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解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフ

かいこされたあんこくへいしさんじゅうだいのすろーなせかんどらいふ

解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフとは、岡沢六十四によるライトノベル小説である。
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概要

2018年11月から2020年7月にかけて、オンライン小説投稿サイト『小説家になろう』にて連載され、web版は完結済。作者は岡沢六十四氏。
後にKラノベブックスから書籍化。2021年1月現在既刊3巻。
イラストはsage・ジョー氏が担当。

月刊ヤングマガジン及びニコニコ漫画で漫画版が連載中。2021年1月現在既刊3巻。
るれくいぇ氏が作画を担当。

魔王軍に所属する主人公の暗黒兵士が魔王軍から解雇され、失意のうちに偶然着いた村でスローライフ(?)を満喫するコミカルあり、シリアスありなファンタジー物語。
※特に漫画版ではギャグ要素が非常に強めとなっている(ヒロインの怪力化や男キャラのBLの気配など)。

あらすじ

魔王軍の四天王補佐である暗黒兵士・ダリエルは、新しい四天王達に魔族なのに魔法が使えないという理由で突然魔王軍を解雇される。失意のまま当てもなく彷徨っていた時、魔物に襲われていたマリーカを助ける。そのままマリーカの住むラクス村にたどり着いたダリエルは、そこで自分が魔族ではなく、本当は人間であったことを知る。
冒険者となったダリエルは平穏な暮らしを求めて村に腰を落ち着け、トラブルがあったりすぐ解決したりするスローライフを送っていく。

登場人物

  • ダリエル(メイン画像左)

物語の主人公。
元魔王軍の暗黒兵士。年齢は物語開始時点で32歳。
魔族なのに魔法が使えない(後に人間だったからと判明)ため最下級の暗黒兵士だったが、高い用兵術と交渉術を持ち、育ての親である先代四天王の一人・グランバーザに見い出され四天王補佐に抜擢。補佐として遺憾なく力を発揮し、四天王を支えていた。しかし、グランバーザの息子のバシュバーザに目の敵にされており、世代交代したバシュバーザ達新四天王達に一方的な解雇通告を受けて魔王軍を追い出される。
失意のうちに人間の領地の森で彷徨っていた中、魔物に襲われているマリーカを助け、彼女の厚意でラクス村に滞在する。その後、『人間族のギルド登録の儀式』(オーラを持つ人間族しか登録できない)により冒険者となって自分が人間だと判明した上に、人間族が使える武器に生命力をまとわせる強化術「オーラ」の適性が「スラッシュ(斬)」「スティング(突)」「ヒット(打)」「ガード(守)」の全ての特性で最大レベルであることもわかり実力が開花。強力な魔物を退治したり、村の近くのミスリル鉱山(魔王軍時代に監督をしていた)を確保し寂れたラクス村を復興させるなど多大な功績を示す。そして、マリーカと結婚し一年後には息子のグランが産まれて新しい村長として第二の人生を歩む。
だが、当代の勇者や新四天王をたやすくあしらう実力のせいで勧誘されたり絡まれたりなど、何度もトラブルに遭う。
真面目で恩を大事にする性格であり、自分を受け入れてくれたラクス村に強い思い入れがあるが、グランバーザに育ててもらった恩や魔王への忠誠も忘れていない為、魔族と敵対しようともしない。本人は自覚していないが、新四天王達を除いて魔王軍の者達からは一目置かれており、彼がいなくなってから魔王軍が綻び出している。

