プロフィール
年齢 | 17歳→20歳 |
---|---|
身長 | 174cm→176cmぐらい |
一人称 | 俺 |
クラス | Dragon Knight→Dragoon→Brongaa Knight |
使用カード | ジェノサイド |
テーマ曲 | 「焔帝ガルカーサ出撃!」(ユグドラ)「侵食」(ブレイズ) |
好きな食べ物 | 焼き魚 |
装備制限(ブレイズ) | ゲテモノOK・牛乳NG・キノコOK・甘系NG・魔力を持っていない・解読力がない・未成年・重装備可能・派手なものNG・指が太い |
CV | 三浦祥朗(ユグドラ・ユニオン、ユグドラ・ユニゾン)、鳥海浩輔(ブレイズ・ユニオン) |
概要
新生ブロンキア帝国の若き皇帝にして、「焔帝」の異名を持つ武人。
性格と立ち振る舞いは全面的に熱く、根は無謀とも呼べるほどに猛勇で熱血、仲間思い。
ユグドラにとって父オルディーンの仇であり倒すべき強大の敵。
ブロンキア帝国の皇帝は代々魔竜ブロンガの血を受け継ぐものが務めていた。しかしその血は年月と共に薄くなってゆき、先代皇帝の時代までは忌み子として扱われていた。
そのため、何百年に一人の魔竜の血を濃く受け継ぐ者として生まれたガルカーサは幼い頃から虐待を受けてきたのである。
『ユグドラ・ユニオン』本編より三年前に民を苦しめる先代皇帝と戦い、革命の中で大きな犠牲を払うも自身の魔竜の力を覚醒させたことにより此れを打ち破った。
その後も亡き仲間に誓った想いを叶えるべく、一つの国ではなく世界全体を変えるためにブロンガ一族の力による統一戦争を始める。他国からしてみれば脅威以外の何者でもないが、先帝の悪政、またガルカーサの圧倒的なカリスマ性と武力もあってか国民からは慕われている。
直属の部下に「五頭竜将」と呼ばれる5人がおり、そのうちの一人「緋雪姫エミリオ」はガルカーサの異母妹にあたる。残り4人の部下、彼の相棒である「預言者」ネシア、親友の「黒騎士」レオン、何代も渡る帝国軍の古参「軍神」バルドゥス、新入りの「魔剣士」ラッセルに加え、ジルヴァの暗殺部隊、親衛隊の皇騎兵インペリアルナイツや「神出鬼没の戦乙女」の異名を持つ親衛隊隊長アイギナ、砲兵に宮廷魔術師ユーディなど多くの優秀な人材を抱えている。
初登場は「Chapter 3 -パルティナ電撃戦-」。
ユグドラ待望の故郷奪還を叶えるために最後に越えるべき壁として現れており、アイギナと一緒に戦場を駆ける。
人物像
初対面では戦闘を純粋に楽しんでいる様子を見せるが、戦争が長引き帝国が優位でなくなっていくにつれそんな気配を徐々に見せなくなる。
専用フィールドBGM「ガルカーサ猛攻」から想像できる通り前線で戦い真正面から突っ込んでくる方向性があり、たとえ不利な状況に陥れてもこの姿勢を変えることは滅多にない。一部の場面からは自分からリスクを積極的に背負うような捨て身で危なっかしいところさえ窺える。
物語の序盤~中盤あたりでは容赦のないラスボスらしい味は強いが、仲間とのやりとりなどで本来の人柄が見え隠れしており、特に終盤のあたりではその人間性が見えてくる。
たとえ腐った食料でも容赦なく口にする恐るべき精神力の持ち主だが、さすがに後悔せずにはいられない時もあるようだ。
なお、いくら戦いを楽しんでいようとも戦いたいのはあくまで「自分と対等な・自分より強い相手のみ」である。
ラスボス然とした物語上の役割・見せ方によるプレイヤーの先入観(及び本人の言い方)で誤解を受けやすいが強者以外に向けて「退け」「雑魚は引っ込め」などと言っているのは侮辱のつもりは一欠けらもなく純真に退場を促しているらしく、弱い者いじめの趣味は特にない。
キャラクターデザイナーのきゆづきさとこ氏により描き下ろしの4コマ漫画『ユグドラ・ユニバース』にて少しだけ顔を出しており、仲間のバカ騒ぎを生温かい目線で見守っている姿が窺える。
後に発売された『ブレイズ・ユニオン』では、本人が考える『力』の定義も含めていかにして彼が誕生したかが描かれている。
容姿
とても長く真っ赤な髪に金色の瞳。
