解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフ
かいこされたあんこくへいしさんじゅうだいのすろーなせかんどらいふ
概要
2018年11月から2020年7月にかけて、オンライン小説投稿サイト『小説家になろう』にて連載され、web版は完結済。作者は岡沢六十四氏。
後にKラノベブックスから書籍化。既刊3巻。
イラストはsage・ジョー氏が担当。
書籍版はweb版の途中で止まっており(一応、キリの良いところまではいっているが)、続巻の情報がないため事実上打ち切りとなっている。
魔王軍に所属する主人公の暗黒兵士が魔王軍から解雇され、失意のうちに偶然着いた村でスローライフ(?)を満喫するコミカルあり、シリアスありなファンタジー物語。
あらすじ
魔王軍の四天王補佐である暗黒兵士・ダリエルは、新しい四天王達に魔族なのに魔法が使えないという理由で突然魔王軍を解雇される。失意のまま当てもなく彷徨っていた時、魔物に襲われていたマリーカを助ける。そのままマリーカの住むラクス村にたどり着いたダリエルは、そこで自分が魔族ではなく、本当は人間であったことを知る。
冒険者となったダリエルは平穏な暮らしを求めて村に腰を落ち着け、トラブルがあったりすぐ解決したりするスローライフを送っていく。
登場人物(ネタバレありのため、アニメ初見の方は注意)
主要人物はラクス村を参照。
魔王軍
※この物語の魔族は人間族と外見や身体能力に違いはなく、唯一の違いは人間は『オーラ』を、魔族は『魔法』が使えることのみである。
- 『業火』グランバーザ(CV:てらそままさき)
先代四天王であり、『業火』の二つ名を持つ魔族の老将。
歴代最強と謳われた四天王の筆頭であり、最大の功績を残した魔族の英雄。
同じ四天王だったベゼタンが隠していた赤ん坊のダリエルを拾い、実の子のように愛情を持って育てた上司にして育ての親。息子のバシュバーザにも愛情を注いだが、厳しく躾けなかったために傲慢な性格になり次世代の育成に失敗した。
先代勇者のアランツィルと死闘の末に相打ちとなり重傷を負う。これが原因で療養を兼ねた隠居を決意。
バシュバーザら新たな四天王達に不安を抱いていたが、ダリエルなら彼らを支えられると判断し、ダリエルに後を託して四天王全体の世代交代を行った。が、早々にバシュバーザがダリエルを解雇するという暴挙を犯したことに激怒。バシュバーザを殴り飛ばし、すぐにダリエルを連れ戻すように命令するも頑なに拒否される。
息子の育て方を間違えたと痛感したグランバーザは、魔王にバシュバーザの四天王剥奪を嘆願したところ、魔王からダリエルがラクス村にいることを遠回しに教えてもらい、彼とラクス村で再会した。だが、同時にアランツィルとも出会い、一触即発になりかけたがグランを抱いたマリーカから「孫の前でおじいちゃんが醜いところを見せないでください!(意訳)」と一喝されたことでアランツィルとともに爺バカに目覚めてしまい、なし崩しに和解した。
新四天王のリーダー格で、グランバーザの息子。『絢火』の二つ名を持つ。
ダリエルを解雇処分に追い込んだ張本人。
新四天王の一人で『華風』の二つ名を持つ。派手で露出度の高い服(書籍版イラストでは水着同然)を着た女性魔族。
- 『沃地』ドロイエ(CV:中原麻衣)
新四天王の一人で『沃地』の二つ名を持つ。
四天王の中では最年少ながら、地属性魔法を自在に使いこなし才媛と讃えられる女性魔族。かなりの巨乳。
唯一、ダリエルの解雇に反対していたが、四天王同士の対立を避ける為、強く止めることが出来なかった。ダリエルが解雇したことで綻び始めた魔王軍を見て後悔しており、ダリエルを呼び戻そうとしている。
真面目な性格だが、真面目すぎて策謀がかなり苦手で、用兵術もそれほど高くない。