  • マリーカ(メイン画像右)
物語のヒロイン。
ラクス村の村長の娘。4人兄弟姉妹の長女。
森で魔物に襲われていた所をダリエルに助けられる。その出来事からダリエルに好意を抱き、彼を村に招待したりデートをしたりなど積極的にアプローチをする。そして、一緒に入浴した時に想いを打ち明けて結ばれ結婚、後にグランを産む。
明るく押しの強い性格。母親になってからはそれに加えてかなり胆力も強くなっており、魔族の皆さんだろうと勇者だろうと勢いで黙らせたり、場合によってはトレイで張り倒すわ、水をぶっかけるわと、ある意味で本編最強の存在
腕っぷしもそれなりにある(ダリエルも最初の出会った時に何で魔物に負けそうになっていたのか不思議に思うほど)のだが、特に漫画版では、ダリエルと最初に会ったときに彼を村までマントをつかんでダッシュしながら引きずって行ったり(原作では普通に腕をつかんで引っ張っていっただけ)、勢いよく抱き着いたら勢い余りすぎてダリエルを地面にたたきつけて重傷を負わせたり思わぬトラブルの所為でダリエルを咄嗟に突飛ばしたら離れたところにあった大木まで吹っ飛ばし、激突したダリエルが生死の境をさまよったりと、ギャグ補正込みで怪力キャラと化している(他にも人一人分の重箱のような弁当や食材が詰め込まれた樽を片手で軽々と持っている場面があったり、漫画版1巻のおまけ漫画でも素手で薪割りしたり、揚げ物を作る時に油に手を突っ込んだりしている)。
なお、web版連載開始当初は容姿やプロポーションについてはあまり言及されていなかったが、メイン画像のように書籍化されたあたりから巨乳キャラ属性が追加された。

  • グラン
ダリエルとマリーカの息子。名前の由来はダリエルの育ての親である『グラン』バーザから。
まだ赤ん坊だが巨乳好きの気があり、胸の大きい女性が抱っこすると必ず揉むため、ダリエルに将来を心配されている(漫画版では、ダリエルも胸をガン見している場面が多々ある)。
漫画版ではマリーカに似た容姿になっている。巨乳も好きだが、男性がグランを抱いても男の胸を普通に触ってくる。


ラクス村

  • エンビル

マリーカの父。名前は書籍版3巻書き下ろしで判明。
若い頃は「『破壊』のエンビル」と呼ばれるAランク冒険者だったが、腰痛に悩まされるなど年には勝てなかったようだ。
ラクス村の村長とギルドマスターを兼任している。元々ラクス村は近くにあるミスリル鉱山の中継地として栄えていたが、ミスリル鉱山が魔族の手に落ちて以降、村が徐々に衰退しマリーカ以外の我が子達が村を出て行ったことで村の行く末に憂いていた(村が活気だった時代を知っている分、その思いは特に強かった)。しかし、ダリエルがそれを解決してくれたことにとても感謝している。
一年後に村長の座を義理の息子となったダリエルに譲り、ギルドマスターに専念する。

  • エリーカ
マリーカの母。
ラクス村を捨てたマリーカ以外の我が子達に対し非常に冷徹。センターギルド理事長の娘でもある。

  • ガシタ
ラクス村唯一の若者冒険者。Dランク。武器に弓矢を扱う。
当初はダリエルのことを気に食わず、しかも狙っていた獲物を横取りされた(いずれもやむを得ない理由だったが)と思い込んで逆恨みしてたが、凶暴な魔物から救われ、薬草で解毒された事で改心し、一転して「アニキ」と呼んで慕う。だが、漫画版ではダリエルにベタベタと纏わり付いたり、口移しでダリエルに食べ物を食べさせようとしたマリーカに代われと言ったり、ダリエルと結婚すると発言するなど、変な方向に慕いだしているが…
ダリエルが村長になってからは村の冒険者も増えており、彼らのリーダー格となっている。ちなみにBランクとなっている。改心して以降、懸命に努力した事で才能が開花、勇者に匹敵するほどの達人レベルの弓使いとなっている。

作中で徹底的にダリエルを拒絶し、自分を省みずに行動するバシュバーザの対となる存在であり、本人もバシュバーザをダリエルや読者が知らない内に反面教師として捉えている。

  • スミス
ミスリル鉱山奪還後、ラクス村の鍜治場復興のために来た老鍛冶師。
廃れていたミスリルを鍛える技術を持つ数少ない鍛冶師で、ダリエルの能力を一目で見抜くと、その力を十全に発揮できる変幻自在の武器「ヘルメス刀」を作った。
実はこの時点で老衰により体調を崩していたのだがそれを表に出すことなく精力的に働き、鍜治場が軌道に乗った祝いの宴会の翌朝、そのまま天に召された。

