概要
カテコールアミンと呼ばれるグループに分類される有機化合物の一種。
化学式はC8H11NO2。ベンゼン環を有する芳香族化合物でもある。
ヒトの体内ではチロシンからドーパを経て生合成される。鉄分の一部も生成の際に使われる。
ドーパミンは脳の活性化に貢献する重要な物質である。また、快楽物質として有名であり別名「快感ホルモン」とも呼ばれ、不足するとうつ病の原因になる。
逆に多すぎても問題であり、羞恥心がなくなったり、幻覚や幻聴など統合失調症のような症状が現れる他、大量放出を求めて依存症や悪循環に至るケースも少なくない。(薬物や煙草を摂取した際、すぐに大量に分泌されるものの、数十分ですぐになくなるため、日常で自然にドーパミンが出にくくなる)。
また、ドーパミンによる神経伝達がうまくいかない状況になると、レストレスレッグス症候群を引き起こすこともある。
ADHDの場合はドーパミンの伝達機能が低下していて、前頭葉まで届きにくいことで発症するケースが有り、投薬治療が選択の一つに入っている。
ドーパミンの快楽作用を欲するがあまり、近年ではいじめやマウンティングの発生は多い。