解説
MARVELの実写化シリーズ「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」のフェイズ4に含まれる連続ドラマ。
ディズニープラス独占配信のドラマとしては、『ムーンナイト』に続く6作目。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』後の時代を舞台に、アベンジャーズ、とりわけキャロル・ダンバース / キャプテン・マーベルに憧れる女子高生・カマラ・カーンを主役にした青春アクション。
主演は イマン・ヴェラーニ、監督はアディル・エル・アルビ&ビラル・ファラー。
なおロゴとしては「Ms.マーベル」表記。
時系列など
劇中ではこの2人を偲ぶシーンがあり、制作関係者によると『エンドゲーム』から1,2年が経過した想定らしい。
また『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』から損害統制局のクレイアリー捜査官が再登場。
あらすじ
ジャージー・シティに住むカマラ・カーンは、キャプテン・マーベルに憧れるヒーローオタク。
ムスリムの家庭で暮らし、スクールカーストも低いが、ヒーロー愛と妄想を糧に日々を過ごしていた。
そんなある日、カマラはアベンジャーズのファンによるイベント「アベンジャー・コン」で行われるコスプレコンテストに出ようとするが、厳格な母親の猛反対に遭う。
どうしてもイベントに行きたいカマラは、友人のブルーノの協力で家を抜け出してイベントに行くが、祖母から譲られた腕輪を付けた途端、不思議な能力に目覚める。
その姿を撮影され、ネットにアップされたカマラは「ナイトライト」と呼ばれるようになり、束の間のヒーロー気分を味わうが…
登場人物
- ムニーバ・カーン:カマラの母親(アミ)。
- ユスフ・カーン:カマラの父親(アブー)。
- アーミル・カーン:カマラの兄。
- タイシャ・ヒルマン:アーミルの婚約者。
- アイシャ:カマラの曾祖母。数十年前に行方不明になった。
- サナ:カマラの祖母で、アイシャの娘。パキスタンのカラチに住んでいる。
- ブルーノ・カレッリ:カマラの親友の男子高校生。
- ナキア・バハディール:カマラの親友の女子高生。
- ゾーイ・ジマー:カマラのクラスメートでティックトッカー。
- ファリハ:カマラが行くムスク(ムスリムの寺院)のリーダー。
- カムラン:転校生。クランディスティンの一員で、ナジマの息子。
- カリーム:クランディスティンに対抗する「レッド・ダガーズ」の一員。
- ワリード:レッド・ダガーズの一員。
- クラン・デスティン:イスラムの伝承で「ジン(魔神)」とも伝えられている、異世界の住人たち。
- ナジマ:クランディスティンのリーダー的存在でカムランの母親。
- 損害統制局
- クレイアリー:連邦捜査官。『ノー・ウェイ・ホーム』でピーター・パーカーを尋問した。
- サディ・ディーヴァー:クレイアリーの同僚。ナイトライト逮捕に執念を燃やす。
評価
大手レビューサイトRottenTomatoesでは評論家97%、一般ユーザ89%から高評価を得た。
また同じく一般ユーザが多いレビューサイトIMDbでも投票数8万人の23%の2万人近くが最高の10を記録した。
特にカマラ・カーンの描写に賞賛が集まり、新しい女性ヒーローとして期待される。
…しかし現実は厳しかった。
上記のIMDbの結果は10点中6.6。
点数1が高評価と同じく25%を記録した。
女性からは全体として高評価だか、30歳~44歳の男性からは酷評が集中した。
(人種問題と指摘されたが、女子高校生の日常の悩みを描写した作品をヒーローオタク層に受け入れろと注文することが酷なのでは…)
それを示すかのように
男性視聴者が圧倒的に多い全米5日間の視聴率が
他ドラマ郡の半分以下を記録。
『ロキ』250万世帯
『ムーンナイト』180万世帯
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』180万世帯
『ワンダヴィジョン』160万世帯
『ホークアイ』150万世帯
『ミズ・マーベル』77万世帯
しかし世界規模で広げれば差は縮まっていると予測され、新規作品としては十分な結果といえる。
そもそも他は単独作品や有名作品に参加しているキャラクター中心であり、原作自体が数年前に出版された新規作品の本作とは差があって当然である。
これからの発展に期待される。
予告編動画
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