ゼビアンテスの次にレーディを迎え撃ち、要所のラスパーダ要塞に籠って堅守し、レーディの快進撃を止めた。ベゼリアも加わって幾度もレーディを退けたことで四天王の面子を守った。
しかし、諜報能力がないせいでレーディが修行の為、ラクス村に滞在してしばらく攻めてこないことを知らず、無駄に要塞に籠って徒労に終わっていることに気付かず、次第にいつ攻めて来るか分からない不安から精神的に不安定になり始める。
漫画版では、ダリエルに好意を寄せている節が見られ、暗黒兵士の制服を着て職務についていた時もあった。
後に、戦場でダリエルを見かけたことが切っ掛けで彼の行方をようやく突き止める。ラクス村に自ら赴きダリエルを四天王補佐に復帰するよう頼みに来たが、すでに居場所を見つけた上に魔族ではなく人間であることが判明しているため彼に断られた。ただ、彼女が精神的に追い詰められていることはダリエルも理解していたため、水面下で協力することは約束してもらえた。
勇者レーディが魔王城に侵入した責任を取って解雇された後はラクス村の村長秘書として活躍する事になる。
- 『濁水』ベゼリア(CV:鶴岡聡)
新四天王の一人で『濁水』の二つ名を持つ。
ねちっこい嫌味たらしい口調で話す男性魔族。
当初はバシュバーザ寄りでダリエルの解雇に賛同したが、バシュバーザの無能っぷりが分かると早々に見切りを付けてドロイエに寄った。
実は見かけによらず自分の功績よりも全体の調和を重視しており、四天王の調整役で影の苦労人。筋道を重んじ、実は人間族に対しても差別的な感情を持たない真人間でもある。
最初にレーディを迎え撃つが、負けている。バシュバーザの所為で自分の立場も危うくなっていることに気付いてドロイエの補佐に就き、彼女と協力してラスパーダ要塞を守っていた。
(ダリエルに入れ知恵された)ゼビアンテスの変わりようを怪しんだべゼリアはラスパーダ要塞で独自に情報収集を始めた。ダリエルのことは当時は無能だと思っていたが、情報収集の際にラスパーダ要塞の重要性を説いていた事を知って驚き、彼への評価を改める。
バシュバーザ失脚後に続き、ドロイエが勇者レーディに魔王城に侵入された責任で解雇された
後、べゼリアが魔王に叶わなかった夢を語った事で魔王がその動機を気に入ったので条件付きで四天王トップに就任させた。この「夢」とそれに命がけで挑もうとする信念が、終盤でダリエルの心をも動かすことになる。
- リゼート(CV:立花慎之介)
魔王軍の暗黒魔導師。ダリエルと同期。モノクルを掛けている。
ダリエルとは仲が良く、魔法が使えなくとも彼の組織運営に関する実力を認めている。
反乱を起こしたミスリル鉱山のノッカー達の説得に訪れた時にダリエルと再会。彼の提案でミスリルを割高ではあるが流通してもらう取引をする(人間側に対しては、「最低限の供給が保たれれば、魔族が積極的に攻める理由はなくなる」とダリエルが説得した)。
その功績で魔王直々に特務官(四天王が本来遂行すべき職務を代行する役職。四天王と同等の地位)に任命される。意外と子供好きで、ダリエルが結婚したことを知り、自分が未だ未婚であることに焦りを抱いている(魔王が任命する特務官は魔王にとって無能と判断された四天王陣営と同等の権力を持ち対立する仕組みになっているので四天王陣営と敵対してまでその彼と結婚しようとする命知らずな魔王軍派閥がいない)。
漫画版では、ダリエルが魔王軍から去る前に会っている(1話目で登場)。再会後はよくダリエルの元に来てはグランを可愛がっている。そして、ガシタと同じく時折ダリエルと怪しい雰囲気になることも…。グランに懐かれていることで、グランバーザとアランツィルに激しく嫉妬されており、二人に取り調べ同然にグランの好みを聞き出されて憔悴していた。
- ノッカー
ミスリル鉱山で鉱石採掘を行っている亜人種たちで、外見は全員同じ見た目の小人。個々の名前は不明(漫画版では「ザザ」「アドニス」など個人名が出ている)。
