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搾精病棟の編集履歴

2023-02-13 23:27:14 バージョン

搾精病棟

さくせいびょうとう

同人サークル「搾精研究所」による成人向けCG集。

概要

サブタイトルは~性格最悪のナースしかいない病院で射精管理生活~


気弱な主人公が病院のナースたちに組み敷かれ精子を搾り取られるというコンセプトのM向けエロCG集だが、「性格最悪のナースしかいない」の表題に恥じぬ濃ゆすぎるドクズナースのオンパレードでネタ的な人気を博す。特にヒロインの一人アマミヤ先生の台詞回しが話題となり密かに知名度を得始める。基本は一話完結のCG集だが、徐々に闇深きナースたちの複雑な人間模様と、病院に渦巻く陰謀をめぐる熱い(ヤバい)ドラマが展開されていく。


2019年に入ってから、他の同人アダルトCG集とは一線を画す秀逸なストーリーや独特のキャラクターがTwitterや掲示板などインターネット上で少しずつ話題となり、特に登場人物の1人「アマミヤ(先生)」の言動がふたば☆ちゃんねるで取り上げられたことから大いに注目を集めることとなった。


DLsiteおよびFANZAにて、2018年12月17日から2019年10月21日にかけて制作・発売された。(全11話)

1〜10話までは770円で販売されたが、最終話のみ990円となっている。ただし、最終話は543ページという圧倒的なボリュームとなっている。

しかし、後述のある事情により配信停止となった。(配信再開済み)


あらすじ

主人公ヤマダは、「3時間ごとに射精しないと睾丸が腫れて激痛が走る」という奇病にかかっており、両手骨折で入院した病院で、看護婦による射精処置を受けざるを得なくなった。しかし、週替わりでヤマダの処置を担当するのは、いずれも人格に問題のあるナースばかりで……

やがて、ナースたちと関わっていく内に病院の恐ろしい真実を知り、大きな決断を迫られる事になる…


登場人物

ヤマダ

主人公。エロCG集の主人公らしく目が描かれない特徴のない男。少年のように見えるが、描写やタチバナの言葉からおそらく大学生だと思われる。

詳細は個別記事を参照。



若手ナースたち

病院内で業務をこなすナースたち。

激務や劣悪な環境に加え、お局ナースたちに仕事を押し付けられたりいびられているためか精神に余裕がないナースも少なくないようだ。


同期3人組


タチバナ

①から登場。

真面目だが、患者のヤマダに対して嫌悪感を隠そうともしない刺々しい態度の嫌悪ナースであるものの、これでもナースたちの中ではトップクラスにまともな人間であるという事実が、本作の恐ろしさを如実に表している。

詳細は個別記事を参照。


クロカワ

②から登場。

不気味な笑みを浮かべた卑怯、卑屈な陰湿ナース。強者には委縮して陰で恨みを募らせ、さらには同僚にまで単なるひがみを拗らせて悪質な嫌がらせをする。その矛先はヤマダにも…

詳細は個別記事を参照。


ヤマグチ

③から登場。

ガラの悪い金髪の元ヤンで、非常に乱暴な暴力ナース。ナヨナヨしたヤマダとは相容れるはずもなく、格下と見下し乱暴な処置をするが、実は恋愛に対しては非常に臆病で、義理人情に厚い一面も。

詳細は個別記事を参照。


最下層三人組


モチヅキ

④から登場。

仕事では失敗が多く、そこに勤務先の最悪な人間関係も相まって自信を無くしてしまっているドジっ娘ナース。人格自体は善人に違いなく、院内では数少ない優しくて穏やかなナースだが、実はある秘密が…

詳細は個別記事を参照。


ヒラマツ

⑤から登場。

とんでもなく無気力で、ヘッドホンをしたまま勤務するサボり魔の怠惰ナースだが、その性格が祟ってさらなる災難を引き起こす…

詳細は個別記事を参照。



3大お局

看護師長の元病院内で絶大な権力を持つナースたち。

病院内で傍若無人に振る舞い、若手ナースたちから恐れられている。

物語の中盤からヤマダの担当になり牙をむいてくる。


三大お局ナース


ヌマジリ

④から登場。

三大お局の一人。生粋のサディストで、薄ら笑いを浮かべながら嫌味・小言をまくし立てることが趣味の粘着質ナース。そのセリフには常にネチネチという効果音が付いてくる。特にミスの多いモチヅキは格好のいびり対象。

詳細は個別記事を参照。


キリタニ

⑦から登場。

三大お局の一人。見た目は清楚で心優しいナースであり、ヤマダにも優しい処置を施す白衣の天使。しかし、その性格には恐るべき本性が…

詳細は個別記事を参照。



テンドウ・ミア

⑧から登場。

三大お局の一人。子供のような言動で終始笑い声を上げながら、ヤマダや他のナースに非常識な行為を働くサイコナースで、その危険度は随一。仕事もまともにしていないようだが、看護師長の妹であるためか放置されている。

詳細は個別記事を参照。

その他の人物

やべー奴ら


アマミヤ先生

⑧から登場。

病院所属の女医で薬学博士。小柄で白衣の袖がいつも余っている。常に大声で叫ぶように話すためめちゃくちゃうるさい。ヤマダの奇病に興味を示し、精液のサンプルを取ろうとする。数々のアブない薬物を開発し、ろくな実験も手続きもせず使う真性のマッドサイエンティスト。作中でもかなりヤバい部類の危険人物なのだが、表裏なく暗さとは無縁のぶっ飛んだおバカな言動から、作中でも屈指のネタキャラかつ人気キャラ。彼女の登場シーンが本作の知名度を飛躍的に上げた。


