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プリウスの編集履歴

2023-05-04 01:07:14 バージョン

プリウス

ぷりうす

トヨタ自動車が生産販売するハイブリッド乗用車。

曖昧さ回避

  1. トヨタ自動車ハイブリッドカー。本項ではこれについて説明する。
  2. 日立パソコンの商品名。
  3. オンラインゲーム「プリウスオンライン」の略。

概要

1997年に初代が登場した世界初の量産型ハイブリッド車。2003年以来の2代目以降はガソリン価格の高騰とエコカー減税の追い風で日本国内の売り上げトップとなり、ハイブリッドカーの存在を国内外で身近なものにした功績は大きい。かつて33年連続販売台数1位を記録したカローラの代わりに、トヨタのエース的存在となっている。

低燃費はもちろん耐久性も高く、社用車やタクシーなどの業務用にも広く普及している。


近年は他の多くの車種にプリウスと同じハイブリッドシステムが使われるようになったため存在意義に疑問を呈されることもあるが、20年以上をかけて培われた『ハイブリッド専用車』のイメージから、今も市場では高い人気を誇る。


歴代

初代 NHW10/11(1997年 - 2003年)

1998 Toyota Prius

「21世紀に間に合いました」のキャッチコピーで売り出され、量産品では世界初のガソリン電気タイプのハイブリッドカー。背の高い特徴的なプロポーションで、当時は採用例の少なかったマルチインフォメーションディスプレイとセンターメーターを採用していることから話題になった。車両価格はわずか215万円と、歴史的新動源を搭載する車としては破格の安さであった。初期は売れば売るほど赤字になってしまうと噂されたが、量産効果でコスト削減に成功した。


2代目 NHW20(2003年 - 2011年)

2004 Toyota Prius

初代の5ドアセダンから、ライバル社のハイブリッドカーを彷彿とさせる5ドアハッチバックに変化。初代は5ナンバーサイズ車だったが、海外向け販売のために3ナンバーサイズ車になった。この代からEV走行が可能となり、実用燃費が飛躍的に向上している。この世代から新型ハイブリッドシステムのTHS(Toyota Hybrid System)IIが採用され、その後改良を重ねながら多くのトヨタ車に広まっていった。

折からのガソリン価格高騰もあって、一挙に売り上げトップに躍り出た。

3代目発売後もこの2代目は法人需要を鑑み、グレードを「EX」に一本化して整理した上で販売を継続。その後2012年にアクアに置き換えられる形で販売を終了した。


3代目 ZVW30(2009年 - 2015年)

TOYOTA プリウス

3代目はカローラランクスの後継であるオーリスの基本構造を採用し、高速域での燃費向上を狙って排気量がアップ(1NZ-FXEの1500cc→2ZR-FXEの1800cc)。

上位グレードや特別仕様車ではLEDヘッドランプを採用していたり、貧弱だと言われた車体を改善したスポーツモデル・「G'z」を追加するなど内外装のアップグレードも行われている。後にステーションワゴンで7人乗りも選べる「プリウスα」が発売されている。

この代から純走行用バッテリーを増設したプラグインハイブリッド(PHV)仕様も投入された。ただし、普通のプリウスとほとんど見た目は変わらなかった(せいぜいバッジの違いと充電ポートがあるくらい)。実は密かに定員が4人に減っているのだが…


この代から飛躍的に売れ出し、月販・年販1位を連発するようになる。その人気は生産終了後も衰えず、4代目にモデルチェンジした2022年現在も中古で購入されることが多い。


また派生車にプリウスαCT200hがあり、前者は2020年、後者に関しては現在も生産されていることからも、この3代目の完成度の高さはおわかりだろう。


4代目 ZVW50(2015年 - 2022年)

メイン画像の世代。

TNGAプラットフォーム第一号車としても登場。リアササスペンションをダブルウィッシュボーン化して、走りの質感を大きく向上させた。

低燃費化にもさらに磨きがかかり、エンジンは熱効率40%を達成し、特定グレードのみだがJC08測定法で40km/lに到達。加えて待望の4WD(E-Fourと呼ばれる電気式4WD)が追加された。センターメーターはこの代でも踏襲されている。

