本誌最新話のネタバレを含むため注意!!
概要
戸塚慶文の漫画『アンデッドアンラック』で起きる全ての悲劇を撒いた元凶。
「世界の肯定者」であり創造主。
姿を見せない超常の存在、まさに「神」として万物の頂点に君臨している。
太陽の中に潜んでおり、名はサンであることが明かされている。
世界に次々とUMAや理(ルール)を追加し、否定者と認定した者達に最悪のタイミングで能力を与えて人生を破滅させるなど、超越者としての力をほしいままにしている。
その理由は、もう一柱の神であるルナと、「自らの作り出した命が神に届きうるか」という、地球と人類を巻き込んだ壮大なゲームを行なっているからである。ルナは人の勝利に賭け古代遺物を創り出し、サンは理(ルール)の勝利に賭けUMAを生み出している。
ジュイス率いるユニオンは、神を殺すことで世界の不条理をなくすことを目的としている。
容姿
古代遺物(アーティファクト)の記憶の中で確認できる姿は、途方もなく巨大な黒い人型。
第125話【No.125 11分】において、最期の罰(ペナルティ)ラグナロクにより神が否定者達の前に姿を表した。
太陽から現れた『それ』は、全長10kmは優に超える(見開きページの全身像と背景から推定)人型をした巨人。頭からつま先まで体全体がボコボコと泡立ち、まるで無数の眼球が生えてるような禍々しさ。太陽から出て来ただけあり、体全体から高熱を発している異形。この他、目鼻口など目立った生物的特徴はみられず、のっぺらした体表が彼を別次元の存在であると物語っている。
能力
神と呼ぶにふさわしい圧倒的な力を持つ。巨体とそれに伴う運動エネルギーは立ち上がっただけで大地を踏み割り、雲を引き裂く。太陽そのものであるため近付くだけで全ては灰も残らず焼き尽くされ、焼かれずとも超高熱で相手を蒸し焼きにしてしまう。体の中から岩石を瞬時に地球一周するほどの速度で射出し、狙った箇所を狙撃できる。顔面部に穴が開くとそこから超高出力のビームを発射し、これは三種の心器のイージスでなければ防御不可能。
防御力においては地球上の電力をかき集めた超弩級組織最終兵器対神破動砲(スーパードレッドノートユニオンリーサルウェポンスペリオルバスター)やジュイス、ヴィクトールによって極限まで力を発揮させた三種の心器、リベリオンですら足止め程度にしかならず、さしたるダメージを与えられなかった。
100周のループで積み重ねた戦力でも希望の見えぬ圧倒的戦力差。果たして神に届きうる力は存在するのだろうか。
クソヤロー
上記のように圧倒的な超越者として存在するため、神の強いる理不尽な理(ルール)や否定能力の追加に抗うことは不可能である。
中でも「否定能力」はその人物にとって最悪のタイミングで付与されるが、これは神が意図的に行っている嫌がらせである。アンディが神を「クソヤロー」呼びするのを初めとして、否定者たちから憎まれる理由の一つとなっている。
能力付与のタイミングの例として、
・海外出張に赴く両親を抱きしめキスをする少女。そのタイミングで、少女に否定能力「不運」を付与。飛行機事故で両親と数百人の乗客を死亡させる。
・最愛の人の手術に臨む医者。その手術の最中、医者に否定能力「不治」を付与。最愛の人を出血多量で死亡させる。
・戦争中、通信役を担っていた軍人。仲間への危機を知らせるために通信を行おうとした瞬間、否定能力「不通」を付与。逃げ遅れた仲間を戦死させる。
など。
他にも、争いを嫌うUMAを無理矢理洗脳し人間に危害を加えさせる、課題を達成したにもかかわらず人類側のデメリットになる報酬を与える、ラグナロクを発動し全ての生命を地球ごと破壊し尽くすといった所業もあげられる。
アポカリプス曰く「お前らは神に遊ばれるだけの玩具だという事を忘れるな」。
この血も涙もない神の所業が描かれる回のことを、読者は最大限の罵倒と敬意を込めて「神展開」と呼ぶことが多い。
そう、今作に対して読者が口にする「神」とは、罵倒語に他ならないのである。
備考・余談
創作元(モチーフ)は、北欧神話の最終戦争「ラグナロク」で現れる炎の巨人・スルトと思われる。伝説では、溶岩流の如き炎をまとう黒ずんだ外見の巨人、終末の戦いや滅亡を象徴する存在であるという。
関連項目
邪神 全ての元凶 絶対悪 人外のクズ 腐れ外道 鬼畜 胸糞 絶対的な敵 最強の敵 勝てる気がしない チート ラスボス
調整者(アンデラ)・・・神へ従属する者