獣拳鬼
じゅうけんき
データ
身長/195cm
体重/229kg
スキン/マスターカンフー
概要
受験生・田丸の「憲法を学ぶためにみんな静かにしろ」という欲望を叶える為に誕生した、獣拳モデルのヒトツ鬼。
ベニツ鬼が、虎等の猫科猛獣を模したスキン・“マスターカンフー”を身に纏った姿。頭部はまんま、タテガミを逆立てた猫科獣人が猫科動物の足先裏を模したヘッドギアを被った出で立ちで、胸鎧の方も毛皮と爪を組み合わせたシンプルな見た目の物を纏っている。
全体的なフォルムはオードソックスな獣人の格闘家ともいえる、非常にスッキリかつスタイリッシュな物に纏まっており、逆に獣人がヒトツ鬼の外殻を鎧として身に付けたと逆転の解釈も出来る外見に変わった。
変貌時には「迯」諡ウ謌ヲ髫」(獣拳戦隊)の文字化けと、獣拳戦隊ゲキレンジャーのクレストが浮かび上がる。
自身の勉強の妨げとなる音を取り除くべく、周りがとにかく五月蝿いと喚きながら、自身の逆鱗に触れた相手を獣の力をたぎらせた拳法や額の肉球部分より光線を放って過激にガンガンぶっ飛ばしていく。
しかし、周りを破壊し回って静かにするより別の静かな所へ移動する行動傾向があり、宿主が戦闘経験も無い事も加わって武闘派だったモデルの戦隊とは真逆で戦闘は不得手かつ消極的。
しかし場所を変えても、ありふれた自然音(蝉の鳴き声等)ですら五月蝿いと感じて暴れる為、放置すれば無差別に被害を生む厄介な存在と化している。
田丸
法律系の受験を受けようと勉強していた男性。しかし最近は勉強が捗ってはいなかったらしく、その焦り等が悪循環を繰り返した末に、滞在していた喫茶店のありふれた音すら騒音に感じて勝手に不快と憎しみを募らせる、ノイローゼ状態へと陥っていた様子。一方周りからすれば、田丸当人の方が誰より五月蝿くして迷惑を掛けている存在へなってしまっている。
言うまでも無く、ヒトツ鬼にしてみたら実体化の礎としてお誂え向きの精神状態な人物だったが、欲望の内容上シンプルに破壊衝動へ振り切り難かったらしく、実体化後は破壊よりも場所の移動に時間を取られていた模様。
ドンブラザーズに倒された以降の顛末は一切描かれなかったが、心の余裕を取り戻して静かに勉強へ励める様になっているのを願うばかりである。
余談
- モデルは獣拳戦隊ゲキレンジャー。
- 劇中の『学び変わる』との発言はゲキレンジャーのOPの最初のナレーションからきていると思われる。また田丸が履いていたスポーツシューズは、ゲキレンジャーの拠点であるスクラッチ社の製品。
- スキン名のモチーフであるマスター・シャーフーのモットーは『暮らしの中に修行あり』だが、田丸は『暮らしの中の些細な音にすら耐えられない』という状態に陥っている。
- 周囲のうるささが原因になって実体化した獣拳鬼だが、視聴者からは「じゃぁ何故カフェなんか選んだし」「うるさいなら図書館とかにしなよ」と根本的なツッコミが相次いだ。