  • サカイ
スミスの弟子。
スミス亡き後、鍛冶師を束ねている。制作意欲旺盛で、ミスリルの魔道具を求めに来たゼビアンテスと意気投合し、ミスリルの魔道具開発に尽力する。
漫画版ではイケメンであり、セッシャを勇者と間違えている。

魔王軍

※この物語の魔族は人間族と外見や身体能力に違いはなく、唯一の違いは人間は『オーラ』を、魔族は『魔法』が使えることのみである。

  • 『業火』グランバーザ
先代四天王であり、『業火』の二つ名を持つ魔族の老将。
歴代最強と謳われた四天王の筆頭であり、最大の功績を残した魔族の英雄。
同じ四天王だったベゼタンが隠していた赤ん坊のダリエルを拾い、実の子のように愛情を持って育てた上司にして育ての親。息子のバシュバーザにも愛情を注いだが、厳しく躾けなかったために傲慢な性格になり次世代の育成に失敗した。
先代勇者のアランツィルと死闘の末に相打ちとなり重傷を負う。これが原因で療養を兼ねた隠居を決意。
バシュバーザら新たな四天王達に不安を抱いていたが、ダリエルなら彼らを支えられると判断し、ダリエルに後を託して四天王全体の世代交代を行った。が、早々にバシュバーザがダリエルを解雇するという暴挙を犯したことに激怒。バシュバーザを殴り飛ばし、すぐにダリエルを連れ戻すように命令するも頑なに拒否される。
息子の育て方を間違えたと痛感したグランバーザは、魔王にバシュバーザの四天王剥奪を嘆願したところ、魔王からダリエルがラクス村にいることを遠回しに教えてもらい、彼とラクス村で再会した。だが、同時にアランツィルとも出会い、一触即発になりかけたがグランを抱いたマリーカから「孫の前でおじいちゃんが醜いところを見せないでください!(意訳)」と一喝されたことでアランツィルとともに爺バカに目覚めてしまい、なし崩しに和解した。

  • 『絢火』バシュバーザ
新四天王のリーダー格で、グランバーザの息子。『絢火』の二つ名を持つ。
偉大な父を持つが、それに見合うほどの実力が全く無く、プライドだけが高い。四天王になったのも親の七光りの影響が強い。漫画版では、オウムに自分を褒め称える言葉を覚えさせて言わせる痛い部分も見せている。
グランバーザに自分よりも期待されているダリエルに歪んだ嫉妬心を抱き、四天王になった途端、「魔法が使えない」というだけの身体的理由で今までの功績を無視してダリエルを解雇して追放する。
その後、父を超える功績を残そうと奔走するも、やること全てが裏目に出て魔王軍を瓦解状態にさせていく(まず、ダリエルを解雇したことで四天王と魔王軍との不和が生じる。費用対効果が合わない爆弾を作ろうとして貴重なミスリルを在庫全て使い切った上、さらに供給するためにミスリル鉱山のノッカー達に一方的に徴収量を4倍にして酷使させた結果反乱を起こされる。しかもミスリル鉱山を人間達に奪われたことでミスリルが供給出来ずミスリル爆弾も水の泡となる等)。魔王に叱られ、グランバーザに解雇の件がバレて殴られて以降は部屋に閉じ籠ってしまい、次第に周囲からの期待と尊敬が失望と侮蔑に変わり、ついには「二代目はボンクラ」と皮肉にも自分が無能の烙印を押される。さらには皆がダリエルを引き合いに出すため、次第に彼への憎悪を募らせていく。
狂気と憎悪の末に自らの仲間や部下を焼却するなど暴走(この魔族仲間殺しの悪事によりダリエルは彼を完全に見限り、ゼビアンテスは心底軽蔑し嫌悪した)。
ダリエルがラクス村で家庭を築いているのを知ると逆恨みでそれらを滅ぼそうとするが、ダリエルたちに阻まれ、火竜との融合禁呪の失敗で自滅し自爆を待つ身になり最後は上空に飛ばされダリエルの剣で跡形もなく消し飛ばされた。

……はずだったが、魔王の力で蘇生される。しかし、魔王は「暇つぶしのために魔王自らの手で悪者(魔族・人間族問わず)に罰を与えるスカッとする娯楽」ために蘇生したに過ぎず、命乞いももはや聞き入れられずに生きたまま魔王の創った地獄(生きたまま永遠に焼かれ続ける地獄)に落とされた。

