概要
栃木県栃木市の新栃木駅を起点に、同県下都賀郡壬生町を経て県都宇都宮市に入り、東武宇都宮駅とを結ぶ東武鉄道の鉄道路線である。駅数は11で、路線距離は24.3km。
JR東日本ではないほうの宇都宮線で、宇都宮市中心部と同市南部、壬生町および栃木市における地域生活・通勤路線、つまりインターアーバンの性格を持ち、日光線・鬼怒川線に比べると観光色は薄い。
運行形態
全列車がワンマン運転の普通列車。東武20000系の4両編成を使用し、日光線栃木~東武宇都宮間で毎時2~3往復(13~30分間隔)で運行されており、日光線南栗橋駅から当線に乗り入れる列車も設定されている。なお、南栗橋駅からの直通列車は、新栃木~東武宇都宮間でワンマン運転を行う。また、朝夕のラッシュ時と早朝深夜の一部列車に新栃木折り返しの設定もある。
かつては特急(2006年3月17日までの急行)「しもつけ」が朝の東武宇都宮発浅草行き1本と夕方の浅草発東武宇都宮行き1本の毎日1往復運行されていたが、ホーム有効長の関係から、4両編成の350系を使用していた。利用客減少と、車両自体の老朽化もあり、2020年6月に、この「しもつけ」は廃止になっている。
また、区間急行がかつて準急と呼ばれていた頃は、浅草駅直通の準急も少数が設定されていた。
地元での呼称
東武宇都宮線は、東武東上線系をのぞく他の東武線と同じく地元沿線では「東武線」あるいは「東武電車」と呼ばれることが多い。当路線に並行して走り、当線より先の明治時代に建設された東北本線(JR宇都宮線)は「省線」や「国鉄」と呼ばれてきたのに対し、昭和初期に建設された東武宇都宮線は沿線に他の「東武鉄道線」が無いため単に「東武線」と呼ばれた。
JR発足後、東北本線の上野~黒磯間に「宇都宮線」という愛称が定められて以降は、現在も単に「宇都宮線」と呼ぶ場合はJR宇都宮線を指すことが多く、東武宇都宮線を指して単に「宇都宮線」と呼ぶことはあまり無い(正確には、JR宇都宮線は愛称であって、正式名称は東北本線であるのに対して、こちらは正式名称が宇都宮線)。
駅一覧
◎:特急が停車していた駅
駅番号 | 駅名 | 特急 | 備考 |
---|---|---|---|
TN-12 | 新栃木 | ◎ | 東武日光線乗り換え(一部列車は栃木まで直通運転) |
TN-31 | 野州平川 | ||
TN-32 | 野州大塚 | ||
TN-33 | 壬生 | ◎ | |
TN-34 | 国谷 | ||
TN-35 | おもちゃのまち | ◎ | |
TN-36 | 安塚 | ||
TN-37 | 西川田 | ||
TN-38 | 江曽島 | ◎ | |
TN-39 | 南宇都宮 | ||
TN-40 | 東武宇都宮 | ◎ | 栃木県庁と宇都宮市役所と宇都宮中央郵便局は、当駅が最寄り駅。東武宇都宮百貨店と直結している。 |
関連タグ
宇都宮駅(JR)