プロフィール
※左側は「ブレイズ・ユニオン」での設定
概要
新生ブロンキア帝国の人物。焔帝ガルカーサの異母妹にして「緋雪姫」の異名を持つ五頭竜将の一人。
容姿はツインテールにした赤髪、黄緑に近い黄色(…黄色に近い黄緑?)の瞳。登場人物の中で一番背が低く、年下であるニーチェよりも小柄。
リアルで考えればJCくらいの少女だが、その若さに反して強い力と不屈な勇気を持ち、緋天騎士団の団長であり将軍であることを誇りに思っている様子。
愛すべき兄、仲間、国のために戦場を駆け巡る。
しかしその一方子供扱いをされるとあからさまにイライラするなど、幼さの目立つお年頃なところだってある。
ゴスロリ調の服装やキュートなアクセサリー、おやつやテディベアなどの装備アイテムで子供らしさが強調され、いかにも仲間から可愛がられているかも見え隠れする。
ガルカーサを「お兄様」と呼び慕っている。
無謀で無理しすぎがちな兄が倒れそうになるところ、彼を助け出すこともある。
もちろん彼女とガルカーサの仲良き兄妹愛はプレイヤーの間にブラコン・シスコンネタに使われる場合が少なくはない。
しかし、ガルカーサが彼女のことを甘やかしているように見えるのは彼なりに事情があるからだと、公式から否定されている。
『ブレイズ・ユニオン』におけるエミリオ
序盤では「エイミ」という仮の名で登場するが、恐らく騙される人は滅多にいない。
中盤では兄の名前を口にすることでやっぱりエミリオ本人だとバラしている。
Bルート(王国・アイギナ中心ルート)では仲間になる。
そんな彼女がガルカーサと同じく父から魔竜の血を引き、同じ犯人にその血が封印されたと説明される。しかしエミリオは兄より魔竜の力が弱く当時物心がついていた頃に封印を受けたこともあって、封印そのものが弱めで本人はまだ真の名前を覚えている。
全面的に魔竜の血については兄より多少詳しいため、Aルートや3年後の『ユグユニ』で魔竜の力を頼りすぎがちで倒れやすい体質のガルカーサをサポートしている。
序盤前に母親を亡くした一人取り残されたエミリオは生き別れの異母兄を探そうと決意した。
たった一人でブロンキア帝国を歩き回っている彼女が「旅の芸人のおじさん」の家で休息をしているところで運悪く小悪党ノルンに拉致されそうになり、ガーロットとシスキアに助け出される。
旅の途中で兄を探し出せるようなヒントを求めてクレドの森に住まうネシアに尋ね、彼の「グラムブレイズと一緒に行けば近い将来に兄と会える」という予言を信じ、物語中盤から私兵団に身を置く。
なお、非戦闘キャラとして私兵団邸宅で留守番を頼まれることが多い。
シスキア曰く、エミリオはルシエナと仲が良く、いたずら好きな彼女の手伝いをして、二人を怒らせた人物に小さな災いをもたらしたりするらしい。
シスキアから「団長」と紹介されたガーロットを「ダンチョーお兄ちゃん」と呼ぶあたり幼さで純粋さが前作よりも強調されている反面、ブロンキア帝国の治安の悪さで窃盗・暴力・殺害などを日常的に目にしながらそんな危険な世界を11歳で一人きり歩き渡ったエミリオの異常なまでのタフさの悲しい原因も掘り下げられる。
備考
- 『ユグドラ・ユニゾン』のドラマCDで、エミリオはどんな状況であれルシエナとアイギナを絶対に間違わない才能を持つ数少ない人物だと明かされている(ちなみにこの能力を持つもう一人の人物はガルカーサである)。
- 彼女は動物に好かれやすい不思議な体質を持つらしい。
- 「エミリオ」は本来男性の名前であるため、海外版では女性形にした「エミリア」に名前が変更されている。
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※以下、『ブレイズ・ユニオン』Bルート終盤と隠しEDのネタバレあり
ネタバレ
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もっと、戦いたいんだよ~!!
Bルートのバッドエンドだけに登場する暴走エミリオ。シナリオの隠しボスでゲームの最強の敵にあたる。
このイベントだけにはクラスは「Kiddy Bronga」になり、テーマ曲は兄と同じく「侵食」と変わる。
容姿は髪下ろし、炎に纏われた体。覚醒した姿のガルカーサと同様に褐色肌だが、彼と違って耳の形や瞳の色は普通のままである。
ルシエナが目の前に殺害された時に彼女を救えなかった自分が「役立たず」と思い込み、強いストレスやトラウマに苛まれるエミリオはルートの中盤で本当の名前を取り戻す形で血の封印を自分から解かし、仲間を助けるために戦いに身を投げる。
それから戦いに快楽を感じるようになったり戦い(=仲間の役に立てるチャンス)を欲求してそうに見えたりもするなど不穏な言動もあるが、毎戦出撃させられない限りは正気を保つ。
但し毎戦出撃させらた場合―すなわち、強い力を理由に頼られすぎると、平和が訪れたら役立たずだけの子供に戻ってしまうという恐怖に襲われ、すでに限界だったエミリオの心は音を立てて砕かれる。ストレスで不安定になった精神が崩れてついに魔竜の本能に酔ったエミリオは、戦い続けられるためにユグドラに手をかけて暴走してしまい、狂気に満ちた笑顔で無邪気に武器を振り回す。
生き別れの妹とやっと和解したアイギナの目の前にユグドラを殺すことでエミリオはBルートの起因という自分のトラウマを再現しており、アイギナにとっては悪夢の再来の他ならない。
そしてこの事件は自分の手でエミリオを殺さなくてはならなくなったガーロットは完全に壊れ、のちに鬱状態で仲間から決別しメデューテの旅についていくことになる。エミリオ同様に無力な自分に価値がないという歪みを抱えたガーロットにとっては己のそんな思い込みに疑問を抱くきっかけではあるが、その代償はあまりにも重かった。
暴走エミリオが「もっともっともっとぉ(略」でテキストディスプレイを埋め尽くす場面がプレイヤーに衝撃を与え、大きな話題となった。