概要
さいとう・たかをのマンガ「バロム・1」を原作とし、ヒーロー物にアレンジされた。
タイトル案に「鳥人」があり、その名残が頭部やベルトのデザインに見られる。
漫画版のデザインは特撮版に酷似しているが、顔は壮年の男性となっており、光線銃を使う。
原作が発表されたのは1970年で、仮面ライダーよりも1年早い。
「二人の人間が一人のヒーローに合体変身する」のが特徴。
奇しくも同じ1972年に同様の設定の「ウルトラマンA」も放送されている。
正式なタイトル及び名前はバロムと1の間に「・」(中黒)が入っている。のだが、これを省いたタグも多く、検索が難しい。
作品解説
宇宙では悪の化身であるドルゲと、平和と正義の象徴であるコプーが争っていた。
長い戦いの末にドルゲは地球に到達。地球を悪の世界に変えようともくろみ、アントマンやドルゲ魔人を生み出して活動を開始。
コプーは二人の少年、白鳥健太郎(しらとり けんたろう)と木戸猛(きど たけし)の友情と正義感に心を打たれ、二人にバロム・1への合体変身能力(バロムクロス)を授け、ドルゲとの戦いを託した。
登場人物・用語
バロム・1
健太郎と猛がバロムクロスによって変身するヒーロー。
ただし変身後も健太郎と猛の精神は残っており、いがみ合って友情が壊れると変身が解けてしまう。
かけ声は「バッローム!」。
仮面ライダーとの差別化のためかパンチ技が多かった。
ボップ
楕円形の手のひらサイズのアイテム。ドルゲの活動をキャッチするセンサーやマッハ・ロッドへの変形機能を持つ。リメイクアニメ版ではスマートフォンの様な見た目になっている。
マッハ・ロッド
バロム・1が乗る万能スーパーカー。そのインパクトのある色彩とデザインはズバッカーにも匹敵する・・・かもしれない。
バロムクロス
健太郎と猛が変身する際に取るポーズ。お互いの右腕を曲げて交差させる。
逆境ナイン(島本和彦)においては「やる気のパルスを共振させ、男の魂を伝達する方法」とされている。
ドルゲ
宇宙の悪の権化。姿を現す際に「ルロロロロロロー、ドールゲー」という不気味な声を出す。
主題歌
オープニング「ぼくらのバロム・1」は擬音の多い歌詞を水木一郎が菊池俊輔の音楽に乗って見事に歌い上げている。
ぜひ一度聞いて欲しい。
関連イラスト
別名・表記ゆれ
正式タイトルに「・」中黒が入っているため表記揺れが多い。
関連タグ
ウルトラマンA / 仮面ライダーW/ 超機動員ヴァンダー:二人で一人のヒーロー。
マグネロボ_ガ・キーン:男女2人が合身して誕生するロボット
ふたりはプリキュア:合体変身ではないが、「2人一緒でなければ変身できない」のは共通。「体育会系と優等生」「共に戦う中で友情を深めていく」という変身前の2人の関係性はむしろこちらに近い。