概要
『逆転裁判2』から登場。愛称は「はみちゃん」。
海外版は、"まるで真珠のような"という意味から「Pearl Fey」という名前になっている。
倉院流霊媒道の使い手である霊媒師であり、母の綾里キミ子が綾里真宵、綾里千尋の母・綾里舞子の姉であるため、二人とはいとこの関係に当たる。
まだ幼いながら、その実力は天才的と言われている。
真宵が持っていた勾玉に霊力を込めて、サイコ・ロックの力を成歩堂龍一に与えた。
その後も度々登場し、事件によっては真宵と同様に霊媒の力で成歩堂を補佐し、事件の解決に貢献している。
2つの輪状に結った髪型と藤色の装束が特徴。アニメ版では紫色の風呂敷包みを背負っている。
母のキミ子により、倉院流の総本山である「倉院の里」で箱入り娘として大切に育てられてきた。
そのため里の外の世界をほとんど知らず、「弁護士」「魔術師」など「~し」のつく職業は霊媒師と関係あると思っていたり、サーカスを見てその存在に驚いたり、
電車の存在を知らずに電車で2時間の距離を走ってくるなどよく突飛な行動をとる。
純真無垢で礼儀正しい性格だが、歳の割にませている上に思い込みが激しい一面があり、真宵と成歩堂は既に恋人同士であると勝手に勘違いしており、事あるごとに成歩堂にもっと積極的にアプローチするよう迫っている。また、成歩堂が真宵以外の女性と仲良くしているところを見かけると、怒ってビンタで張り倒すことも。(真宵曰く、春美が男女の仲に敏感なのは倉院の里の特殊な環境が影響しているらしい)
なお、里での精進料理中心の食生活が影響しているのかベジタリアンであり、肉は食べない。また、裁縫は得意だが図工は苦手である。
霊力が10歳年上の真宵より優れていると言われていて、霊力の強さで真宵から家元の座を奪える可能性もある模様。ただ本家と分家では霊力の強さだけで家元は決められないかもしれないが。
(本家の姉妹間では霊力の高さだったり、姉が里を出たりでよく妹が家元になっている)
だが春美がまだ子供であることに加えて真宵を実の姉のように慕っていることもあり、そういった自覚は特にない。
真宵より上と言われる霊力だが、
・春美が霊媒している霊を後から極限状態の真宵が霊媒し引きはがした。
・真宵が霊媒している霊を後から春美が霊媒したが霊媒できなかった。
といったこともあり、真宵の方が上のような描写も。(真宵はどちらも命の危機だった為の一時的なものかもしれない)
勾玉に霊力を込めるのは真宵にはできない様なので、霊媒だけが霊力の在り方でもなさそう。
また3では「誰かが呼んでいる霊を呼ぶことはできない」とのことだが、
上記から「同時に同じ霊を霊媒すると霊力が高い者に霊が降りる」可能性が高い。
基本的に目上の人間に対し礼儀正しい子だが立場上真宵を助けるために敵対した狩魔冥のことは「真宵様をいじめた」という理由から面と向かって嫌いであると言い放ったこともある(冥の方からは「おじょうちゃん」と呼んでいたりと特に春美に対する悪印象はないのだが…)。
しかしアニメ版の方では「さらば、逆転」において冥が撃たれて負傷した知らせを聞いて「ムチの検事さんは大丈夫でしょうか…?」と心配する様子を見せたり「華麗なる逆転」では前述の該当する場面がカットされ、最終話ラストシーンでは葉桜院に残っていた春美が冥によって裁判所に連れ出されていたりと、ゲームと違い冥を嫌ってはいないと思われる。
『逆転裁判4』や『逆転検事』シリーズは未登場だったが、『逆転裁判5』に登場する。(厳密には逆転検事1ではナルホドや真宵と共に背景出演している。)
『5』は『逆転裁判3』から8年後が舞台なので、年齢は17歳となる。
オシャレのつもりなのか、真宵のような紫の玉(?)を左の髪に付けている。
法廷爆破のニュースを聞き、修業で里を離れられない真宵の代わりに事務所の掃除のために訪れた。
色々とショックな出来事があって意気消沈していた成歩堂も、春美の笑顔と彼女が持ってきた真宵の手紙で元気づけられた。
続編の『逆転裁判6』では、ドゥルクと共に倉院の里を訪れた王泥喜を出迎えたほか、里中で傍迷惑な選挙活動を行う清木まさはるにウンザリした様子を見せていた。
なお、『5』以降は高校生なのだが身長が140㎝しかなく、そのことをかなり気にしている。『6』のダウンロードコンテンツ「遊べる!逆転劇場 成歩堂編」では、(諸事情はあれど)最初「自分の身長は148㎝である」と8㎝もサバを読んでいた。
演じた声優・俳優一覧
(※)『大逆転裁判』および『大逆転裁判2』でアイリス・ワトソンの声を担当している。
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以下ネタバレあり
春美は自分が「ひとりっ子」だと語っていたが、実は17歳年上の美柳ちなみと葉桜院あやめという異父姉がいる。双子の異父姉たちはDL6号事件がきっかけで綾里家の権威が落ちた際に、宝石商の父と共に出て行った為、春美は異父姉たちの存在を知らずにいた。なお、春美の父親もキミ子と離婚し倉院の里を出て行っている。
テレビアニメでは裁判の傍聴により姉が居ることを知ることになった彼女の表情は悲しみと苦しみが入り交じった感じで描かれた。
母キミ子は自分が妹の舞子に霊力が劣っていたことで家元になれなかった事から、自分の娘を家元にすることだけに固執していた。キミ子は春美を可愛がってはいるが、それは霊力の高さという才能を愛していた為であり、霊力に恵まれなかったちなみとあやめには冷たく関心を抱くことはなかったらしい。
後に異父姉のあやめとは再会するものの、2人が姉妹として接することはなかった様子。春美にとって姉と呼べるのは、あくまでも従姉の真宵だけだった。