  • 『華風』ゼビアンテス
新四天王の一人で『華風』の二つ名を持つ。派手で露出度の高い服(書籍版イラストでは水着同然)を着た女性魔族
魔族の良いとこのお嬢様で、語尾に「~のだわ」とつけることが多い。
本編初期の頃はバシュバーザに賛同してダリエルを解雇したかのように思えたが、実は興味ないからと適当に静観していたらバシュバーザが強引に解雇していただけだった。
ベゼリアの次にレーディを迎え撃つが、情報不足が原因で負け、その責任をダリエルの後任の補佐官に擦り付けた。
その後、ミスリル目当てにラクス村を訪れ、ダリエルと再会。ミスリルを奪おうと舐めて襲い掛かって強くなった彼に返り討ちに遭うが、それでも諦め切れず駄々をこねたため、折れたダリエルから取引を提案されて同意する。
それからラクス村に入り浸る様になるのだが、再会時にダリエルを無能とバカにしたことで張り倒されて以降マリーカに頭が上がらない(漫画版ではマリーカがコルクを銃弾のように弾く威力を目の当たりにして真顔で震えていた)わ、敵同士とお互いわかっているのにレーディと意気投合してライバルかつ友達になっているわと、すっかりアホの子ギャグ担当と化している(ただし、地頭が良いので悪知恵を働いたり時に鋭い指摘もする)。
さらに言えば、魔力の高さだけで四天王になったため、使命感は皆無に加えてサボり魔でワガママでアホとバシュバーザの次に人望もない。だが、本人は「クビになっても構わない」と地位に固執もしておらず、どこ吹く風で日常を楽しんでいる。

なんだかんだと勇者を足止めする仕事をこなすので定期的に勇者レーディが修行をするラクス村に立ち寄るようになる。他の四天王にはダリエルとのミスリル交渉の件があるので勇者以外で魔王軍に敵対する赤マントの勢力が活発になるまで内緒にしていた。

勇者レーディが魔王城に侵入して行方不明になった後は勇者に魔王城に侵入された責任によりドロイエが解雇されたのと同時にゼビアンテスも解雇され、ミスリル鉱山のあるラクス村に滞在するようになるが、マリーカの作った弁当を持って時々何処かに消えては戻ってくるようになる。

なお、漫画版ではちゃんと普通の服も着ている。

  • 『沃地』ドロイエ
新四天王の一人で『沃地』の二つ名を持つ。
四天王の中では最年少ながら、地属性魔法を自在に使いこなし才媛と讃えられる女性魔族。かなりの巨乳
唯一、ダリエルの解雇に反対していたが、四天王同士の対立を避ける為、強く止めることが出来なかった。ダリエルが解雇したことで綻び始めた魔王軍を見て後悔しており、ダリエルを呼び戻そうとしている。
真面目な性格だが、真面目すぎて策謀がかなり苦手で、用兵術もそれほど高くない。
ゼビアンテスの次にレーディを迎え撃ち、要所のラスパーダ要塞に籠って堅守し、レーディの快進撃を止めた。ベゼリアも加わって幾度もレーディを退けたことで四天王の面子を守った。

しかし、諜報能力がないせいでレーディが修行の為、ラクス村に滞在してしばらく攻めてこないことを知らず、無駄に要塞に籠って徒労に終わっていることに気付かず、次第にいつ攻めて来るか分からない不安から精神的に不安定になり始める。

