概要
戸塚慶文の漫画『アンデッドアンラック』で、世界を舞台に展開される試練。用語は「課題」と表記して「クエスト」と言われる。参加対象は円卓へ座す否定者(ひていしゃ:世界の理を否定する業の器になった者)だが、課題内容によっては例外あり。
否定者が「円卓」の全席へ座し、卓上に在る「黙示録(アポカリプス)」から提示される。
つまり「円卓」と「黙示録(アポカリプス)」の2つ1組で発生する苦難(イベント)。
課題発表(クエストオープン)
受注
「黙示録(アポカリプス)」の本文(紙部位)から剥がれた頁(ページ)が空中へ固定し、決まり事を述べるように「黙示録(アポカリプス)」が「課題(クエスト)」の内容を口頭開示する。なお頁(ページ)には判読不明慮の文字が印字されている。
下記の「課題(クエスト)」が受注されると、頁(ページ)に判読不明慮の文字で参加者の名が印字される。
種目
確認できる範囲では『UMAか否定者の捕獲』『UMAの討伐』の「課題(クエスト)」が開示される。
なお「課題発表(クエストオープン)」は内容開示だけで、目標物を探す時点から始まる。つまり「課題(クエスト)」へ挑戦するだけの戦力だけでなく、情報収集・探査技術なども必要となり、総括して高い組織力は必須となる。
参加人数
上記の種目には「参加人数」も併せて提示される。殆どは「円卓」へ座る否定者(ひていしゃ:世界の理を否定する業の器になった者)しか挑めないが、第99回目(100個目の「罰(ペナルティ)」がかかった試練)で大規模な相手がいる「課題(クエスト)」では【全員参加】として地球に生きる者全てに参加権が与えられる場面もあった。
この参加権は、1人が複数の「課題(クエスト)」へ挑む事も可能だが、どれも危険や命懸けが伴うため、相当の実力者じゃないと敵わないものである。
課題開始(クエストスタート)
上記の「課題(クエスト)」には期日があり、3か月に1度の頻度で行われる周期は「理(ルール)≒罰(ペナルティ)」の追加と一致する。
なので「課題の受注」を拒否しても、不確定の危険性も帯びた世界改変は停まらない。
主人公達は解放を望むから「課題(クエスト)」を受けざるを得ないのだ。
課題結果(クエストリザルト)
「課題(クエスト)」を突破した否定者たち(参加者)が「円卓」の全席へ座し、机上に在る「黙示録(アポカリプス)」から発表される課題結果。
達成の有無で、卓上の「黙示録(アポカリプス)」から「報酬」か「罰(ペナルティ)」を受ける。特に有益な「報酬」を入手するために必要な工程。
余談
言い換えれば「難儀させる催し物」という内容から、作品媒体の興業展開へ引用しやすい事柄。実際に公式では〝ある情報開示〟を「報酬」とする「課題(クエスト)」が催された。
創作題材として「課題(クエスト)」は汎用性のある要素でもある。所謂ご都合的な感じの内容で改変(アレンジ)する制作も一興だろう。
関連項目
世界(アンデラ) 理(ルール) 否定者 UMA(アンデラ) 古代遺物(アンデラ)
【課題(クエスト)】
※以下、漫画『アンデッドアンラック』の本誌情報が記述されます。
コミックでこれからを楽しみにしている人達は閲覧注意。
課題始動(クエストファースト)
第1回「課題(クエスト)」の始まりは、初めて「円卓」へ「黙示録(アポカリプス)」を設置した時点から始まる。ここから「3か月に1度の課題期限および罰(ペナルティ)の追加周期」が始動する。そして101回目の罰「RAGNARØK(ラグナロク)」へ向かう世界の終わりが確定する。
要特異事項「ループ」を越えた者は、再び世界の解放へ挑む戦力増強を図るために「課題(クエスト)」を受けざるえないため、どの時代から「課題(クエスト)」を始動するか思案、第1回目に向けた組織体制の準備など、数多の無理難題へ挑む備えが重要事項になる。
課題の発表形式