髪の長さといえば、後ろが踵位で、サイドが腰位まで伸びている。長い。
自分と同じ年齢、年上の男子キャラよりも少し大人びた顔立ち。
身体を包む暗紅色と金色の甲冑が少し大きめで、ガルカーサ自身と1マップだけ登場する影武者を並んで見れば、本物の鎧のサイズが合わず、喉当ての部分が口元を覆い隠すくらいにぶかぶかだと判明。また、鎧の兜と喉当てで表情の大半が隠れている。
それでも鮮麗な勇姿。
戦場で赤いドラゴンに跨り、鎌を振りかざす。
後述の専用スキル「ジェノサイド」を発動した瞬間だけ「紅蓮の焔の分身」とも呼ばれる「覚醒」姿になり、赤い炎のオーラが身を纏い、耳が尖り肌色が褐色になって目も虹彩と瞳孔が消えて黄色になる。この姿では兜も消え、長い髪がふわっとなびき火のごとく揺らめく。
スキル発動にどうしてガルカーサがこの姿になるかはシナリオの進行につれてわかるようになる。
戦闘能力
尋常ではなく高いステータス、多くの武器に対して優勢となる鎌装備、敵ユニットどころか水辺まで走破して死神のように追いかけてくる姿はトラウマでしかない。
ユニット特徴は「荒野地形が得意」「火炎攻撃を無効」。
ステータスの高さといえば、レベルマックス時点では総計20☆。ATK(攻撃力)とGEN(防御力・リーダーシップ)が極めて高く、TEC(技術力)とLUK(運力)も中々高い。
さらに登場すると約束的に凶悪なアイテムもばっちり装備しているため全面的に強くこれと言った弱点はない。
専用スキル「ジェノサイド」は自分の兵士達の命を犠牲に爆発的にステータスを上昇させると同時に相手のスキルゲージを破壊するというものであり、一発で形勢逆転を許してしまう。
ただし唯一のハンデとして、一人(ヘッドのみ)で発動するとまれに即自滅する事がある。
これはストーリー上に意味深なハンデでもあり、このジェノサイドの反動を理解しているか否かは戦況を大きく左右することになる。
『ユグドラ・ユニゾン』におけるガルカーサ
こちらでは主人公の一人になっている。
初期から膨大な領土を誇っており、仲間キャラクターはエミリオ・ルシエナ・アイギナ・レオン・バルドゥス・ユーディ・ジルヴァ・エレナ・モニカ・カナン・ラッセルの11人。今作では最大まで主人公+メンバー四人という制限があるため、ガルカーサルートを開始した時にこの11人からランダムに4人が選ばれ、他の7人は登場しない。
夢のメンバーでスタートするためにリセマラしたプレイヤーがいたりいなかったりと風の噂である。
なお原作ではガルカーサの相方だったネシアは携帯アプリ版では非戦闘員であるが、DS版では主人公の一人となっており自分の勢力を率いる敵キャラクターであるため本編前でなんらかの事情で帝国軍から離脱した扱いとなっている。
少し特殊な条件を満たさなければ参戦してこない彼のことをガルカーサ本人は気にかけているような素振りを見せるが、今作では敵を登用するどころか見逃すか殺すかさえはプレイヤーが決めることなので、他の敵キャラクターと同様に戦争の果てにガルカーサの態度はプレイヤーの行動に沿ったものになる。
ステータスは以下の通りになっている。
MAX VIT | VIT低下値 | ATK | CIRCLE | PRIDE | 管轄領域 |
---|---|---|---|---|---|
13 | 1 | 7 | 大 | 16 | ブロンキア城 |
二つ名は「焔帝ガルカーサ」。
余裕で今作一の強さを誇るユニットである。おさすが。
プライドも作品一でトップなので敵対関係の勢力からの登用は極めて難しい。さらに他勢力から離れた土地にいてDS版のネシアくらいしか近くにいないため他戦力に加入されてプライドコストが免除されることもほぼない。
なお今作の面白い点として、ガルカーサが出撃中で発動できる「ジェノサイド」のスキルは原作の「ユニットメンバーが全員倒れる代わりにガルカーサが劇的にパワーアップ」という効果とは逆に、「全味方ユニットのATKを6になる」という、実質「ガルカーサ本人をパワーダウンさせる代わりに仲間がパワーアップ」効果となっている。
