「100までの空きはあと一つ」
「101つ目にあるものが最期の罰(ペナルティ)」
-ラグナロク-
RAGNARØK
※この記事は「アンデッドアンラック」の重大なネタバレを含んでいます |
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概要
黙示録(アポカリプス)と同時に見つかった石板には101の穴がある。101の穴にはそれぞれ黙示録によって発表される課題名(つまり課題失敗時に追加されるUMAの名)が刻まれており、課題を失敗すると上から順に埋まっていく。
その石板の最下部にある一際大きな穴に刻まれている名こそが最期の課題(クエスト)にして最期の罰(ペナルティ) "RAGNARØK"である
以下ラグナロクと表記
詳細
アンデッドアンラックの世界において、世界の理(ルール)はUMAの存在によって決定される。例えばUMA銀河(ギャラクシー)が追加されれば「銀河」が出現し、星にまつわる神話や曜日等のシステム、宇宙人と呼ばれる地球外生命体の概念が生まれ、かつそれらが追加前から当たり前に存在していた世界へと改変される。逆に言えば、UMA銀河の追加前の世界において、それらの概念は地球上に存在しなかったのである。
そのためラグナロクを含め未だ追加されていない理(ルール)を理解できる人間はその理(ルール)が存在していた世界を超えてきた者を除いて存在しない。
ユニオンの第一席ジュイスはラグナロクを「次の無い最期の罰であること」、黙示録が追加する罰が総じて「人類を滅亡に導く理を持っていること」から終わりを表す言葉だと推測していた。
彼女はUMA銀河の課題の際、全課題のクリアではなく戦力増強を重視していた。最後の罰(ペナルティ)が迫るにしては消極的すぎる対策であり、否定者たちが今だ経験したことのないはずのラグナロクについて何か知っている様子であった。
その真意とは果たして。
ネタバレ注意
ラグナロクとは神との最終戦争である。
ジュイスによれば、地球は神によって幾度も破壊され、その度に新しい地球が構築されてきたという。これは彼女のみが古代遺物・アークを使用し、次の地球へのループを繰り返してきたために知る事実であった。
この地球の破壊こそ、ラグナロクによって引き起こされる。
100つ目の罰(ペナルティ)である「UMA公転(レボリューション)」が追加されると、地球は太陽に向かって行く。太陽に近づけば地球の気温は上昇し、大陸沿岸都市は海に沈み地上は灼熱となる。
最終的には、太陽から漆黒の巨人である神が複数体出現し、地球上の全生命を徹底的に蹂躙する。そして最期に地球は太陽に飲み込まれ世界は終わりを迎える。
しかしループの資格をもつ円卓の第一席のみは、滅びゆく世界から逃れるためアークを使用し次のループへと旅立つことができる。
アークを起動させるまでには数分間のチャージが必要であり、起動するまでの間、神の攻撃を防ぎ続けなければならない。
神殺しの手立てのない現状におけるラグナロクとは、アークのチャージが完了しループを行うまでのあいだ、地球に降臨したサンからアーク使用者を守る戦いと言える。
神の罠
本来の"ラグナロク"は100つ目の課題
が失敗し、その罰としてUMA公転が追加され地球が太陽に接近することで発生するイベントだった。
当然ユニオンは世界を守るため100つ目の課題に挑み、数々の試練を超え犠牲を伴いながらも、ついに最後の課題UMAスプリングの討伐に成功する。
しかし100つ目の課題の討伐対象であるUMAたちは「季節」を司っていたため、それが3つも消滅したことにより気候変動が起き、「UMA公転(レボリューション)」が追加されていないにもかかわらず「公転」に相当する現象が発生、結果として地球は太陽に向かって動き出してしまう。
つまり100つ目の課題まで進行してしまった時点で100つ目の課題の成否にかかわらず101つ目の課題"ラグナロク"を回避することはできなかったのである。
そのため今回のループでは「神に通用する古代遺物"三種の心器"の確保」「アーク使用者の決定」などの対策を満足に行うこともできずラグナロクを迎えることになってしまった。
対策
今回のループにおいて地球が太陽に向かって動いているのはUMA公転が追加されたせいではなく、地球を整えるUMAの力の均衡が崩れたことによる副次的な影響である。
つまりUMAの力の均衡を取り戻せば公転を抑え、地球が太陽に飲み込まれるまでの時間を稼ぐことができる。そのためユニオンは「公転」を抑えるUMAや「気温抑制に繋がるUMA」を捜索し捕獲、さらにUMA専用のエサを与え力を強めることでラグナロクまでの時間を稼ごうと試みた。
対策は見事成功し、なんとか得られた僅かな時間でラグナロクへ向けての最後の準備、三種の心器の残り二つ「リベリオン」と「ジハート」の回収に臨むことができた。
しかしある人物の裏切りにより、ラグナロクまでの時間は大幅に縮まってしまう。