「課題(クエスト)」の発表は要特異事項「ループ」で再創造された世界ごとに内容が異なる。前世界の99回目「課題(クエスト)」で発表された『UMA(ユーマ)の捕獲・討伐』が、次世界の「課題(クエスト)」で序盤に登場する場合もある。更に「課題(クエスト)」の開示順は不規則(アンイレギュラー)であり、前世界から「ループ」を越えた経験から「課題(クエスト)」を攻略する手段や知識が、いつ活用できるかも不明(ランダム)で挑むことになる。
また「課題(クエスト)」の発表役「黙示録(アポカリプス)」は、ただ伝えるだけの立ち位置にいるようで、課題発表(クエストオープン)するまで黙示録自身も今次の内容を不認知(わからず)な節がある。
課題のパス
今次の「課題(クエスト)」を挑む他に、別の選択「否定権(パス)」が使える。
但し下記にある2つの厳罰(ペナルティ)を条件として行使できる権利。
- 課題は不成功として、今次の「課題(クエスト)」で開示していた「罰(ペナルティ)=影響力が強い〈理(ルール) / UMA(ユーマ)〉の追加」が発生する。
- 「課題(クエスト)」を開示している空間「円卓の間」を除き、世界の時間「1年分」を進められる。
悪意を宿した進行役「黙示録(アポカリプス)」は『無意識の内に日常・常識が変わる恐ろしい事態を自ら引き起こした』『そんな不確定事項のある世界を1年も無駄にした行い』など、嘲り煽りで憎まれ口を叩く。
これじゃあ「課題(クエスト)」を肯定して挑んでも、否定(パス)して降りても、どの選択も悪手じゃないか・・・って思うじゃん。あんだと?
実は裏攻略法へ活かせる選択権でもある。あんだって!?
確かに「罰(ペナルティ)」という重苦しい語感通り強い影響力を持つ〈理(ルール) / UMA(ユーマ)〉が追加されるも、これ自体に危険性は低い特徴がある。注視される【人類滅亡の危機】は、追加された「罰(ペナルティ)」の〈理(ルール) / UMA(ユーマ)〉を利用された事態によるものという定理(ルール)がある事実。世界規模の現実改変が起きても、その場にいる「課題(クエスト)」の挑戦者(じぶんたち)が生きていれば、今回は生き延びられたと判断できる要素になる。
よって「罰(ペナルティ)」を受けるという進行でも、人類へ悪影響は払拭しきれない「安全性の賭博(ギャンブル)」みたいな所はあるが、敢えて「罰(ペナルティ)」を発生させても大儀〈創造主-神-を殺す〉を成す志の前では、些細な事と停まらない勝負師の強さが要といえよう。度胸・胆力がハンパない。
もう一つの懸念「外の世界の時が1年進む」」は、前ループで大儀〈創造主-神-を殺す〉を成す【重要過程の難点を相殺する奇策】へ活用ができる。作中では課題始動(クエストファースト)の時代を生きる主要人物と、これより10年以上後の時代で生きる主要人物の【時代較差を越える一手】へ利用している。
これに加え目的の「報酬」など-前ループで得た経験から知った有益物-が出るまで「課題(クエスト)」の発表⇔否定(パス)を繰り返すも兼ねて、後を活かすために初回工程(クエストファースト)を飛ばす運任せ勝負へ出るのだった。
なお目的の条件が出るまで「課題(クエスト)」を否定(パス)する実行者(ネタバレ注意)は、比喩として「リセマラ」とのたまっていた。
リセマラとは「リセットマラソン」の略語で、いわゆるゲーム用語なため、深くゲームへ触れてない方にとっては初耳な単語であろう。簡略して述べると「起動と削除(スタート⇔アンインストール)を何度も繰り返す事で有力な条件(レアアイテムなど)を揃える酔狂な行為」であり、特に一部のスマートフォン用アプリケーション(ソーシャルゲーム)へ在る特徴『希少のアイテムも含めて、ランダムにプレイヤーへ無料提供する要素(通称「ガチャ」)』から行うプレイヤーがいる。
「課題(クエスト)」のリセマラ実行者(ネタバレ注意)は、かつて引き籠もりしていた時期にゲームへ没頭する事もあった経歴から、ゲーム的な連想へ繋がったのかもしれない。