名の由来となった騎士についてはガウェインへ。
スペック
機体名 | ガウェイン(Gawain) |
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形式番号 | IFX-V301 |
所属 | ブリタニア→黒の騎士団 |
製造 | ブリタニア |
生産形態 | 実験機 |
全高 | 6.57m |
全備重量 | 14.57t |
乗員人数 | 2人(1人でも操縦可) |
搭乗者 | ルルーシュ & C.C. |
概要
本編後半の主人公機。
試作ナイトメアフレームの一機で、どの系統にも属さない特異な特徴を数多く有する。世代的には第六世代に当たるが、その特殊性からどの世代にも分類されていない。
全高はサザーランドの1.5倍ほどの大型KMFで、単機のKMFとしては歴代最大級の火力を誇る。ただし、巨体故に小回りが利かず格闘戦は不得意。
大きな特徴としては、ロイド・アスプルンドが開発した独自の電子解析システム「ドルイドシステム」を搭載していることが上げられる。このシステムをより効率的に運用するべく、本機はKMFとしては珍しい複座式(1人だけでも操縦は可能だが、全性能を発揮することは困難)が採用された。
機体本体の操縦は前席でC.C.が行い、ドルイドシステムの制御及び各種武装の管理は後席でルルーシュが行う。このためロボットアニメでも極めて珍しい、主人公とヒロインが同乗する機体となっているのがある意味最大の特徴とも言えるだろう。
今一つの特徴として、両肩に加粒子砲の一種「ハドロン砲」を装備する。これもロイド伯爵の手によるものだが、その破壊力は1射で多数の目標を同時撃破可能な他、ランスロットのブレイズルミナスをもってしても受け止めきれないほど。また集束率の変更によって広範囲をなぎ払うなども可能であり、対地対空双方に秀でた使い勝手の良い兵器として猛威を振るった。早い話がMAP兵器である。スパロボなどを嗜まれる諸兄なら、その絶大さは予想できるであろう。
また指先はスラッシュハーケンになっており、ワイヤー部分には切断能力を有する。これを使い、敵機をコックピットを傷つけずに無力化することも可能。
その巨体ゆえか実験機ゆえか、追加の手持ち武装などが一切存在しないものの、それをまるで問題にしない高火力を有する。
6枚の翼を持つフロートシステムによる飛行と、脚部に収納された大型のランドスピナーでの陸上移動が可能。この機体のフロートシステムは、他機体のフロートユニットとは異なり、中空にホバリングした状態での高射砲台・指揮官機としての運用を前提に設計されている。なお、ハドロン砲制御のためにラクシャータが用いたゲフィオンディスターバーの応用により、オリジナルにはないステルス機能も獲得した。
つまるところ本機をまとめると、「主人公とヒロインが二人乗りで空を飛べ、レーダーにも引っかからずいきなり出現してビームを撃ちまくり、戦場全体をこれ一機で全て指揮可能なワンオフ機」というロマンぶっ込みまくりの機体である。もっとも本編での活躍は、ルルーシュの高いドルイド適性と二人の操縦技量に支えられたものであることは間違いない。
シュナイゼルがギアス関連の遺跡調査のために持ち込んだ実験機であり未完成箇所が存在したが、ゼロに奪取された後、黒の騎士団所属の技術者ラクシャータによって一応の完成を見る。
ブラックリベリオンにおいては、当時フロートシステムを有する機体がわずかだったこともあり指揮官機として猛威をふるったが、ジークフリートの猛攻によって神根島で海中へ没し大破。
その後ラクシャータによってサルベージされ、搭載されていたハドロン砲を含むシステムは斑鳩へ、ドルイドシステムは蜃気楼へと移植された。
また、ブリタニア軍では本機をベースとした量産機・ガレスがロールアウトされている他、ナイトオブラウンズ専用機最強のギャラハッドも本機の流れを汲む機体とされる。
『ナイトメア・オブ・ナナリー』では魔王ゼロが量子シフトで呼び出したが、ロロ・ヴィ・ブリタニアのヴィンセントに敗北し爆散した。だが、最終決戦では何事も無かったかのように復活している他、ゼロは乗り込んでいてもシートに座らずコックピットハッチを閉じずに、半ば移動の足程度でしか使っていない。
名前の由来である「ガウェイン」は円卓の騎士の中でも人格者を持つ忠義の騎士である。
パイロットであるルルーシュはあくまで王という役割なので彼の騎士であるジェレミア・ゴットバルトの方が元の騎士に近いと言える。あるいは後にルルーシュの盾となるC.C.がそうなのかもしれないが。
兵装