勇者レーディが魔王城に侵入した責任を取って解雇された後はラクス村の村長秘書として活躍する事になる。

  • 『濁水』ベゼリア
新四天王の一人で『濁水』の二つ名を持つ。
ねちっこい嫌味たらしい口調で話す男性魔族。
当初はバシュバーザ寄りでダリエルの解雇に賛同したが、バシュバーザの無能っぷりが分かると早々に見切りを付けてドロイエに寄った。
実は見かけによらず自分の功績よりも全体の調和を重視しており、四天王の調整役で影の苦労人。筋道を重んじ、実は人間族に対しても差別的な感情を持たない真人間でもある。
最初にレーディを迎え撃つが、負けている。バシュバーザの所為で自分の立場も危うくなっていることに気付いてドロイエの補佐に就き、彼女と協力してラスパーダ要塞を守っていた。
(ダリエルに入れ知恵された)ゼビアンテスの変わりようを怪しんだべゼリアはラスパーダ要塞で独自に情報収集を始めた。ダリエルのことは当時は無能だと思っていたが、情報収集の際にラスパーダ要塞の重要性を説いていた事を知って驚き、彼への評価を改める。
バシュバーザ失脚後に続き、ドロイエが勇者レーディに魔王城に侵入された責任で解雇された
後、べゼリアが魔王に叶わなかった夢を語った事で魔王がその動機を気に入ったので条件付きで四天王トップに就任させた。

  • リゼート
魔王軍の暗黒魔導師。ダリエルと同期。モノクルを掛けている。
ダリエルとは仲が良く、魔法が使えなくとも彼の組織運営に関する実力を認めている。
反乱を起こしたミスリル鉱山のノッカー達の説得に訪れた時にダリエルと再会。彼の提案でミスリルを割高ではあるが流通してもらう取引をする(人間側に対しては、「最低限の供給が保たれれば、魔族が積極的に攻める理由はなくなる」とダリエルが説得した)。
その功績で魔王直々に特務官(四天王が本来遂行すべき職務を代行する役職。四天王と同等の地位)に任命される。意外と子供好きで、ダリエルが結婚したことを知り、自分が未だ未婚であることに焦りを抱いている(魔王が任命する特務官は魔王にとって無能と判断された四天王陣営と同等の権力を持ち対立する仕組みになっているので四天王陣営と敵対してまでその彼と結婚しようとする命知らずな魔王軍派閥がいない)。
漫画版では、ダリエルが魔王軍から去る前に会っている。再会後はよくダリエルの元に来てはグランを可愛がっている。そして、ガシタと同じく時折ダリエルと怪しい雰囲気になることも…。

  • ノッカー
ミスリル鉱山で鉱石採掘を行っている亜人種たちで、外見は全員同じ見た目の小人。個々の名前は不明(漫画版では「ザザ」「アドニス」など個人名が出ている)。
光が苦手で洞窟に好んで住まう習性から、魔族主導で大量にミスリル鉱山に送られ、ミスリルの採掘作業を勤しんでいる。当時、ここを管理していたダリエルのことを非常に慕っている(漫画版1巻のおまけ漫画によると、就任して間がないのに自分たちを顔のわずかな違いでダリエルが見分けられたことがきっかけの模様)。
四天王交代後、バシュバーザに突然ミスリルの徴収量が四倍となったことで酷使され、警備兵も節約の名目で引き上げたことで夜逃げする者が出る始末。
偵察に訪れたダリエルに現状の酷さを訴えて泣き付き、その後に現れた担当官の横暴さに耐えかねてついに反乱を起こし、ダリエルの手を借りて担当官達を追い出す。
その後はダリエルに従い(というよりも、ダリエル以外に従おうとしない)、ミスリル鉱山ごと人間達の管理下になることに同意し、引き続き鉱山で働いている。
あくまで亜人であり魔族ではないことに加えて、ベストフレッドからも鉱山の運用には彼らが必要だと重用されている。ベストフレッドは数年をかけてノッカー達と仲良くなった。

  • 『泥水』ベゼタン
先代四天王の一人で、『泥水』の二つ名を持つ。故人。
実力はあるが性格は性悪で卑劣漢。他の四天王からも嫌われていた問題児。べゼリアの伯父だが、面識は無く、歴史上で数多に存在した四天王の中で凡庸な人物でしかないので、べゼリアも「存在していた」という事実しか知らなかった。
真人間である甥とは真逆で人間族への悪意の塊の様な姿勢の主戦派だった為、魔王にも重宝されていた。
他の四天王に知らせず独断で勇者アランツィルの妻子を襲撃し、妻を殺害するが駆け付けたアランツィルに返り討ちに遭い致命傷を負う。
その後、駆け付けたグランバーザに密かに隠していたアランツィルの子供(ダリエル)の居場所を教えて「切り札になる」と言い遺して息絶える。
卑劣な手段を繰り返していたベゼタンは地獄に堕ちた他の魔族犯罪者と違い、魔王軍への功績を優先して評価された(結果的に勇者の息子ダリエルを忠実な魔王軍配下にした)為、魔王からは彼だけは地獄に堕とさない例外の特別待遇を与えていた。
後に魔王は四天王リーダーとなったベゼリアの監視を彼に命じている。

