概要
cv:釘宮理恵(少年)、黒田崇矢(ドラゴン)、平川大輔(青年)
魔王軍及び魔族の頂点。不老不死の王でもある為、魔王に代わって不老不死の力を得ようとする人族組織に命を狙われる。
魔王の目的は『強者と戦う事』なので人族組織センターギルドの作った勇者システムを歓迎している。
見た目は老齢の偉丈夫なのに一人称が「ぼくちん」などと子供のような口調で話すが、その実力は計り知れない。千里眼で遠くの出来事を把握したり、原子レベルで消滅した者を蘇生魔法で元通りにする事も出来る。
漫画版では外見が口調相応の少年の風貌に改編されている。……と、思いきや、それはバシュバーザに対してはそう見えるだけらしく、グランバーザが対面した時は竜頭の巨大な魔人のような姿、ダリエルに敗北したバシュバーザに対しては顔に傷のある青年になっており、相手の強さに応じて姿が変わることが判明している(本人曰く「今の自分を映す鏡」との事)。
関連タグ
解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフ 魔王 二人一役
龍が如く…中の人繋がり。
WEB版のネタバレあり
実はこの世界全体の神『オージン』。人類を二つに分け、人間族にはオーラ、魔族に魔法を与えており、人間族にも闘神という呼び名で崇められている。特定の姿は無く、上記の老齢の偉丈夫の姿なども役割上の物である。過去に正体を知った勇者の願いで勇者と四天王以外の不要な争いを無くしている。
魔族と人間の戦いを引き起こした全ての元凶とも呼べる存在だが、その目的は戦いの中で人類を進化させていき、最終的に「自分を倒す=創造主を超えてもらいたい」という半ば自分勝手な親心であった。
とは言え、全能の存在であるため倒すことは不可能であり、元凶ではあっても劇中ではラスボスとは扱われていない。
ダリエルもweb版終盤で彼(?)の正体を知っても特にどうこうしようとは思わなかった(というよりも、存在が強大すぎてどうこうできなかった。精々、オージンから自分に挑戦するよう頼まれたときに断ったくらい)。
しかし、最終盤で「魔族と人間の和解」を目指す四天王ベゼリアの命がけの決意に心を動かされたダリエルが彼に賛同する姿を見て、「神殺し以外にも自分を超える道があるのでは?」と自らも揺らぎだす。
彼らをもう一度見極めるための最後の試練として魔獣フェンリルをけしかけるが、ダリエルたちはフェンリルを倒すのではなく無害な犬に変えるという形で退ける。
そんな彼らの姿に、オージンは自分の役目が終わったことを悟り、世界への干渉をやめ、姿を消した。
神がいなくなったことで混乱を始めた世界に対し、ダリエルは神から託されたこの世界を、健やかに営んでいくために立ち上がることを遂に決意。
ラクス村を中心に魔族、人間双方が集まる自治区を打ち立て、生涯をかけて戦乱の果てに世界を平定した。
数十年後、国の建国を見届けて天寿を全うし、魂のみの姿となったダリエルの前にオージンが現れた。自分の想定した以外の方法で神を超え、世界を切り開いた功労者をいたわる為に。
そして物語はオージンのこの一言の提案で締めくくられる。
『キミも神様やってみない?』