電車内
でんしゃない
概要
電車の内部。および、その情景が描かれた絵に付けられるタグ。「車内」と異なり、より意味が限定されたタグである。
pixivにおいては、運転席ではなく乗客がいる通路や座席、車窓などを描写した作品が多く見られる。
広義の「電車」ということなのか、気動車やその客車内と思われるイラストにも本記事タグが付けられている(一応、「列車内」というタグも存在するが、ごくわずかな使用に留まっている)。
参考事項
アニメなどでは、考証があまりされていない場合があることなどから、列車の外観と内装が食い違ってしまっていたり、詳しい人から見れば明らかに誤っている描写も散見される。
実際にあった例としては、『くりいむレモン』の一編に登場したモハ72系全金属車と101系以降の新性能電車が挙げられる。両者は基本的なインテリアデザインを引き継いでいるために間違えやすいが、窓の数や点検蓋類が違い、鉄道ファンが注目すれば見分けられるものである。また、実車は動力機構的には全くの別物なのである。
また、鉄道写真の観点から見ると、漫画やアニメなどで描写される「向かい側真正面から見た乗客」というものは、実際には撮影不可能な「嘘パース」「二次元の嘘」の典型と呼べる。
そのような写真が実在した場合、確実に画像加工ソフトの利用により歪みやパースを意図的に補正したものである。実際には焦点距離が足らず、レンズ収差からどうしても歪んでしまう。視界の中で普通にそう見えているのは、「脳が目で見た情報を主観で補正している」からであって、その場合も(目が補正を機能させないよう)意識していれば、その周囲が実は歪んでいることが理解出来るだろう。
日本の通勤電車は、戦時設計がルーツで桜木町火災事故の対策が第一義だったモハ72が現代も絶対的なコンセプト的原型であり、長方形~下絞りの車体、ステンレス率の高さ、間接照明の不使用(火災時延焼の遠因になる)、車内広告多用、横長LCD1枚でなく小型LCD2~3枚を使用、プラグドア不使用(451系・471系・キハ35系など外釣りは隙間風・積雪時の閉開不能・走行中の開放など不都合が多かったためため現代の日本型は採用を避ける)など)、ヨーロッパとの使用条件の大幅な違い・米国型は地下鉄が原形との違いから、海外絵師の描く日本の電車内の絵は大抵間違っていることが多い。