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概要編集

食べ物でなつかせること。エサで釣ること。

この長門何者にも屈さぬぞっ!

特に動物空腹腹ペコ状態の人間に有効。

好物や美味しいものだともう完璧。

逆に美味しくないものをあげるとすごく恨まれる。


創作上の餌付け編集

創作上のストーリーでは、強大な力を持つ超常的存在(例としてなど)であるキャラクターが人間と関わりを持った結果、美味な食べ物により胃袋を掴まれ、人間側に懐柔されてしまうケースとして存在する。

人間を遥かに凌駕する力を持つ存在が見せるその側面はギャップ萌えの様相を呈していると言ってもいいだろう。

また餌付けされたキャラは食いしん坊属性も所持している場合が多い。


主な「餌付けされてしまった方々」編集


動物への餌付け編集

動物への餌付けは、人間や(人間や知性を持つ異種族の)キャラクターに対する比ゆ的な「餌付け」とは全く意味が異なってくる。


最初に結論を言うなら、野生動物への餌付けは絶対にしてはならないことである。


野生動物に対して餌付けを行う場合、それは相手にとって死に繋がる。動物の種類によってあげてはならない食べ物(犬にチョコレートなど)という意味もあるが、あまりにも楽に餌を得られる事じたいが一種の麻薬として働いてしまう。

肉食や雑食の野生動物はふだんから狩りをし、草食動物も食べられる餌を必死に探して生活している。

ここでもし人間が餌を与えてしまった場合、彼等は何の苦労も無く食事にありつけるという経験をしてしまう。

餌付けを覚えた動物は餌を与える人間が現れる場所に居付くようになる。

人間が餌付けに与えるものは人間用である事が多いが、人間の食べ物は栄養価が高く、味も濃いためその意味でも刺激的である。

このことは以下のような問題を引き起こす。


餌付けの問題点編集

ゴミ荒らし編集

野生動物は総じて人間よりも嗅覚が良い。人間の食べ物の味を覚えた動物は、その嗅覚でゴミ捨て場のゴミ袋を破り中身に食いつくようになる。結果としてゴミが散乱する。

ゴミ捨て場荒らしの常習犯であるハシブトガラスは本来森林に住む生き物だが、開発により人間と生活圏が重なった事で人間の食べ物の味を覚えた。

わざわざ餌付けをされなくても、人間の食べ物とエンカウントする機会が生まれるとこうなる。

わざわざ餌付けをした場合、人間とあまり接点の無い動物もこのようになってしまう。


交通事故編集

人間が居る場所、また観光地の多くは道路も整備されている。これはつまり、自動車が行き交う、という事である。餌を求めて人の通る道に居座ったり通うようになった場合、動物が交通事故で負傷、死亡する危険が生じる。

言うまでもなく車とは何百キロからトン単位の、高速移動する金属の塊であり、それに接触すればほぼ死ぬ。自然界では負傷も命取りになるためどのみち死期が早まる。


車から餌をやられれば車への警戒心も弱まってしまう。まだ経験の少ない、そしてその愛らしさから餌付けの対象になりやすい幼獣にとっては特に危険である。


自力で餌をとる意欲の喪失編集

かんたんに餌が手に入る状況に慣れ切った生き物の中には、自ら狩りに出る事を忘れるか、やる気をなくすものも多く出てくる。

本来なら神経を尖らせ、身体を酷使しなければ手に入らない食事が、何もせずに手に入る。なら人間の居る場所で待てばよい。


ここで人間からの餌付けが絶えるか、特定の個人にのみ慣れて他の人間からの餌付けを受け付けない場合、野生を取り戻せなければ、餌を得られない事による餓死という末路が待っている。


野生の習性の喪失編集

渡り鳥も餌付けされると渡らなくなってしまいその地に留まるようになってしまう。そうなれば生態系のバランスも崩壊するだけでなく、周辺が糞等で溢れかえり衛生環境の悪化にも繋がってしまう。


人間への攻撃編集

餌付けで人間の食べ物の味を覚えた動物がとる行動は、ただ餌をもらうのを待つだけにとどまらない。ニホンザルのような鋭い牙を持ち威嚇にも長けた生き物の場合、人間から食べ物を奪い取る、という行動にも出る。