光が苦手で洞窟に好んで住まう習性から、魔族主導で大量にミスリル鉱山に送られ、ミスリルの採掘作業を勤しんでいる。当時、ここを管理していたダリエルのことを非常に慕っている(漫画版1巻のおまけ漫画によると、就任して間がないのに自分たちを顔のわずかな違いでダリエルが見分けられたことがきっかけの模様)。
四天王交代後、バシュバーザに突然ミスリルの徴収量が四倍となったことで酷使され、警備兵も節約の名目で引き上げたことで夜逃げする者が出る始末。
偵察に訪れたダリエルに現状の酷さを訴えて泣き付き、その後に現れた担当官の横暴さに耐えかねてついに反乱を起こし、ダリエルの手を借りて担当官達を追い出す。
その後はダリエルに従い(というよりも、ダリエル以外に従おうとしない)、ミスリル鉱山ごと人間達の管理下になることに同意し、引き続き鉱山で働いている。
あくまで亜人であり魔族ではないことに加えて、ベストフレッドからも鉱山の運用には彼らが必要だと重用されている。ベストフレッドは数年をかけてノッカー達と仲良くなった。
- セルメト
ダリエルが四天王補佐時代に人間領に放った暗黒密偵の一人であり、彼らの元締めでもある。人間領内に潜伏する暗黒密偵全員の居場所を掌握し、入手した情報を魔王軍へ送るという仕事をしている。
ダリエルの追放後、組織がバシュバーザによって解散させられてしまったので現四天王を非常に嫌っている。特にゼビアンテスを毛嫌いしており、彼女のいる場所で大声で悪口を言っている。
- 『泥水』ベゼタン
先代四天王の一人で、『泥水』の二つ名を持つ。故人。
実力はあるが性格は性悪で卑劣漢。他の四天王からも嫌われていた問題児。べゼリアの伯父だが、面識は無く、実力的に歴史上で数多に存在した四天王の中で凡庸な人物でしかないので、べゼリアも「存在していた」という事実しか知らなかった。
真人間である甥とは真逆で人間族への悪意の塊の様な姿勢の主戦派だった為、魔王にも重宝されていた。
他の四天王に知らせず独断で勇者アランツィルの妻子を襲撃し、妻を殺害するが駆け付けたアランツィルに返り討ちに遭い致命傷を負う。
その後、駆け付けたグランバーザに密かに隠していたアランツィルの子供(ダリエル)の居場所を教えて「切り札になる」と言い遺して息絶える。
卑劣な手段を繰り返していたベゼタンは地獄に堕ちた他の魔族犯罪者と違い、魔王軍への功績を優先して評価された(結果的に勇者の息子ダリエルを忠実な魔王軍配下にした)為、魔王からは彼だけは地獄に堕とさない例外の特別待遇を与えていた。
後に魔王は四天王リーダーとなったベゼリアの監視を彼に命じている。
原作ではダリエルは彼の存在自体を知らなかったが、漫画版で自分をグランバーザに託した恩人という程度には知っている(流石に30代まで教えないのはおかしいと判断した様である)。
- 魔王
魔王軍及び魔族の頂点。不老不死の王でもある為、魔王に代わって不老不死の力を得ようとする人族組織に命を狙われる。
魔王の目的は『強者と戦う事』なので人族組織センターギルドの作った勇者システムを歓迎している。
見た目は老齢の偉丈夫なのに一人称が「ぼくちん」などと子供のような口調で話すが、その実力は計り知れない。
漫画版では外見が口調相応の少年の風貌に改編されている。……と、思いきや、それはバシュバーザに対してはそう見えるだけらしく、グランバーザが対面した時は頭がドラゴンの巨大な魔人のような姿、ダリエルに敗北したバシュバーザに対しては顔に傷のある青年になっており、相手の強さに応じて姿が変わることが判明している。
勇者
人族組織センターギルドに選ばれた魔王を討伐する為の存在。
- アランツィル(CV:井上和彦)
先代の勇者でグランバーザのライバル。
グランバーザと相討ちになったことで引退した。年齢もあり力は衰えているが、それでも現役勇者であるレーディを凌駕し、歴代でも屈指の実力を持つ。
