概要
「ファンタシースターオンライン」発売10周年記念作品の足がけとなった一作。
ファンタシースターポータブル2に改良・追加要素・新作ストーリーを導入し、
マイナーチェンジと言うよりはほぼ完全な新作として発売された作品。
なんだかんだでPSPのRPGとしては高水準にある作品で、
マイナーチェンジ作品と言う枠に入るにもかかわらず、
前作に続き40万本前後の売り上げを達成したようだ。
タグとしてはPSPo2iの方を使うことをオススメする。
システム
ゲーム史上最高峰に位置するキャラクターメイキング機能には更に磨きがかかり、別作品とのコラボレーションも益々増加。
新しい服・パーツ・髪型・ボイス等を収録し更に幅が広がっている。
ただし、男性の顔つきはイケメンやショタが減り、ゴツいのや老け顔が増えてしまった。
ゲーム性も調整がかかり、新種族「デューマン」が追加。
ゲームである以上強種族・強武器などはやはり存在するが、バランス的には前作に比べれば大分大人しくなっている。
追加された新要素として以下の通りである。
- 更なる難易度『∞』の追加
- Lv50以上から可能になり、更なる強さを得られる『転生』
- プレイヤーの手でミッションを創造する『インフィニティミッション』
これにより前作以上に長く遊べるようになったが、逆にこれらのフル活用が絶対の難易度と化してしまい、実際は「プレイ時間が長くなった」に類する意見の方が多い。
新キャラクター
ファンタシースターオンラインから登場
余談
- 大好評の前作より売上が落ちているが、これは折り悪く、直後に東日本大震災があったとする意見がある。(発売日の半月後に地震が起きている。)ただ、今作で追加された要素を蛇足と見る意見もあるので、評価自体は前作よりやや低い意見が多いのも事実である。
- 前作でも行われた「ファン感謝祭」はこちらでも実施された。この感謝祭から物販が行われる様になった他、企業とのコラボで展覧会内部ではケンタッキーフライドチキンの出店が出て販売を行った。なお、ゲーム内の特典がつく事もあり、フライドチキンには長蛇の列が並び、品切れを起こした。
- KFCのコラボで、カーネル・サンダースがサポートパートナーとして登録出来、戦闘を行ってくれる。世界広しと言えどもカーネル・サンダースが戦うゲームはこれ位である。
- 上記ファン感謝祭と同時にタイムアタック大会も行われていたが、折り悪く決勝の前に東日本大震災があった為、福岡と札幌の大会は中止となっているが、決勝戦は行われている。
- 当時流行りの「すれ違い通信」対応のゲームである。通信を行うと、キャラクターの登録や錬成されたミッションや、ミッションコードの登録等が行えた。
- PSO10周年を記念したミッションやビジュアルロビーが実装された。これはPSOの舞台を簡易的に再現した他、PSOEP1、EP2の核心に迫るクロスオーバーが行われ、当時は救う事が出来なかった「リコ・タイレル」と「ヒースクリフ・フロウウェン」を救う事が出来るIFストーリーが実装され、ある種のハッピーエンドを迎える事が出来た。それと同時に二人にもボイスがついており、リコは水樹奈々が、フロウウェンは若本規夫が声を当てた。
- 上記コラボの際には、PSOに登場した数々の旧エネミーが登場し、DC/GC時代のハンターズ達が狂喜乱舞したのは言うまでもない。そしてカオスブリンガーの凶悪ぶりを目にして阿鼻叫喚の悲鳴を上げたのだった。
- 前作を更にブラッシュアップさせている上に、前作が丸ごと入っているので、ボリュームは満点な上、前作の欠点も改善されている。
- 反面、やりこみ要素等が増えすぎてしまい、ライト層からはやる事が多過ぎた為か混乱する場面もあった。特に強くなれると触れ込みの「転生システム」がそれで、数値としての上限を叩き出すにはレベル200のキャラを6回ほど転生させる必要がある。なおレベル50のキャラを転生させるなら600回超。もっとも、全員がカンストまで急いであげる必要も無いのだが……。
- 新種族として鳴り物入りで登場したデューマンだが性能としては、かなり使い辛く超上級者向けである。ただ、ビジュアルとしては大好評だったため、後にPSO2へ登場する事となった。
- 結果としては前作よりまとまりに欠けたと評価されてる部分が目立つ物の、近年のファンタシースター系のゲームでは楽しく遊べる方。
- なお、2015年にてオンラインモードは終了している。