クエスト内容
※「ラグナロク」は黙示録によって管理・運営されているものではない。そのためこれまでのクエストと異なり成功報酬や失敗時の罰、参加資格などが存在しない。
※本来の課題は12月、4月、8月の1日に開始され(それぞれ月末を期限とする)、その次の月の1日に課題結果が公表され課題の成功報酬とペナルティが与えられる。しかしラグナロクの発生トリガーは「公転により地球が太陽に接近すること」であり、また「アークがループのためのチャージを開始する」と同時にクエストが開始される。そのため作中のラグナロクは100つ目の課題の結果発表が行われた2021年1月1日から2週間後(2021年1月15日)という、本来の課題の周期性から外れたタイミングで開始された。
成功報酬/罰
黙示録によれば、次の課題発表(2021年4月1日)より前に地球が崩壊することが確定した時点で自らはこのループにおいて既に用済みであり、殺されても問題ないという。最後のクエストである「ラグナロク」では、これまでのクエストのように黙示録から成功の報酬が与えられることも、失敗によるUMAの追加が行われることもない。強いて言えば、ラグナロクにおける成功報酬とは円卓の第一席を次のループへ送り届けることであり、失敗時の罰は地球の破壊と人類の滅亡である。
参加資格
上記の通りラグナロクには参加資格が存在しない。つまり実質的に先の課題「公転」と同様に地球に生きる者全てに参加する資格があり、ユニオンでない者や否定者でない者、果てはUMAにすら参加権がある。しかし UMAがUMAを討伐するという珍事が発生した前回と異なり、今回の敵は「神」でありUMAの助太刀を期待することはできない。
最期の戦い
クエスト参加者
調整者
アーク使用者
観戦者
11分
ループを行うことの出来る古代遺物・アーク。その正体とは、課題発表の際に否定者たちが座していた円卓である。
アークの起動には、1分×円卓の席数のチャージが必要となる。今回のループにおける最終的な席の数は11席、つまりアークがループを行うために必要なチャージ時間は11分である。すなわちアークの使用者となった風子を次のループ後の世界に送り届けるためには、11分間ものあいだ神の攻撃に耐えなければならない。
それは風子と不死のアンディを除いた否定者たちにとって、今ループでの命を諦め、次のループに全てを賭けた捨て身の戦いであった。
ラグナロクによる神の攻撃、被害状況は以下の通りである。
経過時間 | 出来事 |
---|---|
0:00.00 | アークがチャージを開始する |
ラグナロクが始まる | |
太陽からサンが出現し地球に降臨する | |
円卓にルナが降臨する | |
サンが立ち上がり円卓のあるユニオン本部へ向けて行進を開始する | |
0:30.00 | アンディとジュイスがサンと対峙する |
1:00.00 | チカラが不動でサンの動きを止める |
1:19.48 | サンの攻撃でチカラが重傷を負う |
不動が解けサンが行進を再開する | |
1:30.62 | バックスが不出による拘束を試みる |
円陣が不燃でバックスを燃焼から守る | |
友才が不抜でサンの右足を地面から抜けなくさせる | |
1:49.01 | ジュイスがクリードに超弩級組織最終兵器対神破動砲を譲渡する |
不運を付与されたアンディがサンとの射線上に身を投げる | |
2:06.88 | クリードが不減で発射した破動砲がアンディとサンに命中する |
オーバーヒートを起こし破動砲が停止する | |
2:19.69 | バックスの不出による拘束が完了する |
サンの攻撃でバックスが沸騰し死亡する | |
不出が解けサンが行進を再開する | |
2:34.09 | サンが地面ごと右足を引き抜く |
2:40.00 | 戦神ヴィクトルが降臨する |
サンのつぶてをヴィクトルが防ぐ | |
サンのビームをヴィクトルがイージスで防ぐ | |
リベリオンがジュイスのフェイルボワに取り憑く | |
4:29.87 | ジュイスがリベリオンでサンを攻撃する |
2発目の破動砲が命中する | |
ジュイスがサンのうなじにリベリオンを突き立てる | |
フィルが破動砲を冷却する | |
7:39.33 | サンのつぶてをヴィクトルが防ぐ |
8:00.00 | ジュイスが死亡する |
リベリオンがヴィクトルに取り憑く | |
8:49.13 | ヴィクトルがサンに死道を放つ |
サンがユニオン本部に到着する | |
10:50.00 | 不壊のゲートが破壊される |
11:00.00 | 円卓のチャージが完了する |
チャージ完了
LOOP ~Time to Go~
こうして、仲間たちの捨て身の時間稼ぎの末に、出雲風子は次のループへと旅立った。
仲間たちの覚悟を無駄にしないため、そして今度こそ神を倒しラグナロクに勝利するために、辿り着いた次の世界で仲間集めを開始するのだった。