ガルカーサルートを解放する条件とは、
①配下にガルカーサがいる状態でクリア
②1回の戦争(ステージ)でスマッシュヒットを25回以上
③1回の戦争中、キルアウトを10回以上
④1周の中で敵を倒した数が100体以上
⑤クリア時の配下ユニットが全て領主ユニット
⑥クリアした勢力が10種類以上
…のうち四つ達成すること。
その圧倒的な強さで難易度をものとしないため解放条件が作品一厳しい。
そんなこんなでルートの想定難易度は★となっている。
当時ゲームニュースのサイトでのプレスリリースにておススメの攻略で紹介される各主人公だったが、ガルカーサに関しては「好きに暴れるといい」との一言で済まされる。
おさすが。
装備制限の条件でかなり愉快な裏設定をバラされることになる今作のキャストだが、ガルカーサとて例外ではない。
むしろ主人公・味方スコア別の称号の中でもかなり愉快なものもあったりする。
『ユニゾン』のオーディオドラマのひとつは新生ブロンキア帝国中心になっているが、主役は仲間の一人なのでガルカーサ本人は少ししか登場していない。
しかしその登場では彼の本質や意外な一面を覗けるようになっている。
※これからは『ブレイズ・ユニオン』のネタバレが含まれている。末プレイの方はご注意ください。
『ブレイズ・ユニオン』におけるガルカーサ
Aルート(正史ルート)の中盤において彼が主人公のガーロットそのもので、「ガーロット」は仮の名であると明かされている。「この世の理不尽を焼き尽くす!」と、この頃から熱い性格をしていた。
生い立ちの詳細
幼い頃のガルカーサが父親に虐待されるようになった起因とは、母親ベアトリーヌが息子の魔竜の力を封印しガルカーサの名前を「ガーロット」と変え、いつか完全な封印が出来るようにと家族を捨てロスト・アリエスへと旅立ったこと。父親が妻を失ったのは息子のせいだと思い込み八つ当たりに暴力を振るうようになった。
なお、当時物心がついていなかった幼いガルカーサは母親のことや本当の名前の記憶がない。そんな彼は仮名ガーロットを名乗るまま父親の暴力を必死に耐えて育ち、自分の身を守れる強さに焦がれ、理不尽な境遇に苛まれる弱き人々に過去の自分を重ねて反射的に救おうとする。
『ブレイズ・ユニオン』序盤~中盤までの活躍についてはガーロットの個別記事を参照。
覚醒の経緯と以降の動向
ベアトリーヌの力だけでは息子の血の濃さと血に齎された膨大な力を封じきれなかったこともあり、過去に受けた虐待や現在目の当たりにする世界の理不尽など、ガーロットの心に積もったストレスは母親がかけた封印を少しずつ蝕んでいった。
そこに、ヴェルマンの裏切り・心の支えであった幼馴染シスキアの死という強烈なトラウマが加わったことにより封印が一時的に解けてしまい、魔竜の力を呼び起こしてしまう。
頼っていたものを一気に多く失ったガーロットは己を傍らで支えるネシアにすがり魔竜の力を道標とし、封印を完全に解きその力によってシスキアと望んだ世界を作ろうと決意する。
たとえそのために母親に矛を向けることになろうとも、躊躇うことさえ怖がるガーロットは迷いを押し殺して突き進む。そして、皮肉とも言える母の遺言を受けながらその呪縛を解き放ち新たな道を歩み始めるのであった。
真の名を取り戻し魔竜の継承者となったガルカーサは、獅子奮迅の活躍で皇帝を討ち、革命を成し遂げる。
しかしまさに勝利の夜に、ガルカーサがブロンガの熱に倒れる出来事を見て彼が魔竜の血に堕ちてもう手遅れだと判断したメデューテが彼の命を狙い襲撃する。
無事彼女を撃破したガルカーサはメデューテと彼女を庇うジェノンを、相方の忠告を制してまで手をかけずに逃がす。裏切者の二人と決別しシスキアと死別したガルカーサはこうして初期の仲間を失うのだった。
しかし傍に残る仲間と理想をより大切に抱いたガルカーサはそれでも心を折れず、皇位を継ぎ帝国を理不尽のない国にするように励み理想を大陸世界へと広げるために他国の侵略を計画する。
人物像