デザインはさらに前衛的になり、あまりに前衛的すぎる(社長ですらもカッコ悪いと評しているが、開発陣の自主性と議論を活発にさせることを重視してそのまま発売したとのこと)ため多くの批判を呼んだが、それにもかかわらず2016・17年と登録車の年間販売台数1位を獲得している。

2018年のマイナーチェンジでマイルドな表情へと見直されると、2019年にも年販1位を獲得した。また同マイナーチェンジで、新たにカローラスポーツから搭載されるようになった通信機能(DCM)が標準装備されている。その代わり、JC08モードの燃費が39km/lに落ちた。

この世代からToyota Safety Senseや踏み間違い防止機能が導入された。ただし年式やグレードによってはメーカーオプション設定。


ひまわり

PHV仕様は前後のデザインが普通のプリウスとは別物に変えられている。ソーラーパネルが装着できるほか、縦長のオーディオ・ナビゲーションシステムが装着されていた。またベースのプリウスには設定されていないGR SPORT仕様が、PHVにだけ用意されている。発売直後は先代同様に定員が4人だったが、2019年の改良で定員が5人に増やされた。


5代目(2022年 - )

新型プリウス

2022年11月16日ワールドプレミア。

16代目クラウンに通じる、グリルとヘッドライトがつながったデザインが特徴的。先代は社長からも格好悪いと言われたが、5代目は社長も太鼓判を押したそう。

プラットフォーム自体はGA-Cを継承しているが、ホイールベースを伸ばして全長と全幅も少しだけ拡大し、車高は40mm下げられている。ハイブリッドシステムは1.8L+モーターもしくは2.0L+モーター。PHV仕様は2.0L+モーターのみで、EV走行可能距離が先代と比較して50%増強された。燃費については先代と同等とのこと。

一方、初代から続いたセンターメーターはこの世代で遂に廃止され、HUD風ディスプレイに置き換えられた。センタースクリーンは上級グレードでは12.3インチの大画面を採用する。


駆動システム

初代以来、余ったエンジンの馬力を充電やモーター駆動に回したり、電気自動車としても走行できるなどの複雑な制御を可能とするスプリット型ハイブリッド「THS(Toyota Hybrid System)」を採用している。トランスミッションは『電気式無段階変速機』となっているが、正確にはトランスミッションは存在せず、遊星ギアの自動制御によりバッテリー・モーター・エンジンのエネルギーを振り分けている。THSはプリウス以外の他車種にも適用されている。

基本的にモーター主体で走るため音が小さく(よ~く聞いてると「みー」という小さい音がしている)、歩行者が自動車の接近に気付かず事故の原因になることがあったため、車両接近通報装置というものがオプション設定され、それがニコニコ動画ネタにされている時期があった。


その複雑さゆえに以前のTHSは非常に大きく重いものであったが、小型化が進んだことで、非ハイブリッド車との重量差はわずか50kg程度にまで縮まっている。


モータースポーツ

2012年からSUPER GTのGT300クラスで、aprがこの車種で参戦している。改造可能範囲が非常に広く、ミッドシップにGT500のV8エンジンを積むなど実質は「プリウスに似た謎の車」状態になっているが、ハイブリッドシステムの多くはレース専用品ではなく、市販車のものを使用している。

実は優勝経験もあり、特に熟成の進んだ2015年シーズンでは惜しくもシリーズチャンピオンを逸したものの、8戦中2回も優勝を飾るほどの実力を見せつけた。

2015年をもって3代目がベースの車両の参戦は終了を宣言され、その後の去就が注目されたが、2016年の1月に4代目ベースで2台体制で参戦することが発表された。


2019年シーズンからは派生モデルのプリウスPHV GR SPORTベースに切り替えられ、規定の変更によりフロントエンジンでの参戦となる。またエンジンはRC FのV8自然吸気へと変わっている。ちなみにこれは2020年からGT300に参戦する埼玉トヨペットのGRスープラとも同じエンジンである。


留意点

動力構造や内装装備の都合上、通常のガソリン車とは操縦性がある程度異なる。

またエコロジーな運転になるかどうかは、結局はドライバーの技量や使用頻度で異なってくるのであまり性能を過信しない事が重要である。


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自動車 トヨタ プリウスαハイブリッドカー

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