昔、四天王のベゼタンによって妻と幼い息子を失ったことで魔族に強い憎しみを抱いていたが、実はその息子こそがダリエルであることが判明(ダリエルに高いオーラの適性があるのも彼からの遺伝)。それでも魔族への憎悪は消えず、ダリエルの元を訪れていたグランバーザと壮絶な死闘を‥‥しようとしたらグランを抱いたマリーカに一喝されたことでなし崩し的に和解する。
若い頃、両親の顔を知らず、人里離れた場所で野生児として生きていた時に当時の勇者で後に妻となるエステリカと出会い、彼女に一目惚れして付き纏っていたという過去を持っている。
漫画版でも強さは相変わらずだが、村の子供相手に「私と握手!」したり、レーディと稽古をしながら子供たちに送るサインを書いたりと、子供好きな面を見せている(やはりギャグ時空の影響を受けているが)。
ダリエルとアランツィルが対決する流れは書籍版(グランバーザが彼の目の前に現れた)と漫画版(ゼビアンテスが彼に見つかった)では違っている。
現在の勇者をしている少女。
勇者レーディのパーティメンバー。
サトメはレーディより年下の少女で、天性のガード(守)適性を持つパーティの壁役。レーディとは幼い頃からの古馴染み。年相応の天真爛漫な性格で、パーティのムードメーカー的存在。書き下ろし番外編では、敵であるゼビアンテスと仲良くなってしまったレーディに頭を抱えており、苦労人の気もある。
セッシャはレーディ達より一世代ほど年上の痩身の男性で、スラッシュ(斬)とスティング(突)のオーラ特性に秀でたA級冒険者の槍使い。実直な性格で、古風な話し方をする。
- ピガロ
センターギルドに新たに選抜された『剣』の勇者。自意識過剰な性格であるが、3人の勇者の中で最も実力は低い。前髪が長くて顔の半分が隠れており、印象が掴み難い顔と喋り方が幼いのが特徴。サカイにツケで武器を作らせようとして断れ、彼に剣を突き付けて脅迫する等、下記のノルティヤ同様に横暴に振舞っている。ゼスターによると、自信が無い事の裏返しらしい。本作の“どうしようもない悪役”の一人である。
漫画版では内向的な性格の好青年であり、ダリエルの事を尊敬している。原作とは違うのを強調する為か前髪を真ん中分けにしている。
- ゼスター
センターギルドに新たに選抜された『鎚』の勇者。アランツィルに心酔している。
- アルタミル
センターギルドに新たに選抜された『弓』の勇者。同じ弓使いとしてガシタに惚れ込んでラクス村に移住し、彼の妻となる。
- エステリカ
先々代の勇者で現在は故人。
アランツィルの妻であり、ダリエルの母親でもある。
グランバーザが四天王補佐だった時、当時の四天王を倒す程の実力者だったが、グランバーザと戦って敗北している(この時の功績でグランバーザは四天王に昇進している)。その後、敗北した勇者は即座に引退という慣習で勇者を引退するが、歴史に名前を遺したいという功名心から自身に想いを寄せるアランツィルに勇者となる事を要求、勇者となった彼と結婚している。上記の様に不純な動機でアランツィルと結婚し、次代の勇者とする目的でダリエルを産んだが、彼らへの愛情は本物である。だが、上記の過去に後ろめたさを感じており、とある経緯でダリエルと出会った際、彼に母親である事を告げなかった。
冒険者・他
- ベストフレッド
ミスリル鉱山の監督官として派遣されたギルド幹部。
鉱山の運営にノッカーたちと協力したり、ダリエルからの魔族であるリゼートとの取引の提案を受け入れるなど、柔軟な思考の持ち主。元A級冒険者でヒット(打)とガード(守)のオーラ特性に秀でた拳闘士でもある。武器はナックルガードを兼ねた小盾。
ダリエルに全幅の信頼を寄せている。
- フィットビタン(CV:大泊貴揮)
キャンベルの街の冒険者ギルドに所属するB級冒険者。ランクで人を判断している。
