概要
キク科の野菜の一種。日本ではもっぱら葉野菜として知られ、結球するイメージが強いが、結球しないリーフレタスも普及しており、サニーレタスなどの商品名で流通している。半結球種はサラダ菜などと呼ばれる。日本ではあまり一般的ではないが、茎を食用とするステムレタスもある。
結球種はキャベツに外見が似ているが、キャベツはアブラナ科でありかなり違う種類。
畑に生えているのを切ると、切り口から謎の白い液体が出る所から、ローマ帝国では「媚薬」として捉えられた。
和名は「萵苣」(チシャ)、一般的に球になるレタスは「タマチシャ」という。語源は「乳草」(ちちくさ)とされる。
食材として
チシャは日本では古代から広く食べられている野菜のひとつであり、戦前は鍋物や味噌汁の具になる事が多かった(沖縄では今でもこのような食べ方が主流)が、欧米文化の影響を受けた現代はサラダなどで生食する事が多い。加熱しても美味しいことが知られるようになり、おひたしなど和食としての調理法が21世紀になってリバイバルしている。
中華料理の炒飯やスープに使われたりもする。
「食物繊維の多い野菜」の代表とされがちだが、「レモンのビタミンC」同様にそんなに多くは含有されていない。
実際、レタス1玉で1.1gの食物繊維が含まれるのだが、ゴボウは1本で3.3gとレタスの3倍になる食物繊維を含んでいる。