口調に落ち着きが生まれ考え方もやや冷徹になり、アイテムやデュエル関連の台詞では目を剥くような威嚇ぶりを見せる。その反面、更なる力を得る為に「人間でなくなる覚悟」を求められてもいたに関わらず、ジェノサイドの儀式で兵を生贄に使う事を拒んだり、謀反を起こした仲間を処罰なしで見逃したりと、人情は捨てていないようである。
一部の場面では興奮して元々のガサツな口調に戻る描写があるため本人が敢えて皇帝に相応しいような言葉使いに口調を直そうとしているのだろうと想定できる。
「力なき者に罪はない!」と相変わらず熱く語っているも、大切な人を失った悲劇については自分の無力の責任とし、より必死に強くあろうと足掻いている。言わば、ガーロットと名乗っていた頃から存在した、強迫観念とも言える理想の矛盾は消えずただ悪化している。
またガルカーサは己の悩みや迷いを他人に見せたがらなくなっており、シスキアと出会う前の一人で痛みを抱え込もうとする悪い癖に逆戻りしている節がある。
さらに、いきなり魔竜の血の封印が解かれたことによりその膨大すぎる力の扱いに苦労する姿が描かれる。ジェノサイドを一人の状態で発動すると持久力(自分の生命力)を削ることになるため、無理をすると後で熱を出して倒れることも判明。物語の終盤で描写されるように他人の命をブロンガの贄に捧げるとその負担が緩和されるが、ガルカーサ本人にとっては気の進まない治療法であるため前作の病弱さの原因に心当たりがつく。
前作における彼の勇猛で捨て身な無茶ぶりに照らし合わせるとその危なっかしさが強調され、一部のイベントの裏事情が察するようになる。
絶望に打ちのめされかけた時に再起のきっかけを与え傍で支えてくれたネシアに対して並みならぬ依存(というよりかつてのシスキアに対するような依存)を見せている。
しかしだからといってネシアの言いなりになっているわけでもなく、物語のラストではジェノンとメデューテの処罰の件で口喧嘩さえしたかのような気配を見せる。
皇帝としての活躍
心身の負担やメデューテ・ジェノンの裏切りなどのトラブルに直面しながらもクーデターを成功させてから帝国を圧倒的な善政で統べたとエピローグで語られている。
そもそも貧民生まれ育ちで草の根レベルから各地の政治に関わり民衆のニーズと治安の問題に詳しくなり、さらにヴェルマンの政略を間近で勉強し彼の人脈を受け継いだことによりガルカーサは皇帝となった時点ですでに明確な政治力を得ている。またグラムブレイズでの活動で顔が広くすでに国中の民に親しまれており、皇位を継ぐ前から人望が厚い。本来のカリスマ性や苦しみに喘ぐ弱き者を慈しむ心、世の理不尽を焼き尽くしたい理想などで帝国民に慕われるどころか救世主とまで見られるようになる。
そのためやや軍事政権らしさを拭い切れないガルカーサの新政は難もなく民に受け入れられ、他国侵略の下準備を同時に行いつつも新政の樹立・根本から国の仕組みの改革・腐敗の殲滅をたった三年間でガルカーサは終わらせてみせた。
17歳という若さで皇位を継いでこの成果を叩き出したガルカーサである。その人生経験ともとよりの人格で相まって優秀で完成度の高いリーダーに成長したことを、壊滅寸前だった帝国をこの短時間で完治まで導けた結果が何より物語っている。
今もなおシスキアの事件に駆り立てられて生まれた覇気をチラつかせながらガルカーサは、この三年間の終わりに隣国のファンタジニア王国に挑むこととなる…。
かくしてかつて平和を願った純粋な少年の想いはやがて劫火となり、煉獄の炎となって世界を焼き尽くすのだった。
容姿
20歳の時とは殆ど同じだが、こちらは髪が少し短く、後ろは膝位までで、サイドは肩位まで。
前髪も前作より短く、頬骨より少し長めという程度。
ガーロット姿の時に比べて表情が鎧で見えにくくなってはいるものの、表情そのものがガーロットの頃とほぼ同じである。
前作でも既に描くのは無理ゲーレベルだった甲冑は、光崎氏によってさらに細かくデザインリフレッシュされている。もう勘弁してください。
主な違いとして、黒い模様が追加されたり肩あてのトゲがやや垂れたり数が減ったりしている。甲冑の下の服装は膝までの赤いチュニックとさらに下の黒い衣服に変更されている。