キャンベルの街がミスリル鉱山の利益を得るために街から一党を連れてラクス村に派遣される。当初はD級のダリエルを見下していたが、自分達が取り逃がした魔物(ガシタを襲った魔物)をダリエルが討伐したのを知って敵愾心を抱く。
当初は鉱山の警備が任務だったが、ダリエルとリゼートの交渉に当事者でもないのに口を出そうとしてベストフレッドの怒りを買った。漫画版では口を出すどころか、魔族と思われるリゼートに斬り掛かったが、ダリエルに防がれる。
そしたら今度は勝手に鍛冶師達を連れて来て強引にラクス村の鍜治場に居座り、ダリエルにセンターギルドに歯向かう様に唆すが断られたため、ダリエルに決闘を挑む。鍛冶師達に作らせたミスリルの大剣で挑むが、ダリエルのヘルメス刀に破壊されて敗北。そのまま、村を追い出される。
その後、一介の冒険者に過ぎないにもかかわらず度を超えた横暴により、彼はおろか派遣したキャンベルの街にも責任を問われる羽目になる。その後、キャンベルの街はミスリルの販売から完全に外れ、ラクス村の発展と併せてキャンベルの街全体が彼らの敵となっていき、リドゲスにラクス村への恨みを利用される。
漫画版では、敗北後にあくまでもキャンベルの街を思っての行動だとダリエルに理解してくれたことに反省する一面を見せる。また、ダリエルの提案で決闘で壊れた家の修繕をお願いされた。その後も街に戻ることなくラクス村に滞在している。
- ノルティヤ
勇者候補だった男性。
勇者を決める選抜会でレーディと最後まで競うほどの実力を持つが、とても勇者とは思えないほど自己中心的で非道な性格。しかもレーディを含め周りの人を見下しており、自分がやることは全て正義で、自分に逆らうのは死んで当然と考える危険人物。この性格のせいで選ばれなかったのだが、本人は納得も理解もしておらず、本当は自分が勇者に選ばれるはずだったと本気で思っている。
ダリエルの勧誘の件でセンターギルドの使者としてラクス村に訪れると、レーディの魔王討伐の停滞を不安視するギルド幹部達の後押しを盾にレーディのパーティに無理矢理加わろうと目論む。だが、調子に乗ってダリエルに対し自分の持て成しという名目でマリーカを要求したことでキレたダリエルに完膚なきまで叩きのめされて心を折られる。その後、ダリエルによってセンターギルドに送り返される。
漫画版では、帽子を被った右目が前髪で隠れた優男風の容貌。性格面は原作に比べるとかなりマシに描かれているが、内面は結構腹黒く、レーディの武器にヒビを入れる小細工をして決闘で事故に見せかけて殺そうと目論むが、ダリエルに勇者の技を真似て使った裂空によって阻止される。ダリエルに小細工をしたのを見抜かれて、バラされるのを恐れて口止め料の条件で勇者パーティ加入を辞退する。転んでも只では起きないようで壊してしまった村長の家の修復をするついでにダリエルにさりげなく実家の大工の宣伝をしている。
アニメ版では登場回ごとカットされた。
- センターギルド理事長
マリーカの母方の祖父。
センターギルドのトップであり、人族全体の指揮を執っている。
勇者になりたくないダリエルやミスリル製品販売の中心地であるラクス村の後ろ盾である。
- ローセルウィ
センターギルドの理事の一人であり、彼らの中では新人である。40代後半の中年男性。自我が増大しており、英雄願望が強い性格をしている。己の功名心から複数の勇者制を導入している。
本作の“どうしようもない悪役”の一人である。
- インフェルノ
魔王軍に敵対し、魔王の命を狙う謎の赤マントの男。多重人格者で分裂もできる。
- フェンリル
魔王を滅ぼせる唯一の存在と言われており、魔王に封印されている。
web版では実質ラスボス的存在。
アニメ化
2023年1月よりTOKYOMX、BS11、AT-Xにて放送。
漫画版がベースの、やはりコミカルチックな作風となっている(強いて言えば、パンモロシーンがカットされたり一部キャラの露出度が抑えめになったりしている)。
関連動画
第1弾PV
第2弾PV