たいていの現代人は野生動物の威嚇を真正面から受け入れられず取りこぼしたり落としてしまうか、もぎ取られてしまう。

こうして彼等は人間がちょっと脅せばホイホイ食い物を落とすことも学習する。


これがのような大型の肉食獣になると、人間を食べるために襲う、という可能性が出てくる。人間の食物の味を覚え、または人間から攻撃も威嚇もされず餌をもらうという経験をした場合、彼等は嗅覚にしたがって人里にもおりてくる。

人間と鉢合わせした場合、彼らは攻撃をしてくる可能性がある。ただの牽制であろうと人間を殺すには十分である。

こうして出来た人間の死体を食べ、肉(食料)と認識してからでは手遅れである。最悪の可能性を防ぐため、人間に慣れ過ぎた肉食獣は絶対に駆除しなければならない。


1996年8月8日、写真家、探検家、詩人である星野道夫氏がロシアのカムチャツカ半島南部のクリル湖畔でヒグマから食害され死亡した。日本のテレビ局TBS動物番組『どうぶつ奇想天外!』の撮影で同地を訪れた氏を喰い殺したのは地元テレビ局オーナーによって餌付けされ、取材班とガイドが泊まる小屋の食料庫めがけてやってきた個体であった。

本件では「この時期はサケが川を上って食べ物が豊富だから、ヒグマは襲ってこない」という通常なら正しい知識が、餌付けで条理を曲げられた個体には該当しない、というボタンの掛け違いが起こった。

1996年度は鮭の遡上が遅れて8月上旬時点でエサ不足になっていた事、食害個体が餌付けで人間の食料の味を覚え、そして餌付けという行為自体が人間への警戒心や恐怖を失わせていた事、これらが重なり悲劇が起きた。

「人間の食料は人間から簡単に手に入れられる」これを学習した個体が、空腹時にわざわざ何時まで遅れるかわからない鮭の遡上を待つだけで居てくれるかどうか、言うまでもないだろう。

本件では8月8日の時点になって当該ヒグマが突然人間のテリトリーにやってきた、のでもなく8月1日に既に来て同地でキャンプしていた環境保護団体から靴を盗み出している。


野良の犬猫への餌付け編集

人間の元で品種改良されて生まれた(イエイヌ)や(イエネコ)の場合も、野良の場合、その暮らしぶりは野生動物とさほど変わらない。

ゴミをあさったり小動物を狩ったりして彼らはふだん暮らしている。イエイヌの場合、凶暴さはオオカミから削がれているものの、その代わり種レベルで人間に慣れている。

そして身体能力、戦闘能力という面では狼に及ばないものの、人間を傷付け、殺すには十分な力を彼らは持っている。

群れをつくれば完璧である。実際に野犬に襲撃され食べられた人々は存在している。犬の場合、狂犬病の危険という要素も無視できない。

野犬に餌付けする人はあまりいないだろうが、するくらいなら保健所から捨て犬を保護したほうが良い。

元・野犬を飼う事も可能ではあるが、保護団体や経験あるプロによって「(人と接する、関係を構築する事への)慣らし」を施された犬にするほうが賢明である。


猫も犬に劣らず身体能力が高く、小動物に対しては強力なハンターだが、そのサイズから人間への脅威は低いため、餌付けへの心理的ハードルも低いと考えられる。

だからと餌付けをすれば、その土地に定着し、糞や食べ残しをまき散らすことで衛生問題を引き起こす。

そして交通事故の犠牲になるのは彼らも同じである。餌付けによって安定して食料を得られれば、繁殖のためのエネルギーも確保できる。

しかしそうして生まれた子猫たちが過ごすのは野生と大差の無い環境である。

その多くはカラスなどの他の生き物に喰われ、あるいは飢えや病や交通事故によって命を落とす。

野良猫に餌をあげたいのなら、なるべく犠牲を出したくないなら、地域の人々や自治体と相談して去勢・避妊手術をした上で地域猫としたほうがいいだろう。

これでも野外で暮らさせるなら、去勢・避妊されたその猫たちが事故で死ぬリスクは残ることになる。


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シチュエーション あーん コミュニケーション エサ

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