今作では覚醒姿の専用ドットが用意されており、髪の毛のボリュームは大変もふらしい。
戦闘能力
ドーピング、MVPなしの最終ステータスは以下のとおり。
GEN | ATK | TEC | LUK | 総計☆ | ユニット特徴 |
---|---|---|---|---|---|
6 | 6 | 5 | 2 | 19☆ | 荒野地形が得意・火炎攻撃を無効 |
つまり、ステータスの伸びはガーロットとまったく同じで、ユニット特徴だけが違うということである。よって原作よりはTECが高くLUKが低い。
「強攻撃ダメージ補正」という特徴の喪失によりヴァイスとの相性を失うが、その反面ナイト系ユニットの弱点をすべて無くし優秀な鎌装備と切り札のジェノサイドを手に入れる。
おまけに今作ではチート級装備の「クローバーライト」等ほとんどの鎌装備はガルカーサ専用となっているため優秀な装備品が揃っており余裕で今作の最強ユニット。
しかしジェノサイドの弱点・一人発動=高い確率で自滅により足を掬われたくなくば細かい調整は必要になり、前作でその弱点を如何に付け込もうか戦略を立てたプレイヤーが知っている通りただ力を振るっていればいいわけではない。
とにかくジェノサイド祭りをしたいプレイヤーは連戦ハンデなし、ゲージ蓄積、瞬時チャージ効果の装備品で対応しましょう。
ただクラスチェンジはほんの終盤で起きるので実際にガルカーサを使えるマップが非常に限られており、暴れ場が足りないと嘆いたプレイヤーもいるという。
プレイヤー側の評判
生き残りの幼馴染であるジェノン曰く「元の彼とは別人みたい」だが、竜殺しとして育てられ誰よりもブロンガ一族を警戒しており謀反を起こしたメデューテは逆にその慈悲に触れて魔竜の血に影響されていても人間性を手放していないと主張している。
実際的に「ガルカーサ」という名前を取り戻す瞬間からAルートは革命のほとんどを飛ばして決戦に進んでおり、シナリオ後半ではジェノン・メデューテ目線になる部分が多くある程度の曖昧さ・解釈の余地が守られている。
そのためガルカーサの振る舞いの変化の原因とは本当に魔竜の血の影響か、あるい短時間で受けたトラウマの連続によるものか、それともその両方なのかははっきりしていない。
ニコニコ動画にあるファンのコメントいわく「実は本人は優しいが、ただ行動は敵側に理不尽な不幸をまき散らし続ける」。
そして裏設定を知っていた初代の中の人からの評判は「物凄く…人間的に実はちょっといい人なんじゃないかな」(公式サイトの声優コメントから)。
「今も相変わらず天使だ」から「どうしてああなった」まで、プレイヤーの捉え方は様々な模様。
備考
- 戦いの結末
『ユグドラ・ユニオン』では結果的にガルカーサは革命時代から戦ってきた仲間達を全て失い、自身も志半ばで倒れることになるのだが、義賊団を率いて革命時代から抱き続けてきた平和への想いは、やがて単なる王国のお嬢様でしかなかったはずのユグドラによって受け継がれ、絶対的な聖剣の力による武力によって世界を支配してきた王国は聖剣を手放し、世界は新たな時代を迎えることになる。
逆に『ユグドラ・ユニゾン』の新生ブロンキア帝国ルートにおいて義賊団時代から理想に掲げてきた「理不尽のない世界」を無事に築き上げることに成功している。
任意だがDS版からさらに仲間からはぐれ己に害を成した存在に復讐を単独で追い求めているネシアをも我が軍に連れ帰すことが可能になっており、『ブレイズ・ユニオン』の出来事を経てガルカーサ本人からしては最高に幸せな結末を迎えられる。
- 『ユグドラ・ユニゾン』においてはよく「天然」と呼ばれている。
新生ブロンキア帝国のオーディオドラマでは、絶望に暴走するルシエナの前に立ってしまった(状況がまったく理解できていない)ガルカーサが、たった一言で彼女を優しく慰めパタリと一件落着になる話がある。ガルカーサ陛下マジ天使(魔竜だけれども)。
病弱な身体を押して無理ばかりをするところで確かに別の意味で天然だが、なんらかの恐ろしい力を持つのが確かな事実である。