  • 魔王
魔王軍及び魔族の頂点。不老不死の王でもある為、魔王に代わって不老不死の力を得ようとする人族組織に命を狙われる。
魔王の目的は『強者と戦う事』なので人族組織センターギルドの作った勇者システムを歓迎している。
見た目は老齢の偉丈夫なのに一人称が「ぼくちん」などと子供のような口調で話すが、その実力は計り知れない。漫画版では外見が口調相応の少年の風貌に改編されている。

勇者

人族組織に選ばれた魔王を討伐する為の存在。

  • アランツィル
先代の勇者でグランバーザのライバル。
グランバーザと相討ちになったことで引退した。年齢もあり力は衰えているが、それでも現役勇者であるレーディを凌駕し、歴代でも屈指の実力を持つ。
昔、四天王のベゼタンによって妻と幼い息子を失ったことで魔族に強い憎しみを抱いていたが、実はその息子こそがダリエルであることが判明(ダリエルに高いオーラの適性があるのも彼からの遺伝)。それでも魔族への憎悪は消えず、ダリエルの元を訪れていたグランバーザと壮絶な死闘を‥‥しようとしたらグランを抱いたマリーカに一喝されたことでなし崩し的に和解する。
漫画版でも強さは相変わらずだが、村の子供相手に「私と握手!」したり、レーディと稽古をしながら子供たちに送るサインを書いたりと、子供好きな面を見せている(やはりギャグ時空の影響を受けているが)。

  • レーディ
現在の勇者をしている少女。
アランツィルには遠く及ばないものの当代随一の実力を持ち、同時に美貌も備えるが、それに驕ることない謙虚さを持つ。真面目だが、どこか抜けた一面も持つ。
仲間の信頼性を重視するアランツィルの教えを守ってパーティメンバーの選出には非常に慎重。特に実力よりも心を重要視している。
新四天王のベゼリアとゼビアンテスを立て続けに倒す快進撃を見せたが、ドロイエが守るラスパーダ要塞に攻めあぐねてしまう。一年経っても打開策が見出せず、ミスリルの装備を求めてラクス村に訪れてダリエルと出会う。そこでダリエルと手合わせして敗北し、彼の心の良さにも感激してパーティに勧誘する。最初は勇者としての強権を利用してでも彼を仲間にしようとしたが、後述のノルティヤの件の後で「あんな奴に付け上がられないよう、仲間とか装備以前に君が強くなれ」とダリエルに説教され、修業の名目で村に居つく。
ゼビアンテスのギャグキャラ化に伴い、彼女も若干ポンコツ化している節が‥‥。

魔王軍と敵対する赤マントを倒した後は魔王城に単独侵入してそのまま数年行方不明になった。その後ダリエルは魔王と再会し、「安心しなさいよ。レーディちゃんは生きているよ。彼女はなかなか見どころがあるから特別な環境で修行してもらってるんだ。期待通りになれば滅茶苦茶強くなって出てくることだろうね。」と語った。

漫画版では朝が極端に弱かったりと登場時点でポンコツな一面もある一方、村人に慕われるダリエルの人柄や信念に振れたことで勧誘を諦めている。ノルティヤとの一件が改編されているため、修業も自分から言い出した形に変更されていたりと、良識ある一面も強調されている。

  • サトメ、セッシャ
勇者レーディのパーティメンバー。
サトメはレーディより年下の少女で、天性のガード(守)適性を持つパーティの壁役。レーディとは幼い頃からの古馴染み。年相応の天真爛漫な性格で、パーティのムードメーカー的存在。書き下ろし番外編では、敵であるゼビアンテスと仲良くなってしまったレーディに頭を抱えており、苦労人の気もある。
セッシャはレーディ達より一世代ほど年上の痩身の男性で、スラッシュ(斬)とスティング(突)のオーラ特性に秀でたA級冒険者の槍使い。実直な性格で、古風な話し方をする。

