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概要
JR北海道では、(711系試作車の事例はあれど)普通列車用の交流電車は原則車掌乗務が前提の設計である3両編成単位で運用された実績しかなく、ワンマン運転に対応可能な2両編成の普通列車用交流電車を現在に至るまで導入していなかった。2019年に公表された「JR北海道グループ中期経営計画2023」(外部リンク)において、2両・ワンマン対応の普通列車用交流電車の導入が初めて明記され、2022年になり新系列「737系」として量産化される事が発表された。
まず第1陣として、交流電化区間ながら普通列車が気動車で運転されていた室蘭本線(主に室蘭駅~東室蘭駅〜苫小牧駅間)向けに2両編成13本を投入。同区間で運行されていた各種気動車(キハ143形・キハ40形・キハ150形など)を一掃。H100形で運行される一部の列車も含めて電車へ置き換える方針が示されている。2023年5月20日から営業運転を開始する予定。
製造は日立製作所笠戸事業所が担当。2022年11月28日に2両編成×2本(2022年12月13日落成のC-1編成と2022年12月14日落成のC-2編成)が。続いて2023年2月20日に2両編成×5本のC-3編成〜C-7編成(C-3・C-4編成が2023年3月9日落成、C-5〜C-7編成が2023年3月11日落成)
)が落成した。2023年5月15日に2両編成×6本(C-8〜C-13編成)がそれぞれ落成し、札幌運転所に甲種輸送された。
特徴
車体は735系電車による試験結果をもとにアルミ合金製(前面は鋼製)を採用。車体前面のデザインは同期のH100形気動車を踏襲し、また車体側面は桜色をイメージした「淡いピンク色」1色とした。
733系電車ベースのオールロングシートとしながらも、閑散線区で運用されるため711系電車以来の2ドア車に。ワンマン運転時に運賃支払いなどの乗客対応が行いやすいよう、それまでの高運転台から低運転台へ変更された。
車内には各車両中間部にフリースペースを設けている。座席のモケットには北海道に咲く花をイメージしたドットを散りばめた。
LED照明などによる消費電力削減など環境にも配慮しており、代替対象であるキハ143形気動車に比べ7割のCO2削減が期待されている。もちろん運行コストの削減にもつながっているのはいうまでもない。
最高運転速度は120km/h。最大6両まで連結が可能。
編成図
車両形式は小樽側の先頭となる制御普通車(Tc)のクハ737形と、室蘭・旭川側の先頭となる制御電動普通車(Mc)のクモハ737形。
編成番号/車両形式 | クハ737形 | クモハ737形 | 落成日 |
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C-1編成 | 1 | 1 | 2022年12月13日 |
関連タグ
JR北海道 通勤形電車 721系 731系 733系 735系