概要
複数の搾精研究所作品に跨って登場するキャラクター。
なお、これはスターシステムではなく同一人物扱い(淫獄団地第26話で判明)。
搾精病棟
CV:十夜鷹蓮
思い知らせてあげないと.. “上下関係”というものをね..
人物
院内でも恐れられる三大お局の一人。一見すると清楚で儚げな印象を持たせる心優しいナースだが、その内面は男を虐げて服従させることが大好きな超腹黒ナース。
ヤマグチ曰く「根っからのボス猿気質」で、院内には彼女の傘下にあるモブナースが大勢おり、自身を持ち上げさせては悦に浸っている。ヌマジリからも私生活は女王様のそれのようであることが仄めかされている。
かつては有名なヤンキーだった元ヤンで、怒ると非常に凶暴になることから「キレタニ」の異名のもと、眉ナシ金髪にキ○ィちゃんサンダルを履いて、従わない相手を木刀でシバきまわしていたらしい。その凶暴性は今でも健在で、一度スイッチが入ると「キレタニモード」となり、非常にドスの効いた口調で相手を威圧する。青筋を浮かべる様は同じく元ヤンのヤマグチを震え上がらせるほど。
一方で、元ヤンであるからか強い相手を見抜く能力があり、看護師長の殺気をいち早く察知している。
同じ支配者気質のヌマジリとは拮抗する関係で、ライバルとも言えるが、回想時では気弱だったミアを一緒に虐めていたり、行動を共にしたりすることも多いため、何だかんだ仲が良い模様。
劇中の活躍
7話でヤマダの搾精担当となり、当初は優しくしていたが、途中で本性を表してヤマダを媚薬で徹底的に服従させる。
その後は虐めていたクロカワ(とそれに付き合わされたヤマダ)に反抗されるも、難なく返り討ちにした。
終盤では自身らの悪行を暴こうとするタチバナたちと対立し、キレタニモードで一度は彼女らを黙らせるが、ヒラマツにアマミヤ先生特製のアマミヤ・アクメガスを浴びせられてしまい、手懐けていた患者たちからヌマジリ共々メチャクチャにされた。
最終的には逮捕されたが、連行される間際でもヤマダのことを諦めていなかった。逮捕後はヌマジリと共に何故か他の受刑者に対してマウントを取っていた。
余談
作者のあとがきによると、当初は2話で登場予定であり、そのコンセプトは関わった患者の死亡率が高いという黒い噂付きの「死神ナース」だったとのこと。内容は患者に優しい処置を施して献身的に接する裏で、多額の生命保険金を掛けたうえで自然死に見せかけて殺害する…という手口だったとのこと。しかし、登場する順番を考慮した結果ボツとなり、現在のキャラクターに落ち着いたらしい。
また、キレタニモードは7話で披露する予定だったが、それも結局ボツになったことも語られた。
淫獄団地
黙りなさい…昨夜変態3匹が粗相をしたわ…連帯責任よ…
「バニシング排斥婦人会」会長。通称「調教魔」。
ワタナベ達が再び粗相をしたとして連帯責任でサナモリを処罰しようとする。絵に描いたようなサディストであり、団地の和を乱したと見なした人間に苛烈なイジメを加える極悪人妻。屋上でも公園でもわざわざ玉座の様なソファーを持ち込んで座り女王様アピールする。
13話でヌマジリにより元ヤンであることと機嫌が悪くなるとやけ食いする癖があることも明らかになった。さらにキレた際には今までウインナーを食べていた金属製のフォークの先を噛みながら先の部分をへし折っている。
かつてアイゼンが不健全なコンテンツを提供するメディアへの討ち入りとエロ本の焚書を行う過激なモンペ思想故に孤立し、婦人会が解散しそうになった所を付いて会長になり、当初は子供の健全教育を推進する温厚なママ友集会だった婦人会をより陰湿で凶悪な集団に改革してしまった。
