START:DASH!!
すたーとだっしゅ
概要
二年生組こと高坂穂乃果・南ことり・園田海未の3人によるシングル曲。
アニメ本編では三人でのグループ結成時からμ's名義なので、この曲も「μ'sのシングル曲」と言える。しかし、ふつうμ'sといえば9人構成であり、また3人で歌ったバージョンとは別に「9人構成で歌ったバージョン」も存在しているので、以降は区別のため二年生組と表記する。
二年生組バージョンは「ススメ→トゥモロウ」との両A面で2013年2月20日発売、μ'sバージョンは「No brand girls」との両A面で2013年4月3日発売。
スクールアイドルを始めて最初のライブ曲というのもあって、テーマも「始まり」を意識したものとなっている。
作詞は畑亜貴、作曲・編曲は佐々木裕によるものだが、劇中では作詞:園田海未、作曲:西木野真姫という扱いになっている。リアルと劇中で楽曲提供者がちゃんと隔てられているあたり、けいおん!とは異なる。
また1期の新規曲の中でも僕らは今のなかで、No brand girlsと並び非常に人気の高い楽曲。
アニメでの様相
作詞・作曲
劇中での作詞は幼少期にポエムを書いていた経験から園田海未が担当。もちろん恥ずかしがり屋の彼女は最初はキッパリ断るが、穂乃果とことりの説得でしぶしぶ承諾。その代わり、以後のダンス・体力トレーニングの練習メニューは彼女の監修で管理されることになった。
それにしても、海未のような和風少女が「Hey,hey,hey,START:DASH!!」とバリバリの横文字歌詞を書くのは中々にシュールである(声優陣からもそこを突っ込まれている)。
穂乃果達二年生組は3人とも楽器演奏が出来ないため、穂乃果がピアノを弾ける一年の西木野真姫に交渉し作曲を依頼。
やはり最初はキッパリ断られるが二回目の交渉で穂乃果の熱意と希の説得に揺らぎ当曲のデモCDを穂乃果の自宅に郵送した。本人は自分が曲を提供したつもりはないとしらばっくれるつもりだったが、独特の歌声とピアノ伴奏でバレバレであり、案の定次話冒頭であっさりバレた。
なおライブ時に使われた音源は誰が作ったのか明らかにされていない。おそらく真姫がDTMでの打ち込みを猛勉強したかDTMを嗜んでいる学院生に依頼したのであろう。もしくは不可能を可能にする彼女達がやった可能性も…
ファーストライブ時の衣装は南ことりが担当。アイドルを意識してノースリーブにミニスカート状のワンピース姿と結構露出の激しいものになっている。あまりの露出度から途中海未が拗ねてしまう事態になってしまった。
13話では全員制服姿で披露している。真姫いわく「これもスクールアイドルらしくて良いんじゃない?」。
ダンスも3人の時を意識しているが9人用に一部フォーメーションなどが変更されている。3話と比較してみるとよくわかりやすい点が幾つもある。興味がわいたのなら見てみるといいだろう。
実はリーダーの穂乃果はダンス・衣装含め曲に一切関わってない。この立ち位置は11話の「No brand girls」の振り付けの時までは一切変わらず、6話でも希に指摘された。
ファーストライブ
彼女らなりに努力したにもかかわらず、ライブ会場である講堂はガラガラでまったく人が来ず、後にメンバー入りする小泉花陽(と連れの星空凛)が駆けつけなければリーダーの穂乃果が意気消沈し、ライブ自体が中止になっていたほどの危うい状況だった。今後の状況を考えれば花陽、お前はもっと自分に自信を持っていい。
また、スクールアイドルをアイドルの真似事とし、否定的だった生徒会長絢瀬絵里が彼女らに厳しさを教えようと実質上の公開処刑にするためにこの時のライブ映像を録画したものをネット上にアップするが、皮肉にもこれがますますμ'sの評価・知名度を上げる結果となった。
この時のライブには東條希と作曲者の西木野真姫、そして矢澤にこも居合わせており、穂乃果の友達であるヒフミトリオを除けばその場に後のμ'sのメンバー全員が揃っていた事になる。
ファーストライブは希いわく「完敗からのスタート」になってしまったが、穂乃果は「必ずここ(講堂)を満員にしてみせる」との宣言のもとμ'sの活動継続を表明。そして、13話では宣言通り講堂を満員にしての9人のSTART:DASH!!を披露した。
さらに、気付いた人も多いだろうが、13話での幕が上がってから客席へ向けてのカメラワークが3話でのそれとまったく同じになっており、ストーリー的な意味での演出効果としても評価が高い。
ネタ集
アイセーヘイヘイヘイスタートダッシュ
歌い出し。間に「w」が大量に生やされたり、半角になったり表記ゆれ多数。
(・8・)ト・ブ、(・8・)ト・ブ☆、ト(・8・)ブ
二年生組バージョンのことりパート「大きな強い翼で飛ぶ」の部分の事。
ことりの声が非常に特徴的な事からネタにされている。しかし、μ's(9人)バージョンでは絵里にパートを奪われてしまう。
ことりソード
「切り開く筈さ」「抜け出した筈さ」の部分の振り付け。右腕を手刀状にしX字に振りかざすようなポーズや劇中ではこの部分の時になぜかことりの方にカメラが行く事からこの名前が付いた。
昇龍拳
二番サビ前、ラストサビ前の部分の振り付け。全員が後ろを向き拳を突き上げるポーズがストリートファイターの該当技と酷似している事から。
そして2019年8月21日の「μ's 9th Anniversary 課外活動 ~のぞりんことほのまき~」にてキャストが昇龍拳のポーズをした事によりまさかの公式化。
その後
- 『輝夜の城で踊りたい』同様に、AKB48の姉妹グループである海外グループ・SNH48が日本語でコスプレしてカバーしていたりする。しかも、ステージで披露したものの他に舞台設定(つまり、観客がいないステージ)も同じにしているものもある。《後述関連動画を参照》
- 『ラブライブ!サンシャイン!!』の予告PV及びアニメ第1話にて、9人で歌ったときの映像が登場。PVではカット上の関係で何故か海未だけ千歌にかぶって見えなくなってしまったが、本編ではしっかり海未のアップも映されている。千歌がμ's、引いてはスクールアイドルを知るきっかけとなった曲であり、Aqoursにとってもそういった意味では始まりの曲といえるだろう。
関連動画
- SNH48 Team NII ラブライブ! 『START:DASH!!』日本語で歌ってみた 2014-10-24
- SNH48 Team NII ラブライブ! 『START:DASH!!』日本語で歌ってみた ステージ披露ver.
関連タグ
僕たちはひとつの光……歌詞や演出などこの曲とはいろんな意味で対極関係にあり、実質的な続編ともいえる。