冒険者・他

  • ベストフレッド

ミスリル鉱山の監督官として派遣されたギルド幹部。
鉱山の運営にノッカーたちと協力したり、ダリエルからの魔族であるリゼートとの取引の提案を受け入れるなど、柔軟な思考の持ち主。元A級冒険者でヒット(打)とガード(守)のオーラ特性に秀でた拳闘士でもある。武器はナックルガードを兼ねた小盾。
ダリエルに全服の信頼を寄せている。

  • フィットビタン
キャンベルの街の冒険者ギルドに所属するB級冒険者。ランクで人を判断している。
キャンベルの街がミスリル鉱山の利益を得るために街から一党を連れてラクス村に派遣される。当初はD級のダリエルを見下していたが、自分達が取り逃がした魔物(ガシタを襲った魔物)をダリエルが討伐したのを知って敵愾心を抱く。
当初は鉱山の警備が任務だったが、ダリエルとリゼートの交渉に当事者でもないのに口を出そうとしてベストフレッドの怒りを買った。漫画版では口を出すどころか、魔族と思われるリゼートに斬り掛かったが、ダリエルに防がれる。
そしたら今度は勝手に鍛冶師達を連れて来て強引にラクス村の鍜治場に居座り、ダリエルにセンターギルドに歯向かう様に唆すが断られたため、ダリエルに決闘を挑む。鍛冶師達に作らせたミスリルの大剣で挑むが、ダリエルのヘルメス刀に破壊されて敗北。そのまま、村を追い出される。
その後、一介の冒険者に過ぎないにも関わらず度を超えた横暴により、彼はおろか派遣したキャンベルの街にも責任を問われる羽目になる。その後、キャンベルの街はミスリルの販売から完全に外れ、ラクス村の発展と併せてキャンベルの街全体が彼らの敵となっていき、リドゲスにラクス村への恨みを利用される。

漫画版では、敗北後にあくまでもキャンベルの街を思っての行動だとダリエルに理解してくれたことに反省する一面を見せる。また、ダリエルの提案で決闘で壊れた家の修繕をお願いされた。

  • ノルティヤ
勇者候補だった男性。
勇者を決める選抜会でレーディと最後まで競うほどの実力を持つが、とても勇者とは思えないほど自己中心的で非道な性格。しかもレーディを含め周りの人を見下しており、自分がやることは全て正義で、自分に逆らうのは死んで当然と考える危険人物。この性格のせいで選ばれなかったのだが、本人は納得も理解もしておらず、本当は自分が勇者に選ばれるはずだったと本気で思っている。
ダリエルの勧誘の件でセンターギルドの使者としてラクス村に訪れると、レーディの魔王討伐の停滞を不安視するギルド幹部達の後押しを盾にレーディのパーティに無理矢理加わろうと目論む。だが、調子に乗ってダリエルに対し自分の持て成しという名目でマリーカを要求したことでキレたダリエルに完膚なきまで叩きのめされて心を折られる。その後、ダリエルによってセンターギルドに送り返される。
漫画版では、帽子を被った右目が前髪で隠れた優男風の容貌。性格面は原作に比べるとかなりマシに描かれているが、内面は結構腹黒く、レーディの武器にヒビを入れる小細工をして決闘で事故に見せかけて殺そうと目論むが、ダリエルに勇者の技を真似て使った裂空によって阻止される。ダリエルに小細工をしたのを見抜かれて、バラされるのを恐れて口止め料の条件で勇者パーティ加入を辞退する。転んでも只では起きないようで壊してしまった村長の家の修復をするついでにダリエルにさりげなく実家の大工の宣伝をしている。

  • インフェルノ
魔王軍に敵対し、魔王の命を狙う謎の赤マントの男。多重人格者で分裂もできる。

  • フェンリル
魔王を滅ぼせる唯一の存在と言われており、魔王に封印されている。
web版では実質ラスボス的存在。

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小説家になろう 追放もの スローライフ

外部リンク

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