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インサイト

いんさいと

本田技研工業のハイブリッドカー。
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概要

初代(ZE1型)

1997年の東京モーターショーで発表されたコンセプトカー「J-VX」をベースに1999年9月に発表、同年11月に発売開始。この時は次世代ライトウェイトスポーツカーとして開発された2人乗りのクーペだった。
かなり個性的な外観が特徴だったが、空気抵抗を考えた上でのデザインだった。後輪フェンダーが古いシトロエン車のようなハーフスカート形状なのも空気抵抗を減らすためである。

パラレル系のハイブリッドシステムである「IMAシステム」を採用し、エンジンは小型の直列3気筒1000cc 70馬力に10kWのモーターを組み合わせて、贅沢なアルミフレームを使用した800kg強の軽量な車体に収めた。最高出力は84馬力。IMAはトヨタのTHSシステムと異なりトランスミッションがあるため、ベルト式CVT仕様と5速MT仕様があった。極端に低い車高から通常の窓配置では後部視野が確保しにくいため、2枚のガラスで組んだスクープドウインドウをリヤに配置した。

しかし2人しか乗る事が出来ないのは実用上問題があり、車体の製作コストも高額(本来NSXのようなスーパーカーに使われる技術で製造される)で、車格の割に大変高価な(ベースグレードでおよそ230万円)自動車となったことから結局17000台しか生産されず2006年7月に生産は打ち切られた。

2代目(ZE2型、ZE3型)

2009年1月に2代目が発表(復活)、2月に発売を開始。コストダウンを徹底し、ハイブリッドカーとしては画期的な低価格を実現した。

初代とは全体的なプロポーションこそ似ているが、系統からして全く別の自動車で、フィットのシャーシを流用した5人乗り乗用車である。実のところ初代インサイトよりもインテグラの後継車種と言った方が実態に近い。2代目以降のプリウスとも車体形状は類似するが、その2代目プリウスは、初代プリウスのセダンボディを、初代インサイトに似たハッチバックボディに変えたものなのでパクリ扱いするのは適切ではないだろう。

フィットがベースなので5ナンバーサイズであり、よく比較されるトヨタの20型プリウスよりも小型で、後にトヨタから販売されたアクアに相当する車格である(ただしアクアより全長は30cm以上長い)。

ハイブリッドシステムは引き続きIMAシステムであるが、初代よりも大きな車格となったためエンジンが4気筒1300ccになり、出力は100馬力程度まで強化されている。後に1500cc・133馬力仕様も登場した。車の位置づけからMT仕様は存在しないが、スポーツグレードではマニュアルモード付CVTとなっている。空気抵抗を減らすため車体形状は5ドアながら先代のクーペ型ボディを引き継いだだめ、着座位置はスポーツカー並みの低さで、後席は低い天井と高い着座位置のシート(後席下にガソリンタンクがあるため)に挟まれて極めて狭くなり、大人が座ると頭が天井につかえてしまう(この辺はインサイトより小型ながらハッチバックボディとし、大人でも後席にまともに座れるようにした後発のアクアの方が商品としての完成度は高いといえる)。

その一方でラゲッジスペースは広く、車室の高さこそ低いが、後席をたためば車中泊ができるほどのスペースが生まれる。クーペ特有の装備であるスクープドウインドウも初代に引き続き採用されたが、やはり通常の乗用車と比べると後方視界は良好とは言いがたい。しかしトヨタもプリウスで採用したように、他に視界確保の手段がないのが実情であった。

発売当初は低価格を武器に結構売れたものの、乗り心地の異様な固さ(ごく初期型のみで、間もなく改善されているが、それでも固い...スポーティとも言えなくはないが...)、5ドア5人乗りであるにもかかわらず後席の居住性が劣悪なことが批判され、種車であるフィットにハイブリッドカーバージョンが追加されてからは完全に影が薄くなってしまった。後期型は排気量を拡大し、シート形状を変更して後席の居住性を若干改善するとともにホンダらしいスポーティな走りを打ち出したものの、焼け石に水であった。

そして2014年3月いっぱいをもって国内向けの販売が打ち切られ、6月には輸出向けも製造終了し、これをもって車名消滅。後継車は3代目シビックハイブリッドだが、日本市場へは投入されない。

余談

実は2代目は当初インサイトという車名で発売される予定ではなく、別の車名がつけられる予定であった。しかし欧米の現地法人の強い要望や現地顧客調査の結果、インサイトの名前が引き継がれることになった(日本では全くの無名であった初代も欧州や北米市場ではそれなりに知られており、特に米国ホンダは「ハイブリッド=インサイト」のイメージをマーケティング上維持したかった)。
つまり初代と2代目が何から何まで異なっているのは、そもそも全く別の車のはずだったからなのである。
なお、本当の初代インサイトの後継車は「CR-Z」として発売された。

関連タグ

ツイン - スズキの軽ハイブリッドカー。初代インサイトと同じく2シーターにしたせいでさっぱり売れなかった。

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