結果だけ書いた新薬の論文を提出しようとした彼女を止めた教授とのやり取りは改変のしやすさから特に多く使われる。(ちなみに似たようなやり取りが同作者の過去作品にあるため、セルフオマージュだったりする。)

「とにかく・・学会への提出は認めん・・ 病院のブランドに傷がつくからな・・」

「なにが病院ブランドですかぁああ!!こんなジジババのたまり場に権威なんてありませぇええん!!」

「なんだとぉ・・・」


ここでは魅力を語り尽くせないため、詳細は個別記事を参照。


オオツカ

⑧から登場。

身長190cmを超す巨体ナース。元・柔道国体王者で、アマミヤのパートナー的存在。並外れた怪力と頑丈さを誇るが性格は純情で口下手。おそらく本作唯一の処女。

詳細は個別記事を参照。



テンドウ・マコ

⑤から登場。

目つきの怖い看護師長。お局よりも上に位置する最高権力者で、誰も彼女に逆らえない。彼女自身もその強権を振るいキツい態度を取るが、妹であるミアにだけは甘く、病院を彼女の遊び場とまで言い切っている。なぜか黒い長手袋をしている。裏でお局ナースたちと組んで何かを行っているようだが……?

詳細は個別記事を参照。


アイザワ

病院内部のコンビニの女性店員。

しかしそれは世を忍ぶ仮の姿でその正体は警察の潜入捜査員。

病院内で行われる陰謀を調査していた。正義感が強くヤマダに協力を要請する。


販売停止とその後

最終話配信直後、ブームの最中にあった2019年11月、制作に使った3DCGツールの規約違反により販売が停止される。これは、髪型を描くのに使用したツールは成人向け作品での商用利用が禁止されていたためであった。(その旨の規約を製作者が見落としてしまっていたため)

その後スキルマーケットのココナラで書き直しの仕事を募集したが、ココナラでは成人向け依頼の出品が許可されていなかったため削除された。


この騒動の後、作画:ぺに健で完全書き直しによる漫画化の企画が立ち上がった。


2020年4月17日に小説版が美少女文庫より発売。

文章・挿絵ともに作者本人によるもので原作にはない短編が二本収録されている。

Amazonで予約開始時にAIが医学書と勘違いしたのか病院管理学カテゴリーで売れ筋ランキングに入ってしまい、原作者が問いあわせ修正してもらうというアクシデントが発生した。


そして、現在CG集は規約に該当していた髪型を「デジタル職人株式会社」の協力のもと直しながら再販準備中。


2021年4月30日にエロゲ版も発売予定。タイトルは『搾精病棟~性格最悪のナースしかいない病院で射精管理生活~』(予告ツイート

また同日にピンクパイナップルより荒木英樹監督の18禁OVA(『搾精病棟 THE ANIMATION ~タチバナ編~)』が発売。


2023年にはエロゲ版を翻訳したものが「Nope Nope Nope Nurses」として、Steamで発売されている。


逸話など

見事な伏線回収や破綻のない設定・展開など、ストーリーが評価されることが多い本作だが、最終話発売後に公開されたブログの後書き記事(現在でも記事自体は閲覧可能、筆者が賢者タイムで本編を振り返っている)では

「私は占いというか、儀式というか、ダウジングのような方法でいつもストーリーを決定しています。

質問したことにYES、NOでしか返ってこないため、万能ではありませんが、

とても役立つ方法です。」

と言及されている。

また、ストーリーの展開は制作中に少しずつ変化していったことも明かしている。


作者は制作中自律神経が乱れて体調が悪く、特にアマミヤ先生の出てくるあたりは不眠に悩まされていたため、彼女のハイテンションな台詞回しで変なテンションになっていたと振り返っている。10話の作業が終わったあたりはかなりよくなり、サウナと水風呂が効いたという。


コミカライズ

2019年に成人漫画枠にてコミカライズされることが決定した。当初はぺに健氏が作画を担当する予定であったが、氏が体調不良を理由に執筆を降板。詳しくはコチラを参照

作画の担当は亀山しるこ氏にバトンタッチされ、2021年7月より成人向け電子雑誌アナンガ・ランガにて連載が開始された。

そして、2022年4月10日からヤンマガwebにて全年齢版の連載が決定されたことを発表した


成人漫画版はエロCG集であった原作を丁寧に漫画化した内容となっているのに対し、全年齢版は原作のぶっ飛んだ要素を濃厚抽出した内容となっており、読み比べてみるのも一興である。

本作のナース達が勤務する病院の名前は原作では明らかになっていなかったが後に「ペミシズム厭世病院」であることが判明。

これは、同じく全年齢版で原作:搾精研究所 作画:丈山雄為のコンビで連載されている変態人妻アクション漫画『淫獄団地』の21話が初発で敵対勢力の一人である変態人妻の勤務先にして主人公とその父親が入院している病院と紹介されていたが後々本作全年齢版の11話でも同名の病院であることから両作品の世界が同一であることが判明した。加えて、第13話ではアマミヤ先生、第21話ではヤマグチ、第23話ではモチヅキが友情出演している。


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