癖が強いメンバーの多い婦人会をまがりなりにも統括する手腕を持ち、さらにアンドウからは自分にとって理想的な暴力を振るってくれる最高のご主人様として慕われていたり、ヨシダとアイゼンの居ない団地を瞬く間に支配してのけたりとカリスマ持ちであるかのような描写が散見される。
しかし自身のカリスマに胡坐をかき過ぎており、独裁者にとっては死活問題であるはずの造反者の粛清には熱心でない。実子の教育第一で行動しておりあまり権力に関心がないとはいえ、仮にも元会長であるアイゼンに対し「ハセガワに監視させる」以外に何の対策も打っていなかったり、ブログを通じてある程度の影響力を持っているカタギリの夫を特に意味もなく誘惑して金を巻き上げ、やはり特に意味もなく彼女との敵対関係を作ってしまってたりしている。
なおかつ、
- アイゼンはもちろん、派閥が同じはずのハセガワすら面従腹背の状態にあり暗躍を許している
- ヌマジリには機嫌が悪くなった時の対処法を熟知されており、彼女にそれを実行されてようやく機嫌を直す
- 4巻のおまけ漫画ではショウダ、ツジサキ、アンドウの3人に高級スーパーに売っているドイツ製の高級ウインナーを買ってこいと1万円を渡すも、ツジサキ達に底辺御用達の激安スーパーで買った発ガン性たっぷりの謎肉ウインナーを高級スーパーの包装紙で包むという偽装を行われ、お釣りの9000円をちょろまかされてファミレスで豪遊する資金にされてしまった(この時彼女らから「あいつら舌バカだからわかりゃしない」と陰口を言われている)。
と、組織をまとめきれてはいないような側面も見え隠れする。
ヨシダとアイゼンの不在により訪れた天下も、バックにつく勢力あってのものなのかもしれない。
なお、変態人妻達の性癖には引き気味だったり、ツジサキとヨシダを殺してしまったと勘違いしていた時は表情が曇り歯軋りをしたり、団地の管理人代理に就任した際、犬扱いした変態人妻達に電撃でおしおきを行うも妊婦であるアンドウに対しては免除して、電撃をせがむアンドウに対し「妊婦なんだから体を労りなさい」と気遣うなど僅かに良識を見せるところもある。
後ろめたい事情(後述)があるためか、登場してしばらくはショウダ・ツジサキ・アンドウをけしかけるなど暗躍に徹していたが、ヨシダとアイゼン不在、かつカタギリをカオス・ヒトヅマとして従えたことを好機とみて団地を堂々と蹂躙。
ヨシダが復帰しても恐れることなく、自ら団地王を高らかに名乗り、カタギリを使ってヨシダたちを始末しようとする。
・・・が、カオス・コントローラーの支配下に有るはずのカオス・ヒトヅマは何故か命令を無視。カオス・グングニルに尻穴を貫かれ、キリタニは絶頂し倒れてしまう。そして現れたハセガワの口からキリタニとヌマジリに関する真実が語られる。
実はキリタニとヌマジリが人妻というのは嘘でその正体はただの性格の悪い独身イキリおばさんだった。『搾精病棟』のラストで収監された刑務所にて刑期を満了した2人は最初は団地で二人暮らしをしながら大人しく生きていたものの、プライドの高いキリタニには慎ましい生活が耐えられず、「夫の年収は2000万で海外勤め」など虚言マウントと暴力で団地妻界隈でのし上がりバニシング排斥婦人会のトップに成り上がったという過去があった。
2人とも人妻でもなく変態でもないのでリビドークロスは使えない(『搾精病棟』はもちろん、先述した通り本作でもアンドウの御主人様となっている描写を見れば普通に変態と言えそうなのだが。また、6巻購入特典SSでは権力への執着が彼女の「リビドー」と述べられている)。ハセガワは自分にはない政治力と残虐性があったので利用していたと語っている。
しかしその後、黒幕である未確認反社会人妻達に呼び出され、憂国商事への斥候としてリビドークロスを与えられた。これによりヌマジリと共に合成人妻・パンデモニウムと化し、バニシング排斥婦人会最後の刺客としてヨシダの前に立ち塞がる。