概要
創作物において敵の情けを受けて虜囚となるよりは、潔く死んだ方がマシだという考えから、プライドの高い女騎士・姫騎士・女戦士などが敵に対して「(私を)殺せ!」と言い放つ場合が多い。
明確な元ネタははっきりしておらず、『タクティクスオウガ』のセリエ・フォリナーなどいくつか候補が挙げられているが、「殺せ」などとは言うもののいずれもそのものズバリの台詞を発した例はない。
起源は明らかでないものの、エロゲー、エロマンガ、イラスト集等で多用された結果、お約束のシチュエーションとなり「くっころ」なる略称が定着するまでになった。展開がテンプレ化してギャグ、パロディとしてしか捉えられなくなる典型と言える。
例えばTwitterでは、「女騎士がオークなどに囚われてこの台詞を言うが、何故かオークの方が理性的で扱いに困惑する」というネタが大流行したことがある。
もしかして→いいオークの日
起源諸説
- 小学館版 学習まんが 少年少女 日本の歴史 第6巻 源平の戦い
学習まんがの諸社の内 最古参の小学館が平家物語を小学生からでもわかりやすく解説した結果 一ノ谷の戦いの一騎打ち描写を簡略化し、「ただとくとく頸(くび)をとれ」が「くっ、殺せ」に転じて生まれた一説。原型としては理解しやすく、創刊からの年数も長く部数も最も多いので納得の説であるが、どう変遷し女騎士とゴブリンになったかまでは不明。
この場合 平家方の京の貴公子 平敦盛が女騎士役 弱いが高貴な美男子
源氏方の東国の武士 熊谷直実がゴブリン役 強いが殺すのを躊躇う側 となる。
この主旨の発言をしたキャラクター
敗北時に自身を殺害する事を要求する台詞を発したキャラクター一覧。女性キャラはもちろん男性キャラクターも表記する。
女性キャラクター
「くっ…殺せ…!」「さっさと殺せ!貴様ら悪党が、捕えた女騎士相手にすることなど承知の上だ!」
「……こ、殺せッ。」
- ルシア・ライナノール…(みつめてナイト)
「…貴様の勝ちだ さあ、殺せ!」
「人でなし!!ノーチスのケダモノめ!さあ早く殺すがいい!」
「くっ、殺せー!な、なんてね。」
男性キャラクター
- サレ…(テイルズオブリバース)
「フン……殺せ……殺せよっ!」「殺せって言ってるだろう!!こんちくしょうがぁぁぁぁッ!!」
「出せ…さもなくば殺せ…!!」「この老いさらばえた体で、無力に生き延びるくらいなら…死んだ方がマシだ!!」
- 宵町透真…同上
「…殺せ……俺を殺してくれ……!」(詳細はこちら)
古典系
一ノ谷の戦いにおいて源氏方の熊谷直実との一騎打ちに破れ、浜辺で組み伏されながらも、誇り高く問答するシーンが有名。 横笛の名手、美男子と伝えられている。
「ただとくとく頸(くび)をとれ」
現代語訳「ただ、早く首をとれ」
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