概要
しーさいど氏が描く艦これ漫画。同人誌の一部を抜粋する形で掲載している。
この世界では交通網が未発達なため、国鉄が国内のインフラの基幹であり、国鉄全盛期の路線・列車・車両が数多く登場する。
あらすじ
深海棲艦との終わることのない戦闘が続く「現代」。それはこの国のインフラ整備に大きな影を落としていた。遅々として進まない道路整備、完成しない青函トンネルや瀬戸大橋、そして延びない新幹線。依然として交通の中心は鉄道(国鉄)のままであった。一方、折からの提督不足で余剰気味の艦娘。これを国鉄が受け入れ、「護衛車掌(カンレチ)」として列車や連絡線を護る役割を与えた。
(本編より抜粋、一部変更)
登場人物
護衛車掌(カンレチ)
列車を護るために車掌として勤務する元艦娘の総称。
カンレチという呼び方は、「カン(艦娘のカン)+レチ(列車長、車掌の略語)」から。
護衛車掌が乗る列車には、時刻表に「護衛」と記載される。
この作品の主人公。真面目だが、仲間と乗客に振り回され気味な護衛車掌。
ハマの赤い彗星に並々ならぬ対抗心を燃やす。大垣夜行の乗客の対応には慣れている模様。
横須賀線末端区間担当。ここでも駆逐艦が苦手。
横須賀線末端区間で運転士をしている。まだ慣れないため制動が荒い。
中央線の急行8419Mに勤務中に深海棲艦の襲撃を受ける。湯の花トンネルは列車が入りきらないようだが...。
なお、史実では湯の花トンネルは第二次世界大戦中に列車が機銃掃射を受けて乗客が犠牲となっている。
登場路線・列車・車両
国鉄の名車が数多く登場する。但し、転落防止幌装備車両がある、現代風の放送をする、JR世代の車両の塗装をするなど、21世紀の内容も反映されている。
3作目
急行402M
大阪ー長野間の急行。使用車種は名シン(名古屋鉄道管理局神領電車区の略号)所属の165系8両編成で、グリーン車が1両連結されている。元は名古屋ー長野間の運行だったが、政治的理由から大阪ー名古屋間の急行を統合した。内陸部のみ走るが、琵琶湖に深海棲艦が出現したため護衛車掌の勤務区間となった。なお、165系にしては珍しく、サハが2両連結されている(165系は短編成を考慮しているため、中間付随車のサハ165の数が少なく、クハで代用することが多い)。
153系ブルーライナー6両による運転。史実同様内側線を走行しており、ラッシュ時はノロい(新快速の外側線走行は1986年から)。既に117系が登場していることから、置き換えが近いと思われる。作中では117系を深海棲艦がハイジャックしたため、急遽営業運転を打ち切って追いかけることに。
4作目
東京と横須賀鎮守府を結ぶ重要路線。その反面、末端部は合理化のため2両編成の62系が走っていたりする。
京阪神緩行線用の車両が登場。アジ電車の対象にされたものも。
6作目
艦娘専用列車
辻堂での演習のために運行されている。作中では事故により烏帽子岩が欠損し、国民の反発によって運行中止となったようだが...。
7作目
日本一有名な夜行快速。列車番号は下り345M、上り340M。グリーン車2両を連結した11両で、下りは名古屋まで荷物車2両も繋ぐ。下りは車掌にとって地獄だが、上りはガラガラ。