概要
CV:大泊貴揮(フィットビタンと同じ)
先代四天王の一人で、『泥水』の二つ名を持つ。故人。
実力はあるが、性格は性悪で卑劣漢。実力的に歴史上で数多に存在した四天王の中で凡庸な人物でしかないが、自尊心が異常に高くて自分をグランバーザ以上の魔族だと思っている。他の四天王からも嫌われていた問題児。ベゼリアの伯父だが、面識は無く、家族にも嫌われていたのかベゼリアも「存在していた」という事実しか知らなかった。
ああ見えて実際には思慮深く落ち着いた性格をしていた甥とは真逆で人間族への悪意の塊の様な姿勢の主戦派だった為、強者との闘争を望む魔王にも最重宝されていた。
他の四天王に知らせず独断で勇者アランツィルの妻子を襲撃し、妻を殺害するが駆け付けたアランツィルに返り討ちに遭い致命傷を負う。その後、駆け付けたグランバーザに密かに隠していたアランツィルの子供(ダリエル)の居場所を教えて「切り札になる」とだけ言い遺して息絶える。その為、グランバーザはダリエルがアランツィルの子供である事を知らなかったが、知っていてもベゼタンが考えていた様な卑劣な策略は行わなかっただろう(むしろ、アランツィルに謝罪してダリエルを返していただろう)。
卑劣な手段を繰り返していたベゼタンは地獄に堕ちた他の魔族犯罪者と違い、魔王軍への功績を優先して評価された(結果的に勇者の息子ダリエルを忠実な魔王軍配下にした)為、魔王からは彼だけは地獄に堕とさずに蘇生させ生存を隠して暗躍させるという例外的な特別待遇を与えていた。
後に魔王は四天王リーダーとなったベゼリアの身体に人面瘡の様に憑依させる形で彼の魔力増強と監視を命じているが、実態は世界平和を目指すぺゼリアがペゼタンという障害を乗り越えてダリエルの協力を得る事が出来るかという魔王からの試練である。
原作ではダリエルは彼の存在自体を知らなかったが、漫画版で自分をグランバーザに託した恩人という程度には知っている(流石に30代まで全く教えないのはおかしいと判断した様である)。
関連タグ
口だけ、恥さらし、小物、老害…彼に母親を殺害された被害者であるダリエルからの評価。どんなに自分を自画自賛して偉く見せようと彼は元勇者とはいえ、子供を出産したばかりで衰弱していた女性を殺害する事が出来ただけの小物である。作中世界で人間族と魔族は勇者と四天王の対決以外で全面的な戦争の類はしないという状態であり、その状態で非戦闘員を狙うのはルール違反以外の何者でも無い(少なくともダリエルは32年間を魔族の中で生きてきて彼以外に知らない)。つまり、それを行ったベゼタンは魔族の恥とも言える。