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回転ジェットの編集履歴

2023-01-16 13:26:06 バージョン

回転ジェット

かいてんじぇっと

回転ジェットとは、ガメラの飛行方法の一つである。

概要

命名は「ガメラマーチ」から。

ガメラの飛行方法として元祖であり、UFOを思わせる姿から第一作目では劇中の人類や観客の度肝を抜いた。ある意味、ガメラというキャラクターの印象付けに貢献した要素の一つだと言える。両足を引っ込めたジェット噴射飛行は、第三作目にてギャオスに飛びかかる際に短距離を一瞬飛んだのが初披露だった。


一見するとスピードがでなそうな飛行方法ながら、大気圏内でもマッハ3~3.5という速度で飛行でき、『ガメラ3』ではマッハ9で飛行するとされるイリスに追い付いた場面もあった。宇宙空間では、何と亜光速に達するとされる。


実際、回転ジェットと両足を引っ込めてのジェット噴射による飛行とのどちらの方が速いのかは不明。回転ジェットの利点としては、細かい制御や飛行が可能な事と防御しながら体当たりや甲羅の縁による斬撃「シェルカッター」ができる事である。難点は火炎噴射火球攻撃、牙や爪を使った攻撃ができないことだろうか。


昭和版では、回転せずに手足を引っ込めて飛行する事で、更に細かい軌道で飛行したり、人間を乗せて飛行したりしていた。

  • GAMERA』の発表時に発売されたTシャツに描かれていたラフスケッチでも、回転しないで飛行するという物があり、更に甲羅から「ブースター」を噴かせて飛ぶとされている。

どうやって進む方向が分かるのか?目が回ったり気持ちわるくなったりしないのか?などの疑問点は平成ガメラの製作陣も思っていたらしく、金子修介監督も「回転ジェットは生物的にあり得ないので納得できなかった」と、後に述べている。そこから平成シリーズでは「特殊な三半規管」を持つという設定が追加された。

また、平成ガメラが「超古代文明の生物兵器」という設定になったのも、回転ジェットを始めとする「(ガメラおよびガメラ怪獣たちが有する)生物的にあり得ない機能・特徴を有する理由」として定められたという。


小さき勇者たち』では、子亀状態で手足も引っ込めない原理不明の浮遊があったが、子供達にテレパシーを使って運ばせた赤い石を摂取してからは回転ジェットを会得している。なお、劇中では披露しなかったが、設定によれば脚からのジェット噴射だけの飛行も可能とされる。


余談

  • 第一作目のみ、高速回転している際のシーンがアニメで表現されており、その描写が後の作品と比べて「火の玉」や「UFO」の様な印象が強い。
  • 二作目「ガメラ対バルゴン」より、ミニチュアに火薬を仕込んで、回転させつつ飛ばす表現になった。撮影方法を変更した理由は、湯浅監督によると「アニメでは迫力が足りなかったから」。
  • しかしミニチュア特撮は難しく、手足を引き込んだ場所から噴き出す火薬が一本でも消えてしまったらNGになり、「タイミングがつかめず苦労した」との事。更にミニチュアを吊るすピアノ線が切れ、見学に来ていた子供に見られて笑われた事もあったらしい。
  • 上記の通り「ガメラ対ギャオス」で、両足だけを引き込んでジェット噴射で飛行する様子を見せたが、次回作「ガメラ対バイラス」からはその飛び方が定着。以降の作品でもこの状態で飛行する様子を見せている。湯浅監督も「この飛び方は大変受けて、ガメラの決まりスタイルになった様だ」と述べている。
  • 1995年に発売された小説『ガメラ対不死鳥(フェニックス)』では、作中のガメラは昭和ガメラに近いが、回転ジェットの際に甲羅の縁を丸鋸状に変形させ、そのまま体当たりして対象を切断するという、まるで『ガメラ3』での「シェルカッター」を思わせる攻撃を行っている。
  • ガメラへのオマージュが見られる作品は古今東西にかなりあり、回転ジェットを再現している場合も少なくない。

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ガメラ

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