モニカ(ユグドラ)
もにか
新生ブロンキア帝国に住む一般人の若い少女。
容姿は後ろで束ねた姫カットの朱髪に赤紫の瞳。服装は赤みかかった茶色系が多くパッチワークの目立つ、いかにもしがない村人が着そうなシンプルな衣服。
「Chapter 7 -竜の眠る最果ての地へ-」の後半・王国軍がついにブロンキアを侵略した。
しかし焔帝ガルカーサは魔竜の封印を破った儀式の反動で病に倒れ未だに回復しておらず前線に立てられる状態ではない。そして軍神バルドゥスを殺された今、帝国に残った戦力とは戦乙女アイギナと宮廷魔術師のユーディ、そして最後の五頭竜将・エミリオだけ。
焔帝を守ろうと帝国軍の残党が必死に首都フレアヴェルクの守りを固める最中、王国軍の進行を阻める者はもはや誰もいない。
そんな中モニカは神の啓示を受け、幼馴染のカナンと共に慣れていない武器を手に立ち上がり、愛しの母国を自らの手で守ろうと民兵隊「反パルタ勢力」を率いて立ち上がる。
まさか民衆に抵抗されることを予想しなかった王国軍は、そんなモニカたちを少し叩けば逃げてくれると想定して進軍を開始するも、モニカたちの国や焔帝への想いは強く明らかに最後まで粘る気だった。大口を叩いてキリエの忠告を蹴った間もない王国軍は撤退することはできず、突き進んで無防備な民衆を虐殺していくのだった。
帝国軍で唯一自由に動けるエミリオはモニカたちに助勢しようと駆けつけるも空しく、モニカとその同胞ははユグドラたち王国軍にあっさりと皆殺しにされてしまう。
最初から容赦のないシナリオの今作だが、まさかここまで戦争の醜さを生々しく見せ付けてくると予想もしなかった初見プレイヤーにショックを与えるイベントである。
モニカは「神の啓示を受けた村の少女」などの要素でジャンヌ・ダルクをイメージしたキャラクターだと思われる。
その性格は非常に勇敢で情熱的で、ガルカーサやユグドラと非常に似ている。本来ならば主人公にふさわしい人格者とまで言えよう。
『ブレイズ・ユニオン』では彼女の故郷である村・フラウベを訪れることができるが、残念ながらモニカ自身は登場していない。
また、モニカが受けた「神の啓示」の正体とは実のところどこぞの困った人のそそのかしだったのではないかと一部のファンから疑われる。
この疑惑については公式は特に何も断言していないが、そう思われてしまうのは例の人物の日頃の行いのせいで仕方がないだろう。
今作ではガルカーサ率いる帝国軍の正式なメンバーとしてカウントされており、そのガルカーサが夢見る「理不尽のない世界」を築き上げるために誇り高き仲間たちと一緒に大陸統一を狙い剣を振るう。
『ユグユニ』では一マップにしか登場しないマイナーなキャラクターだが、今回は晴れてプレイアブル化されて仲間にできる人物として性格や好き嫌いなどの設定もはっきりと窺えるようになっている。
強者ぞろいの帝国軍ではやや低めのステータスだが、ちゃんとした装備をあつらえれば仲間と肩を並べる強さを持つユニットに鍛え上げられる。
敵側で戦えば負けた時の台詞「もっと強い力が欲しい…」で3年前のガルカーサの面影が『ユグユニ』からさらに強調されている。
またそんな自分の無力さを呪うモニカを見て、かつて同じ思いに苛まれたネシアが共感するなど、とうの昔に涙も枯れたつもりの困った人の蓋を閉めたはずの人情も引き出せている。あの焔帝にしか使えないはずの力業を真似できるなんて、やっぱり主人公格…。
ちなみによく見ればモニカが作品のキービジュアルの左側に描かれている。
初期ステータスは以下の通りになっている。
MAX VIT | VIT低下値 | ATK | CIRCLE | PRIDE | 管轄領域 |
---|---|---|---|---|---|
7 | 2 | 2 | 大 | 8 | ロナリス砦 |
二つ名は「フラウベの娘モニカ」。
VIT(戦意)が低い分消耗に注意が必要で装備品でATKを強化しておかなければゲーム終盤でろくにダメージを与えられなくなるが、ユニゾンサークルが大きいので非常にユニゾンを繋ぎやすいため装備次第かなり有利なユニットとなりえる。