚教場に在籍していた同い年の同期。萩原とは昔からの付き合いらしく、彼のことを「ハギ」と呼んでいる。なんでもかんでも分解しなければ気が済まない『分解魔』。萩原曰く、その分メカに詳しい。
前述の理由から警察を嫌っていたため、綺麗事を言う零とは当初殴り合いになるほど反りが合わず、彼を「パツキン野郎」と呼び、「気に入らない」と吐き捨てていた。だが、鬼塚教官救出以降には信頼関係が生まれ、それ以降彼のことを「零(ゼロ)」と呼び、彼に冗談を言って笑い合うような仲になった。ゼロの日常での零の回想では、零が食べていた定食のかなりメインなおかず(おそらくカツかコロッケ)を奪っている。
学科や実技、専門知識などのレベルは非常に高く、面接でのマイナスを挽回したほど。しかし、協調性がなく、鬼塚教官には「致命的」と評されているが、過去のトラウマを抱える諸伏に気を使って深く追求しなかったり、自身の経験からアドバイスをするなど、仲間への思いやりは強い。
父の件から警察を恨んでおり、警視総監を殴るために警察官を志した(突飛な発想である自覚はあるらしく、そのことを零に告げた際は彼に大笑いされて不満気に照れている)。
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松田優作・・・モデルと思わしき人物