このドラマは『ブレイズ・ユニオン』が発売される前に出たもので、これこそがファンにとって初めて素のガルカーサの人柄を窺う機会であった。
- 天然ネタに続けて、『ユグドラ・ユニゾン』と『ブレイズ・ユニオン』には、TO EAT系なアイテム台詞・装備条件も少々可笑しい。
『ブレイズ・ユニオン』時代で腐ったドゼウでも平気に食べられるガルカーサだが、芽生えたプロテイモとスイートベリーを食べる時だけには後悔せずにはいられないようだ。
更に、ドラゴンステーキと牛乳系アイテムに関しては、
17歳のガルカーサにとってドラゴンステーキはOKな一方牛乳嫌いなせいで牛乳ミルクとチーズは装備すらできないが、
20歳のガルカーサにとってドラゴンステーキはNGだがむしろ牛乳系アイテムが好物になっている。
成長の証とも言えるだろうが、そのドラゴンステーキの件についてどういうことだろう…。
なお、『ユグドラ・ユニゾン』において胃は丈夫ではなくなっているため、もう腐ったドゼウを装備できない。その原因はお察しください。
- 赤いもの全般が大好き。たとえ(食事時の台詞によると)大嫌いな苺でも、士気回復でガルカーサにあげると嬉しくもありがたく受け取ってくれる。
- 『ブレイズ』で読解力がなかったが、『ユニゾン』では字を読めるようになっている。
- 『ユニゾン』で「聖書」というアイテムをあげてみると、信仰心があるという意外(?)な一面を見ることができる。
- 初めて登場したゲームは伊藤真一氏の1996年に作ったものの、ガルカーサとそこで一緒に登場したネシアはD.H.E.年長組となっている。
ちなみにこれは伊藤氏がSTING会社に加入した二年前で、そのゲームは『ユグドラ・ユニオン』のβバージョン的なものであった。詳しくは『Dept. Heaven Episodes World Guidance』公式設定資料集本に。
陛下のお言葉
- 純粋な力こそ法となるのだ!
- 力なき者に罪はない!
- あらがってみせろ!
- 征戦の続きを始めるとしよう。
- 紅蓮の狂炎よ、我の血潮となれ!
- 例え1人になろうと俺は…!
- 戦って戦って、戦い抜いてやる! そしてその先に、必ず新しい世界を作ってやる!!
- 強き者が王となる…それが帝国の教えだ……。新たな王よ…見事であった…ぞ……。
最後まで生意気な小娘だ……
我々は永遠に相容れることは無い存在だ…
しかし、我々の意思を打ち砕いたその想いとやらを…
我々は……
忘れることは…無いだろう……
関連イラスト
関連タグ
カップリングタグ
シリーズ関係
魔族の仲間キャラクター
セレネ(混血の精霊) ジュリオ・ラグウェル(混血の人間) ラズベリー(純血のヴァンパイア)
毒親持ち仲間
アリッサ ラグナス・ラグウェル ピンガー エリーシャ アシュレイ
共通点のある他作品のキャラクター
ガノンドロフ(ゼルダの伝説シリーズ)…『力』に縁のある赤髪金目の覇王。元は資源がないため盗賊生活を強いられていた民に心を痛めて彼女らのために豊かな隣国を乗っ取ろうとした過去を持ち、魔神と意味深な関係にあたると後々の作品で明かされている。
衛宮士郎(Fateシリーズ)…………………赤髪金目の半人前魔術師の青少年。幼少期のトラウマに駆り立てられ目の前に困っている人々を助けられるような正義の味方になりたがっており、捨て身の癖が激しく誰かのためならすぐ自滅的な行動を取ろうとする。
草摩由希(フルーツバスケット)…………実母が毒親で幼少期のトラウマにより主人公♀に母親を求めて依存するダブルヒロイン♂の一人。やがて主人公以外の人物と結ばれるなど(主人公とヒロインの立場が逆ながら)正史ルートにおけるシスキアとネシアとの関係に共通点が多い。
ローゼマイン(本好きの下剋上)…………金目の病弱な少女。貧民から権力者に駆け上がり国を根本から変えようとしているが、こちらは私欲を満たすついでに周りを救っている節がある。無理して熱出して寝込んでも懲りない仲間で同じく無自覚に幼馴染や相方に苦労をかけている。