概要
化学式はC9H11NO3。ベンゼン環を有する芳香族化合物でもあり、カルボキシル基(-COOH)を有するカルボン酸でもある。
ヒトの体内では酵素の働きによってフェニルアラニンからチロシンが合成される。
チロシンはさらにドーパとなり、これがさらにドーパミンやノルアドレナリン、アドレナリンといった神経伝達物質へと誘導される。
また、甲状腺ホルモンのチロキシンや、メラニン色素の原料にもなる。
8万人の1人の新生児はフェニルアラニンをチロシンに変える酵素の機能が先天的に欠損しており、これがフェニルケトン尿症という病気の原因となる。
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