ハドロン砲
両肩に搭載されている最新鋭の加粒子砲。
だが、ブリタニアの技術では集束までが完成しておらず、開発が難航していたと思われる。ゼロによって強奪されて以降はゲフィオンディスターバーによる制御で集束・加速が可能となった。
なお、元々の開発はロイド・アスプルンドであるらしく、本機を奪取された後に集束の完成を先越された際にはかなり悔しがっていた。
ドルイドシステム
本機最大の特徴である電子解析システム。
ファクトスフィアを遥かに凌ぐ非常に高度な演算能力を持つ高性能な解析装置であり、ファクトスフィアとしての役目以外にも様々な分析・解析作業への応用を可能としている。
しかし、性能が良すぎて普通の人間には却って扱いきれないなど実用的とは言えず、ガウェインの完成が難航し、開発チームの手にすら余る機体となっていた大きな要因。 ルルーシュはこれを一人で完璧かつ迅速に制御してみせ、ガウェインを『空を飛び、絶大な火力を誇る移動砲台兼移動司令部』と化すことに成功している。
実質、ドルイドシステムを前線で使いこなせるのはルルーシュのみであった。
強奪された後もブリタニアでは本システムの開発が再開されており、機能を限定化する事で扱いやすくした「ウァテスシステム」が開発されたが、それでもやはりシステムへの適正がないと扱いきれないものとなっている。
関連機体・戦艦
ガウェインのドルイドシステムを移植したゼロ専用KMF。こちらは一人乗りとなっている。
ドルイドシステムの演算能力を利用した強力な攻撃と強固な防御を誇る。
ガウェインのハドロン砲を主砲として転用した黒の騎士団の旗艦。
ガレス
ガウェインの量産型。機能を砲撃に特化しており、複雑なドルイドシステムは廃止された。
頭部にはドルイドシステムに代わってファクトスフィアが搭載されている。
アグラヴェイン
外伝「双貌のオズ」及び「双貌のオズO2」に登場する大型KMF。
ガレスの先行試作機。形状はガレスとほぼ同一であるが、近接戦闘にも対応している。
ガウェインの流れを組むナイト・オブ・ワン専用機。
エクスカリバーを始めとする近接戦闘に特化した装備の大型KMF。
ガウェイン・リゼロ
アプリゲーム『コードギアスGenesic_Re;CODE』のIFシナリオに登場。不慮の死を遂げたルルーシュから秘密裏にゼロを継いだシャーリー・フェネットの専用機。
暁すら手に余るシャーリーの技量では蜃気楼の操縦はできなかったため、C.C.がその負担を肩代わりするため複座式であるガウェインの建造を考案、事情を誤魔化したうえでラクシャータに開発させブラックリベリオンにてお披露目となった。
大まかな機能は元のガウェインを踏襲しているが、絶対守護領域など当時の最新武装も導入されている。
外部出演
ルルーシュの搭乗機体として登場。C.C.に関しては召喚石の為、一人乗り扱いになるようだが……と思われたが、ハドロン砲のカットインでC.C.の姿を確認出来る。
スザク及びカレンはナイトメアフレームに乗って参戦する事自体は示唆されていた。その一方でルルーシュがナイトメアフレームに乗るとは想定外と思う人もいるかもしれない。
なお、ランスロットにはグラブルで同名人物が出ているのだが、ガウェインはさすがにいないだろう……と考える人はこちらで驚く事であろう。
なお、残念ながらギアスに関してはアビリティとして実装されない。その代わり、ストーリー内では何度か使用しており……。
奥義 | アビリティ | サポートアビリティ |
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ハドロン砲 | スラッシュハーケン ドルイドシステム 黒の盤上 | ナイトメアフレーム 黒の騎士団 総指令 |
奥義としてハドロン砲、ドルイドシステムもアビリティとして実装。黒の盤上では敵のCTが最大の時に除去不能デバフ(耐性100%以外は必中)『奇跡の条件』を追加、敵が特殊技を使用した際に発動、50万の無属性ダメージ+恐怖デバフの付与する。
(後に同じ闇属性で類似アビリティの使い手が現れた。こちらの方は威力が若干高めだが……)
50万ダメージは場合によって、雑魚ユニットであれば瞬殺レベルであり、レイドボスの中には致命傷を与えられるボスも数体存在しているので、使って損はないだろう。もしくは、レイドバトルで数回連続で黒の盤上を重ねた結果……と言うのもあり得るだろうか。
なお、複数相手への応用として先に特殊技を使う敵ユニットに黒の盤上を使用、その後に特殊技を使わせて複数ターゲットに50万ダメージを与えることだって可能である。