方界

ほうかい

方界とは、遊戯王OCGにおけるカテゴリーの内の一つである。

概要

方界とは、「遊戯王 THE DARKSIDE OF DIMENSIONS MOVIE PACK」で登場したカテゴリー。ほとんどのモンスターの名前は、インド神話の神々が元となっている。

それぞれがレベル1から4のモンスターで構成されており、レベル2～4には「方界獣（上位種は”方界超獣“）」、「方界帝（上位種は”方界超帝“）」と言われるモンスターが存在する。これらの方界モンスターには、

・通常召喚できないが、自分フィールドの「方界」モンスター○○体を墓地へ送った場合に（のみ）手札から特殊召喚できる。（※○○には墓地に送るモンスターの数がはいる。）

・上記の方法で特殊召喚に成功した時、攻撃力を決められた数値分アップさせる。

・特定の条件を満たした時に自身を墓地に送る事で墓地の方界胤ヴィジャムを決められた数まで特殊召喚し、その後特定の方界モンスター1体をデッキから手札に加える。

という共通の効果を持つ。（例外として、「方界胤ヴィジャム」、「流星方界器デューザ」の2体は通常召喚が可能である。）

ただし、方界獣の場合、

・攻撃力がアップする効果で上がる数値は1000ポイントずつ。

・決められた数だけ連続攻撃ができる。（攻撃回数は必ず自身のレベルから1を引いた数値になる。）

・ヴィジャムを特殊召喚する条件が「相手モンスターを戦闘破壊した時」。

これに対し、方界帝は、

・攻撃力がアップする効果で上がる数値は800ポイントずつ。

・自身の効果で特殊召喚に成功した時、相手に800のバーンダメージを与える。

・ヴィジャムを特殊召喚する条件が「戦闘を行ったダメージステップ終了時」。

このように、方界獣と方界帝でそれぞれ効果が若干異なる。

又、魔法カードと罠カードも強力で、デッキ、手札からヴィジャムを任意の数墓地に送り、自分フィールドの方界モンスター1体の攻撃力を、墓地に送ったヴィジャム1体につき800ポイントアップさせる永続魔法”方界業（ほうかいカルマ）“、相手の直接攻撃時に攻撃したモンスターと同名モンスターを攻撃力を0にして特殊召喚させ、それらのモンスターに方界カウンターを置いて無力化、さらにレベル4以下の方界モンスター1体を手札から特殊召喚する通常罠”方界輪廻（ほうかいりんね）“等、サポートカードも僅かだが存在する。（尚、OCGしているもの以外で、罠カード「方界防陣」が劇中に登場している。）

劇場版での活躍

劇場版「遊戯王 THE DARKSIDE OF DIMENSIONS」の劇中にて藍神が使用。

藍神はデュエルする度にカードを使い分けており、海馬瀬人とのデュエルでは方界獣、AIBOとのデュエルでは方界帝を使用していた。

作中では、方界獣、方界帝の特殊召喚の方法は「フィールドの方界胤モンスターを選択、それらの上に重ねて特殊召喚する」という、さながらエクシーズ召喚のような方法で、これは「ヴィジャムを組み込む事で攻撃力を得られる」と表現されている。（実際、方界モンスター達のイラストをよく見てみると、体の所々に方界胤ヴィジャムらしき物が組み込まれている事が分かる。）

又、特殊召喚する際、OCG側は方界と名のついているモンスターならヴィジャムでなくても対象に選べていたが、こちらはフィールドに方界胤モンスターが揃っている状態でなければ召喚できなかった為、OCGよりも召喚難易度が高くなっている。

さらに、作中でこれらのモンスターはなんとバトルフェイズ中に特殊召喚が可能な効果を持っており、藍神はこれを使って方界モンスターを次々と特殊召喚し、怒涛の連続攻撃を繰り出した。

???「インチキ効果もいい加減にしろ！」

ちなみに召喚時の演出は非常に凝っており、無数の箱型のキューブが集合、結合し、それが方界モンスターとなる、といった物。又、攻撃時のエフェクトには波動と共にキューブが螺旋を描いており、どれも中々かっこいいので一見の価値があると思う。

モンスター一覧

※前述したとおり、方界モンスター達の名前は、全てインド神話の神々がモチーフになっている。ただし、唯一ゲイラ・ガイルのみ名前にインド神話のモチーフとのつながりを持たない。(名前がゲイラカイトのもじりである為。)

名前	モチーフ
方界胤ヴィジャム	ヴィシュヌ
流星方界器デューザ	ディアウス
方界獣ダーク・ガネックス	ガネーシャ
方界獣ブレード･ガルーディア	ガルーダ
方界超獣バスター・ガンダイル	ガンダルヴァ
方界帝ゲイラ･ガイル	ヴァーユ
方界帝ヴァルカン･ドラグニー	アグニ
方界超帝インディオラ･デス･ボルト	インドラ