「痛めつけても意識はしっかり持たせる。恐怖って意識をな……」
「RKが何のイニシャルか言ったっけ? ”Red Knife”」
概要
CV・モデル:玉木宏
半グレ集団・RK(アール・ケー)のリーダーで、元は東城会直系日侠連の組員。RKの中では最も身なりが整っており、言動もどことなく品性が漂っている。
数年前の東城会(および近江連合)の解散により空席状態の神室町の覇権を狙っている。
基本的に組織は副リーダーの阿久津大夢に陣頭指揮を執らせ、自身は組織の見回りのため稀に顔を出す程度で、あまり表に姿を現さず居場所を転々としている。
人の嘘を完璧に見抜くことができ、ごまかしやおとぼけは通用しないと豪語している。
ハウスダストによるアレルギー性鼻炎のためよくハンカチを当てて鼻をすすっており、極道時代に上役からすする音を叱責されていた。
八神の助手の海藤正治とは阿久津共々、当時からの顔馴染み。
来歴
かつては東城会の直系団体「日侠連」に所属していた幹部候補生だったが、ある時期に東城会そのものに見限りをつけ脱退。奇しくもその数年後、これまで神室町の縄張りを争っていた東城会・近江連合の二大極道組織が同日解散することになる。
脱退した相馬はその後、組織の壊滅により行き場を失った極道や半グレたちを独自のネットワークで集いRKを立ち上げる。メンバーの多くは相馬の居所を殆ど把握しておらず。主人公・八神隆之も彼の尻尾を掴むことに悪戦苦闘することになる。
極道時代は「躊躇ない暴力」と「嘘を見抜く目」という2つの才能で知られ、当時の上役たちからも有望視されていた。凶器としてナイフやアイスピックを愛用しており、組織名も「Red Knife」が由来とのこと。
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※この先に重大なネタバレがあります、ご注意ください。
実態
その正体は公安警察の特命を帯びた東城会への潜入捜査官。極道組織をなぜかスムーズに抜けることができたのは潜入捜査官として警察や公安の広大な情報網を使って、極道社会が弱体化していることを完全に把握していたからである。彼の自負する「人のウソを完璧に見抜ける」という「能力」も実際は超能力などではなく、自身の頭脳に警察の組織ぐるみの支援が加わっていたというタネがあり、ヤクザ社会で存在感を得るためのハッタリである。
彼がRKを発足した理由も、元東城会の組員たちをはじめとする散り散りになった大量のヤクザたちを一まとめにして効率的に管理しようとする、警察庁警備局公安課の上司・坂東秀美の計画によるものであった。
故にRKが公安の意を受けて起こした事件には捜査の手が及ばないばかりか証拠も抹消され、相馬自身も公安によって戸籍情報に至るまで隠匿されており、表向きには「存在しない人物」となっている。こうなると「相馬和樹」という名前が偽名の可能性もあるが、作中ではそこまで言及されなかった。少なくとも坂東には相馬という呼称で話が通じている。
その本性は、自身を必要悪と称して一般人を躊躇なく殺害することも厭わない悪党。警察官なのに。
それ故に部下を切り捨てることにも躊躇いが無く、自身が潜入捜査官であることを知った十年来の相棒である阿久津を殺害した。
一方で自身を『必要悪』と称している通り、自分の行う仕事は裏から社会の秩序を守るのに必要な『正義』の行いであるという思想を持ち、そのことを誇りにすらしている。
その歪んだ正義感自体は方便ではなく、自身の正義を本気で信じている、いわゆる本来の意味での確信犯としての一面があり、この点は本作のラスボスである桑名仁とも相通じるものがある。
物語の中核に関わる重要人物である誠陵高校教師・澤陽子を殺害したことで八神や桑名と敵対し、最終的に桑名の罠にはめられる形で八神と戦い、激闘の末に八神に罵倒されながら締め上げられて倒される。事件後は警察に逮捕されている。しかし逮捕されたところで相馬の罪状には証拠が無い……と思いきや、澤先生殺害の証拠映像を上司の坂東が隠していたことが判明。政敵の干渉によって抹消しきれなかったらしい。
坂東も真相を知った鷹野貞雄検事、藤井真冬検事らの捜査に追われる身となったため、RKを利用した裏社会の管理計画も頓挫すると思われる。
皮肉にも彼らは公安が守ろうとしていた秩序、もとい「政界のしがらみ」に足を掬われたのだった。
余談だが、本作発売前は桑名よりも彼の方がラスボスだと予想される声が多かったが、実際には前述の通り桑名がラスボスであり、彼自身は準ラスボスといった立ち位置だった。
戦闘
素手で戦うことはなく常時隠し持っているナイフを武器に戦う。アイスピックも持っているがこちらは“女用”と称して、劇中では澤を殺害した時と、海藤に不意打ちを仕掛ける際にフェイントとして用いたのみで、八神との戦闘では使って来ない。
オーラはオレンジ色、相手の攻撃を受け流すことができる上に回避もしっかり行うため、正面からダメージを稼ぎにくい。
八神の「流」スタイルで捌かれると積極的に反撃してくる。
戦闘曲は「Viper」。龍が如くシリーズでは珍しい、ゴシックオーケストラの曲。
「Viper」は「毒蛇」を意味する英単語だが、「悪意のある人、腹黒い人、油断ならない人」の意味もある。
両者ともに、相馬のイメージに合致した言葉といえるだろう。
- 通常コンボ
3段派生の連続攻撃、1と2段目は刃物攻撃となる。
もう1つは2段攻撃、2段目は足払いでダウンさせる。
- 強攻撃
前方へ素早く2回切りつける。
- スウェイ攻撃
左右スウェイのみ使用、素早くナイフを逆手に持ち変えて相手を突き刺す。
- 起き上がり攻撃
ダウンした状態から起き上がり、ナイフを突き入れる。
正面へのリーチが長い攻撃。
- 受け流し
掴みやEXアクション以外の攻撃をどこからでも捌く。
こちらのコンボ中でも捌き可能。
- カウンター
構えを取り、掴みやEXアクション以外の攻撃をどこからでも回避してカウンターを仕掛ける。
受け流し後に必ず使用し、カウンター受付時間が終了すると、歩き移動で近付き奇襲コンボを放つ。
- 掴み
相手の腹にナイフを突き入れる。
- 特殊移動
左右どちらかから高速で相手に回り込む移動技。
回り込んだ背後から放つ掴み技は2種類に変化する。
- モータルアタック
突進しながらのナイフ攻撃。3種類ありその内2つは掴み技になる
- モータルフェイント
一見モータルアタックに見えるタメの途中で、いきなり切りかかる。見た目以上の高威力。
関連人物
黒岩満-前作のラスボスで、同じく八神と二度も直接対決した極悪非道な警察関係者繋がり。実際の俳優の顔がモデリングされているのも共通する。但し、相馬が警察の身分を隠した裏社会の人間なのに対し、本人は裏社会の立場を隠した警官である。また、その末路も対照的。
貞元響也-本作のDLCにおける黒幕で半グレと一緒に悪行を重ねた極悪非道な繋がり。
戦闘スタイルも瞬発性に長けた身体能力を活かした暗器使いという共通点もある。
しかし相馬が陶酔していたとはいえあくまで『正義感』で上述の所業を行っていたのに対し、その悪行は私利私欲から始まった挙げ句シリーズ史上トップの邪悪な所業を繰り広げている。
新井弘明-龍が如く関連作品において東城会に潜入した潜入捜査官繋がり。
真の関連タグ*
黒田龍…元ヤクザ繋がりでキャストも同じ(実写版)。相馬とは真逆な道を歩んでいる。