概要
2009年12月3日にSEGAより発売されたPSP用ゲーム。開発は前作と同じくアルファシステム。
ジャンルは従来のシリーズ同様RPGだが、新システムの導入によりアクション性が高まり、アクションRPGに近くなっている。
作品の系列としてはファンタシースターユニバースの直系であるが、ファンタシースターZEROで導入されたガードや緊急回避、チェインなどのシステムを輸入していたり、ファンタシースターオンラインに登場した武器やエネミーが多数登場するなど、中身は両者の良いとこ取りのようなものになっている。
ただし、PP周りが大きく変化しており、PSU~PSPo時代まで「武器毎に個別にPPが設定されていた」のが、ファンタシースターオンライン時代のように「キャラクターに依存する」仕様に回帰した。
……のだが、PPの所有数値は『(各種族の固定値+各クラスの固定値)+アビリティ』と某怪物狩猟者のスタミナに近い処理になっており、ほとんどのアクションにPPを要するレンジャーやフォースに関しては、上述の追加アクションも加わりコスト管理がかなり煩雑になっている。
また、通常攻撃がノーコストの近接武器メインのハンターやブレイバーであっても、チェインによって安易なPA発動は逆に総ダメージの低下を招くなどもあり、額面上は良いとこ取りだが体感上はかなり悪化している。
キャラクタークリエイト
シリーズの特徴であるキャラクタークリエイトも超進化している。
など、ユーザーから不満が挙がっていた点の多くが改良されている。
ただし、登場キャラクターの一新に伴いキャラクターボイスも一新されてしまっているため、以前と同じボイスを設定することはできない。
旧男性ボイス9のように一部プレイヤーから支持されていたものについて惜しむ声もあるが、大人の事情があるので仕方ない。
ちなみに、何故か女性はヤンデレ風なボイスが充実している。
キャラクタークリエイトにおいて身長はかなりの広範囲で設定可能なため、
イラストに描かれる「マイキャラ」たちのプロポーションは様々である。
最小値 | 中間値 | 最大値 | |
---|---|---|---|
男性 | 135.0cm | 185.0cm | 210.0cm |
女性 | 130.0cm | 175.0cm | 205.0cm |
なお、ゲームは2009年12月3日発売済みだが、体験版が無料配布されており、今のところ好評の模様。
インフラストラクチャーモードにも対応しているため、pixivで知り合ったプレイヤーと、
オンライン上で会うこともできる……かもしれない。
種族
イラストはいずれも今作のデフォルトキャラクター。
ちなみに彼らの身長は公式ブログによると
ヒューマン | ニューマン | キャスト | ビースト | |
---|---|---|---|---|
男性 | 約187.8cm | 約189.3cm | 約198.5cm | 約200.1cm |
女性 | 約166.4cm | 約153.2cm | 約165.5cm | 約174.7cm |
とのこと。ただしヒールの高さがあるので、見かけの身長はもう少し変動する。
また、デフォルトキャラクターの体格だといっても、これらがその種族の平均的な体格ということはない。
NPCの身長のデータと含めて、イラストを描く際の参考になれば幸いです。
ヒューマン
いわゆるヒト。いろいろ標準的。
デフォルトキャラのデザインも無難どころながら前作からパワーアップしており、
男性:ヒュマ男(左)は物語の主人公のような雰囲気の青年、女性:ヒュマ子(右)は知的なお姉さんといった感じになった。
どの職業もこなせるため、イラストのパターンが多彩になるかもしれない。
ニューマン
いわゆるエルフポジションで、テクニック(魔法)を得意とする。エルフ耳。
デフォルトキャラクターのデザインは沈着冷静な学者タイプの男性:沼男(ニュマ男)(左)、
フォース向き種族で、フォースとして必要とされるステータスは女性の方が高いためか、
ニュマ男はプレイヤー数が少なく影が薄い……。
キャスト
いわゆるアンドロイドとかサイボーグで、シリーズおなじみのロボ枠。
しかしこのデフォルトキャス男……はなんだか周りから浮いている気がしないでもない。
ビースト
いわゆる獣人のポジション。けものみみ。ステータスがとてもパワフル。
デフォルトキャラクターのデザインはプレイヤーのイメージを上手く抽出し、
ライオンを髣髴とさせる髪型と筋骨隆々な肉体を持つ男性:ビス男、
狩人としてのエルフをイメージしたような女性:ビス子といったものとなった。
登場キャラクター
リトルウィング
ガーディアンズ
その他
衣装
余談
- 前作の不満点を大幅に解消した為、良作として名前が挙がる事も多い。売上は最終的に60万本を記録している。
- この作品から、「全国ファン感謝祭」と銘打ってタイムアタック大会&プレイヤー間の交流会としてオフラインイベントを開催した。このオフラインイベントは好評で、PSO2からは「ファンタシースター感謝祭」や「アークスフェスティバル」へと繋がっている。
- ストーリー的には「若い生身の男性主人公」を設定した物となっている様で、女性主人公や、キャスト、おじさんキャラだと割と不自然な展開となる事が多い。これは性別や種族などで会話の分岐が無い為で、次回作のインフィニティで多少解消する事となった。
- ストーリー的に、「それまで」起きた事は解説されている部分が少ない為、PSU本家をプレイしている必要があったりする。
- PSP機では珍しく「インフラストラクチャーモード」を搭載している。要は無線LANがあれば、全国のプレイヤーとオンライン環境で遊べる物。2023年の現在では珍しく無いが、当時は画期的だった。これもヒットの要因だったと言える。(当時のモンスターハンターPでもオンラインで遊べる方法が無くは無いが、PCに通信用のツールを入れたり、場合によっては器具を買う必要があった。)
- 新要素として「オートワード」が実装された。チャット入力がやり辛いPSPでは咄嗟のあいさつ等が非常に行い辛い。その為、特定の条件で特定の言葉を自動的に呼び出すシステムを搭載した。これは和気藹々としたプレイに一役買った他、愛着のあるキャラやなりきりキャラの「ロールプレイ」をするのに非常に役立った。ただし、使えるのはマルチモードのみ。