概要
リップルスターの妖精たちの女王で、ムービーシーンのみに登場する。
アドやアドレーヌと同じくシリーズでも人間的要素の強いキャラクター。
公式で特に固有の名前は発表されておらず、星のカービィ64が収録されている20周年スペシャルコレクション同梱の記念ブックレットでも、単に女王様としか書かれていない(P.25)。
なお、『星のカービィ64』公式サイトでは「お姫さま」と表記され、攻略本でも4コママンガ劇場でも王女/姫と記されていたため、長らく“王女(姫)”と認識されており、pixivでもリップルスター王女やリップルスターのお姫さまとタグ付けされているものが多く見られる。
『スターアライズ』では本人は登場していないが、『星の○○○○』のエンディングの写真にてアドレーヌが彼女の絵を描いている。
容姿・性格
髪は黒髪で左右に三つ編みを作り、赤いリボンをつけて冠を被り、眼鏡を掛けている。
一応、シーンによってはオレンジ色の足(靴?)が見える。
顔に合っていないのか眼鏡が安定しておらず、お辞儀をするとすぐに眼鏡がずり落ちてしまう。
ノーマルエンディングでは、髪をとかす直前に眼鏡を外し手に櫛を持って鏡の前に向かっている様子のラフスケッチを見ることができ、真エンディングではおめかしが完了して鏡で後ろ姿を映し見ている様子のカラー水彩画風の絵を見ることが出来る。
見た目は頬にそばかすの吹いた少女で態度も幼く、ブックレットP.25に載っている設定ラフスケッチにも、「ドジ」「頼りない」「落ち着きがない」、と酷いことがメモ書きされている(そのラフスケッチへのブックレットでの説明書きでさえ「性格の設定がちょっとかわいそう……?」と自嘲的なものである)。
笑顔を見せればそうでもないが、普段は自信なさげな垂れ目で口元もM字で締まりなく、一層頼りなく見える。
実際、オープニングムービーでは、惑星が襲われた場面で、女王にもかかわらず慌てふためいている様子が描かれている。
※以下、星のカービィ64のネタバレ↓
ネタバレ
実はカービィたちがリボンと共にリップルスターに戻ってきた時、女王は既に本作の黒幕に憑依されていた。クリスタルを全て集めないままミラクルマターを倒した場合、カービィたちは黒幕の存在に気づかず戦いを終えてしまい、女王が用意したリップルスターの宇宙船でポップスターに帰ってしまう。
そして女王は、カービィたちの姿が見えなくなったのを確認した後、ニヤリと黒い笑いを浮かべながら、リボンとその手に持ったクリスタルを邪悪な眼差しで見詰める場面で終わる。
この後、リップルスターは再び侵略を受けてしまうだろう。最初の時は女王がリボンを逃がしてくれたが、今度はそれも望めない……。
また黒幕がカービィたちを体よく追い払っただけならまだいいが、宇宙船は黒幕が用意したものである。果たしてカービィたちは無事に帰れたのだろうか?(付け加えると後述の展開になった場合、カービィは宇宙船に乗らずワープスターを呼び出して最終決戦へと向かっている)。
などなど短いムービーでこれだけの想像が掻き立てられ、プレイヤーは後味の悪さを噛み締めながらエンドロールを眺めることとなる。
ちなみに、女王の王冠や眼鏡がズレる描写があるのはこのムービーだけ、つまり黒幕に憑依されている時だけだったりする。
▼参考画像
クリスタルをすべて集めていた場合、女王から黒幕を追い出すという展開になる。
ノーマルエンディングと同じくリップルスターが解放された事をカービィ達が喜んだ直後、クリスタルからレーザーが照射され、女王を直撃。その体から闇の霧があぶり出される。(女王はそのまま衝撃で倒れてしまう。)
宇宙へと飛び出したこの霧はたちまち惑星大まで巨大化。真の最終決戦の場であるファイナルスターを形成する。まだ戦いが終わっていなかったことを知ったカービィ一行は、ワープスターを呼び出し黒幕との最終決戦へ臨む。
解決後には女王の無事な姿が見られ、カービィ一行にクリスタル型の勲章を贈ってその活躍に報いた。
尚、バッドエンドを見ることなくクリスタルを全て集めてからミラクルマターを倒した場合も、バッドエンドのムービーはちゃんと登録される。また、1度バッドエンドを見てからクリスタルを全て集める事が出来た場合、もう1度ミラクルマターを粉砕する必要がある(尚、この時、ボスステージの絵が点滅している)ので二度手間となってしまう。
余談だがPixivに投稿されているイラストには以下のように本当に悪堕ちさせたイラストもある。