概要
令和4年4月16日、吉野家の常務(当時)が早稲田大学で開催された社会人向けセミナー会場にて、自社製品を若年女性に売り込むマーケティング戦略を称して「田舎から出てきたばかりの生娘をシャブ漬けにするような戦略」といった趣旨の発言をして炎上した。
発言者は直ちに取締役を解任され、社外アドバイザーを務めていたコンサルティング会社から契約を解消、当該大学の講座担当からも除外された。
会社側も騒動のあおりを受ける形で新商品「10年かけて開発した親子丼」のPRイベントを中止、発売開始からわずか半年を待たずに終売することとなった。
ちなみに、このセミナーの受講料は38万5000円(全29回)で、4月16日のセミナーは第1回の講義だった。
pixivにおける使用
そのあまりのパワーワードさからメイン画像のようなイラストが多数投稿された。
後述のファーストフードによく用いられる食品添加物を違法薬物に見立てたイラストであるが、所謂不謹慎ネタであり、かつ表現の性質上R-18ないしそれに近い表現を含む作品も存在するため注意が必要である。
背景
迅速な調理と低価格に加え、店舗を超えて品質を一定化する必要のあるファストフードにおいては、多種多様な食品添加物が多用される傾向にある。
こう言った食品添加物の中には健康上多用を避けることが推奨されるものの、所謂やみつきになる手の味を呈するものが多々見られる。
当該発言や上述のイラスト群に限らず、こう言った添加物は時に違法薬物に近いような比喩や揶揄を受けることは稀ではない。
米国ではファストフード店が子供向けのキャラクターを使用して売り込むことに、児童の肥満や生活習慣病の予防の観点から問題提起されることがあった。
そのため、当該発言を女性差別やジェンダー、地方差別の問題ばかりではなく、生産者が消費者の健康を度外視して嘲笑った企業倫理の問題も孕んでいる。
余談
牛丼大手チェーン3社中2社が短期間に立て続けに不祥事を起こした事で相対的に残りの1社が「牛丼業界のヒカキン」などと評価される流れとなったとされる。
後日談
5月になって吉野家の採用担当が、外国にルーツを持つ日本国籍の応募者を事実確認せずに勝手に外国籍と判断し、「ビザがなければ就労できない」などとして一方的に選考を拒否していたことがわかった。
不祥事たる内容は大きく異なるが、多様なアイデンティティに対して全く理解せず、思い込みで独善的な判断をする姿勢は件の失言と非常に酷似する精神性に立脚するものであり、吉野家は一月経たずしてまたしても批判にさらされることとなった。
関連項目
アヘ顔:当該タグのついたイラストによく用いられる表現技法
くら寿司:同時期にアルバイト不正雇用や店長パワハラ自殺文春砲を喰らったのにもかかわらず、新商品のイベントを行って大炎上した。